現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月25日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | 甘茶仏虹は海棠より淡く |
3 | 花冷えや老いても着たき紺絣 |
4 | 頬かむり解かず信濃の捨案山子 |
5 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
6 | 花冷のちがふ乳房に逢ひにゆく |
7 | 人類の歩むさみしさつちふるを |
8 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
9 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
10 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
11 | 長濤を以て音なし夏の海 |
12 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
13 | をみなとはかかるものかも春の闇 |
14 | 野に出でよ見わたすかぎり春の風 |
15 | 海に出て木枯帰るところなし |
16 | 月蝕まつみずから遺失物となり |
17 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
18 | 綾とりや小鳥殺しの春の雪 |
19 | 初蝉のふと銀箔を皺にせる |
20 | 寂莫と湯婆に足をそろへけり |
21 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
22 | 有る程の菊抛げ入れよ棺の中 |
23 | 夕桜藍甕くらく藍激す |
24 | 亀鳴くや皆愚かなる村のもの |
25 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
26 | 芋の露連山影を正しうす |
27 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
28 | 炎天や十一歩中放屁七つ |
29 | いつまでも留守の鳥の巣あわき比良 |
30 | 三月の甘納豆のうふふふふ |
31 | 人はみななにかにはげみ初桜 |
32 | 少年の頃のこほろぎ今宵も鳴ける |
33 | 傘さして都をどりの篝守 |
34 | 噴水や太陽の輪が廻轉す |
35 | 履歴書の手擦れてもどる俄雪 |
36 | 遺失物課しずかな火種まぎれおり |
37 | 殺し合い地獄へとどく樹の根樹の根 |
38 | 山笑ふ日や放れ家の小酒盛 |
39 | たゆむとき厚着の麗子壁にいる |
40 | いちじくも九月半ばの影つくる |
41 | 逢ひがたく逢ひ得し一人静かな |
42 | 今そこに居たかと思ふ火燵かな |
43 | 花筏やぶつて鳰の顔のぞく |
44 | 何もかもあつけらかんと西日中 |
45 | 退屈なガソリンガール柳の芽 |
46 | 春菜束購ふ裏返しうらがえし |
47 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
48 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
49 | 仏生会鎌倉の空人歩く |
50 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
2024年11月11日 07時09分更新(随時更新中)