キンエノコロ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/21 05:36 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動キンエノコロ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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千葉県、2008年 | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Setaria pumila (Poir.) Roem. & Schult. | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
キンエノコロ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
yellow foxtail |
キンエノコロは、イネ科エノコログサ属の一種で、一年生植物の雑草である。穂の形がエノコログサとよく似ているが、穂にびっしり生える毛が、黄緑色のエノコログサと異なり、黄色である。その黄色が光を受けるさまを金色と見たのが名の由来である。
分布
ヨーロッパ原産だが、北半球の温帯から熱帯にかけて広く分布する。日本でも北海道から九州まで、道ばた、休閑地、あるいは耕地に雑草としてよく見られる[1]。
日本では同属のアキノエノコロとともに最終氷期から自生しており、縄文時代中期以降に入ってきたエノコログサより古株である[2]。
特徴
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利用
インド南部では、脱粒性をなくした型のキンエノコロが栽培されている[3]。
他地域では雑草である。ニュージーランドでは牧草地の20から40%がこの草で覆われ、乳生産の損失をきたしているという[4]。
エノコログサ属には人のコレステロールを下げる効果を持つステロール類を含有する種がある。上越教育大学の研究グループが測定したところ、キンエノコロにも100g中89.1mgのステロール類が含まれていた[5]。
脚注
- ^ 千藤茂行・細川定治「キンエノコロにおける集団分化の研究 : 生育日数、感光性および基本栄養生長性における地理的分化」、『北海道大学農学部邦文紀要』第9巻第4号、1986年、277頁。
- ^ 那須浩郎「雑草からみた縄文時代晩期から弥生時代移行期におけるイネと雑穀の栽培形態」、『国立歴史民俗博物館研究報告』第187集、2014年7月、99頁。
- ^ 河瀬眞琴「アワ」、『品種改良の世界史』作物編、138 - 139頁。
- ^ “Weed control - Yellow bristle grass”. AgResearch. 2012年4月20日閲覧。
- ^ 高津戸秀, 糸川恵美子, 阿部文一, 嗚海安久, 「エノコログサ属植物に含まれるステロールのガスクロマトグラフィーによる定量」『日本油化学会誌』第49巻 第7号、2000年、p.727-730,735, 日本油化学会, doi:10.5650/jos1996.49.727。
参考文献
- 河瀬眞琴「アワ」、鵜飼保雄・大澤良・編著『品種改良の世界史』作物編、悠書館、2010年。
- 高津戸秀, 糸川恵美子, 阿部文一, 嗚海安久, 「エノコログサ属植物に含まれるステロールのガスクロマトグラフィーによる定量」『日本油化学会誌』第49巻 第7号、2000年、p.727-730,735, 日本油化学会, doi:10.5650/jos1996.49.727
- 千藤茂行, 細川定治, 「キンエノコロにおける集団分化の研究 : 生育日数、感光性および基本栄養生長性における地理的分化」『北海道大学農学部邦文紀要』第9巻 第4号、1976年、p.277-285。
- 那須浩郎, 「雑草からみた縄文時代晩期から弥生時代移行期におけるイネと雑穀の栽培形態」『国立歴史民俗博物館研究報告』 第187集 p.95-110, 2014年7月, 国立歴史民俗博物館, ISSN 0286-7400。
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