TXT-1とは? わかりやすく解説

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TXT-1

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 15:17 UTC 版)

TXT-1(てぃーえっくすてぃーわん)とは、田宮模型(現・タミヤ)よりリリースされた、1/10電動RCカーのビッグフット・モデルである。 TXTはTamiya Xtreme Truck(タミヤ・エクストリーム・トラック)の略[1]

概要

発売は2001年4月。米国で行われているクラッシャーレース用のモンスタートラックをモデル化しており、キット価格は44,800円。それまでのクラッドバスター2004年にモデルチェンジを受け現在はスーパークラッドバスター)、ジャガーノート[要曖昧さ回避]を上回る価格となり、同社の電動ビッグフットモデルのフラグシップ機となっていた。

かつてのトヨタ ハイラックス4×4とはカテゴリーは違うものの、シャーシのメインフレームや前後アクスルを支持するロッド類にジュラルミンアルミ材を用いるなど金属部品を多用しており、実車モンスタートラックのメカニズムを再現している。

キットには塗装・カット済みのフイニッシュボディに加え、スペア用のクリアボディが同梱される(両方ともポリカーボネート製、クリアボディ用ステッカーは非同梱)。

特徴

カンチレバー方式のサスペンション
前後のサスペンションはアクスルホーシングを4本のアルミ製リンクロッドで支持する実車同様の4リンク式であるが、4本のオイルダンパーをメインフレーム上部に縦置きで搭載し、それをホーシングから伸ばしたプッシュロッドにより大型のロッカーアーム(ロッキングアーム)を押すことで作動させる「カンチレバー」方式を採用している。
双発モーターと独特な駆動系
発動機マブチモーター製若しくはジョンソン製の540サイズモーターを双発で搭載し、センタートランスファーを経て前後アクスルにプロペラシャフトにより駆動を伝達し、ディファレンシャル・ギア直前で一旦ベベルギア/ドライブピニオンにより減速されリングギアに伝える2階建て構造の最終減速部を経てホイールへ出力されるという、凝った4輪駆動方式を用いる[2]
大径タイヤ
タイヤはクラッドバスターと同サイズの直径165mm/幅110mmのV型ラグパターンタイヤを装着(ホイールはハブ形状が異なる為、互換性は無い)。
3段変速スイッチ
2016年現在ではほとんど使われることの無くなった、機械式スピードコントローラーが標準装備となっている。スイッチ用サーボモーターでスイッチを切り替える事でスピードをコントロールする[3][2]
四輪操舵のオプション
リア用のステアリングサーボを追加する事で四輪操舵(4WS)も可能となっている[4]

主な仕様

  • シャシ:ジュラルミン/アルミ製ツインバーティカルプレート・ラダーフレーム構造
  • フロントサスペンション:ライブアクスル、4リンク・カンチレバー、オイルダンパーをフレーム上部に搭載
  • リヤサスペンション:ライブアクスル、4リンク・カンチレバー、オイルダンパーをフレーム上部に搭載
  • フロントタイヤ/ホイール:中空ラバー、ラグパターン、直径×幅165×110mm、1ピース一体成形ホイール
  • リアタイヤ/ホイール:中空ラバー、ラグパターン直径×幅165×110mm/1ピース一体成形ホイール
  • 駆動方式:フルタイム、シャフト駆動4WD
  • モーター:付属マブチ製またはジョンソンの540タイプモーターを双発でシャーシ中央部に搭載
  • デファレンシャルギア:前後とも3ベベルタイプ
  • 搭載バッテリー(別売り):田宮の7.2Vレーシングパックを縦置きで積載
  • ボディ:ポリカーボネート製モノコック構造
  • 乾燥重量(コントロール装置、バッテリー除外時):約4,920g
  • アンテナ:ポリ製パイプ1本
  • 販売価格:44,800円

関連項目

脚注

  1. ^ 4×4 モンスターピックアップ TXT-1(2013年7月15日時点のアーカイブ
  2. ^ a b TXT-1 組立説明図” (PDF). 株式会社タミヤ. 2016年11月14日閲覧。
  3. ^ 組立説明図のP17,19参照
  4. ^ 組立説明図のP21参照



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