現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年8月22日のデイリーキーワードランキング
1 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
2 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
3 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
4 | 蝉しぐれもはや戦前かもしれぬ |
5 | 銀の泡珊瑚をはなれ昇りくる |
6 | 立山のかぶさる町や水を打つ |
7 | その奥も咲きてしづもる桜かな |
8 | 明日越ゆる大雪渓の茜かな |
9 | 寒スバル裁かるがごと振り仰ぐ |
10 | 草木より人翻る雁渡し |
11 | ゆく雲にしばらくひそむ帰燕かな |
12 | 重ね着の中に女のはだかあり |
13 | 炎天に笑ひゐる者なき祭 |
14 | この国の言葉によりて花ぐもり |
15 | 朝夕がどかとよろしき残暑かな |
16 | のたりのたりと海は死にゆく蛍草 |
17 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
18 | 犬声の人語に似たる暑さ哉 |
19 | 手鞠唄かなしきことをうつくしく |
20 | 春の鳶寄りわかれては高みつつ |
21 | 空蝉に真昼の海が残っている |
22 | 胡弓弾く男腰やおわら浮き沈み |
23 | 人形を悪事に誘ふ日向水 |
24 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
25 | 春の水とは濡れてゐるみづのこと |
26 | 小面の秋思のひたと我に向く |
27 | 我生の今日の昼寝も一大事 |
28 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
29 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
30 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
31 | 痩せて人のうしろにありし裸かな |
32 | 一度死ぬふたたび桔梗となるために |
33 | 青梅が闇にびつしり泣く嬰児 |
34 | これよりの炎ゆる百日セロリ噛む |
35 | 葡萄棚の濃き影ぶどう採りしあと |
36 | 鮟鱇の骨まで凍てぶちきらる |
37 | 坪庭のかわらぬよしみ初雀 |
38 | 一歩ずつ深山明るきしどみの実 |
39 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
40 | くれなゐの色を見てゐる寒さかな |
41 | のどかさやつついて見たる蟹の穴 |
42 | 通夜までのすこし暇の昼蛙 |
43 | 涙溢るるごとくひぐらし鳴きいだす |
44 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
45 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
46 | 青柿の人嫌ひでは濟まされぬ |
47 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
48 | かげぼふしこもりゐるなりうすら繭 |
49 | そろかしこ御前様机下花吹雪 |
50 | 山桜雪嶺天に声もなし |
2024年11月13日 15時34分更新(随時更新中)