TXT-1
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TXT-1(てぃーえっくすてぃーわん)とは、田宮模型(現・タミヤ)よりリリースされた、1/10電動RCカーのビッグフット・モデルである。 TXTはTamiya Xtreme Truck(タミヤ・エクストリーム・トラック)の略[1]。
概要
発売は2001年4月。米国で行われているクラッシャーレース用のモンスタートラックをモデル化しており、キット価格は44,800円。それまでのクラッドバスター(2004年にモデルチェンジを受け現在はスーパークラッドバスター)、ジャガーノート[要曖昧さ回避]を上回る価格となり、同社の電動ビッグフットモデルのフラグシップ機となっていた。
かつてのトヨタ ハイラックス4×4とはカテゴリーは違うものの、シャーシのメインフレームや前後アクスルを支持するロッド類にジュラルミン、アルミ材を用いるなど金属部品を多用しており、実車モンスタートラックのメカニズムを再現している。
キットには塗装・カット済みのフイニッシュボディに加え、スペア用のクリアボディが同梱される(両方ともポリカーボネート製、クリアボディ用ステッカーは非同梱)。
特徴
- カンチレバー方式のサスペンション
- 前後のサスペンションはアクスルホーシングを4本のアルミ製リンクロッドで支持する実車同様の4リンク式であるが、4本のオイルダンパーをメインフレーム上部に縦置きで搭載し、それをホーシングから伸ばしたプッシュロッドにより大型のロッカーアーム(ロッキングアーム)を押すことで作動させる「カンチレバー」方式を採用している。
- 双発モーターと独特な駆動系
- 発動機はマブチモーター製若しくはジョンソン製の540サイズモーターを双発で搭載し、センタートランスファーを経て前後アクスルにプロペラシャフトにより駆動を伝達し、ディファレンシャル・ギア直前で一旦ベベルギア/ドライブピニオンにより減速されリングギアに伝える2階建て構造の最終減速部を経てホイールへ出力されるという、凝った4輪駆動方式を用いる[2]。
- 大径タイヤ
- タイヤはクラッドバスターと同サイズの直径165mm/幅110mmのV型ラグパターンタイヤを装着(ホイールはハブ形状が異なる為、互換性は無い)。
- 3段変速スイッチ
- 2016年現在ではほとんど使われることの無くなった、機械式スピードコントローラーが標準装備となっている。スイッチ用サーボモーターでスイッチを切り替える事でスピードをコントロールする[3][2]。
主な仕様
- シャシ:ジュラルミン/アルミ製ツインバーティカルプレート・ラダーフレーム構造
- フロントサスペンション:ライブアクスル、4リンク・カンチレバー、オイルダンパーをフレーム上部に搭載
- リヤサスペンション:ライブアクスル、4リンク・カンチレバー、オイルダンパーをフレーム上部に搭載
- フロントタイヤ/ホイール:中空ラバー、ラグパターン、直径×幅165×110mm、1ピース一体成形ホイール
- リアタイヤ/ホイール:中空ラバー、ラグパターン直径×幅165×110mm/1ピース一体成形ホイール
- 駆動方式:フルタイム、シャフト駆動4WD
- モーター:付属マブチ製またはジョンソンの540タイプモーターを双発でシャーシ中央部に搭載
- デファレンシャルギア:前後とも3ベベルタイプ
- 搭載バッテリー(別売り):田宮の7.2Vレーシングパックを縦置きで積載
- ボディ:ポリカーボネート製モノコック構造
- 乾燥重量(コントロール装置、バッテリー除外時):約4,920g
- アンテナ:ポリ製パイプ1本
- 販売価格:44,800円
関連項目
脚注
- ^ 4×4 モンスターピックアップ TXT-1(2013年7月15日時点のアーカイブ)
- ^ a b “TXT-1 組立説明図” (PDF). 株式会社タミヤ. 2016年11月14日閲覧。
- ^ 組立説明図のP17,19参照
- ^ 組立説明図のP21参照
- TXT-1のページへのリンク