現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年10月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
2 | 天地の息合ひて激し雪降らす |
3 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
4 | 水枕ガバリと寒い海がある |
5 | 家毎に地球の人や天の川 |
6 | ゆるぎなく妻は肥りぬ桃の下 |
7 | 山陰や一村暮るゝ麻畠 |
8 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
9 | 深秋の悟りきれない旅をする |
10 | 一徹の弘法麦の穂なりけり |
11 | 除夜の湯に肌触れあへり生くるべし |
12 | 亡き夫に代はる温みの湯婆よ |
13 | 青空から汚染受ける酒臭の胸 |
14 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
15 | おそるべき君等の乳房夏来る |
16 | をととひのへちまの水も取らざりき |
17 | われの星燃えてをるなり星月夜 |
18 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
19 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
20 | 北風やつひにたちとまり吸ふたばこ |
21 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
22 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
23 | 男根担ぎ仏壇峠越えにけり |
24 | 早苗饗のいちにち湯野の湯の熱き |
25 | 少し寝てあと青空の限りなし |
26 | やらふべき心の鬼も老いにけり |
27 | 紅葉して桜は暗き樹となりぬ |
28 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
29 | 北風に人細り行き曲り消え |
30 | 長生きの朧のなかの眼玉かな |
31 | 冬海の近くの溝を米の粒 |
32 | ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり |
33 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
34 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
35 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
36 | あぢさゐの毬より侏儒よ駆けて出よ |
37 | 心太みづうみ遠く煙りたる |
38 | 金剛茅舎朴散れば今も可哀さう |
39 | 皹といふいたさうな言葉かな |
40 | 会うたびに無口になる父鯖を裂く |
41 | キヤツサバ林軍靴を照らす火の果てに |
42 | 長生きや口の中まで青薄 |
43 | 颯々と青田どこかに父の初志 |
44 | 手のひらをかへせばすすむ踊かな |
45 | 春愁や犬は寝そべり鯉沈む |
46 | 青麥のたしかな大地子の背丈 |
47 | 着ぶくれて老いしと思ふ若しとも |
48 | 麦秋の中なるが悲し聖廃虚 |
49 | 氷菓舐め暢気妻子の信篤し |
50 | 秋雨の瓦斯がとびつく燐寸かな |
2024年9月21日 13時49分更新(随時更新中)