現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
6 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
7 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
8 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
9 | 人恋へば夕べ笹の葉清し清し |
10 | 身軽さは淋しき合歓の花ざかり |
11 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
12 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
13 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
14 | 黴厨匙きらきらと密集す |
15 | 七月の潜水艦になれといふ |
16 | 暗緑街道無音の翼など要らぬ |
17 | 爆音や乾きて剛き麦の禾 |
18 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
19 | 向日葵を野太く咲かせ後継者 |
20 | 夏の野に手足はげしく流されぬ |
21 | 色色に異国文字ある星祭 |
22 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
23 | 諦めのひゅう葡萄の木の匂う |
24 | つかのまや飽食の蛭かがやかせ |
25 | 花束に埋れ罪障なきに似る |
26 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
27 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
28 | ふるさとはさみしきところ昼寝覚 |
29 | 鉄の奔流わが零細な汗まじり |
30 | ゆく夏の遠心に置く朝礼台 |
31 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
32 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
33 | 生の終り見えざる七月杉が立つ |
34 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
35 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
36 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
37 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
38 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
39 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
40 | 十字架の夏を鏡は食い尽す |
41 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
42 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
43 | 七夕や遠くに妣の衿白し |
44 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
45 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
46 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
47 | 河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ |
48 | そもそものはじめは紺の絣かな |
49 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
50 | 鳥帰る空いちまいの畳紙 |
2024年11月11日 07時08分更新(随時更新中)