現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年8月1日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
5 | 羽子板や子はまぼろしのすみだ川 |
6 | 父と子を熊野の無量光へだつ |
7 | 貌が棲む芒の中の捨て鏡 |
8 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
9 | 明日は明日 今日咲ききって日々草 |
10 | 病葉や夢を捨てたる窓一つ |
11 | 忘却のスカートの中青トマト |
12 | 青葦や野鯉の列の濁り出す |
13 | 逢うために母は銀河の駅に佇つ |
14 | 下北の首のあたりの炎暑かな |
15 | 逢うまでの刻ゆるやかに青蜥蜴 |
16 | 祖母の声茉莉花匂う闇がある |
17 | 青蔦の縁どる窓の楽器店 |
18 | 春めきてものの果てなる空の色 |
19 | 見失う時なお高みなる夏の蝶 |
20 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
21 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
22 | 鈴鳴らすように旅人汗をかく |
23 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
24 | 咲き満ちて昼のさみしさ夾竹桃 |
25 | 一夜凉し山湖が音を断つ家に |
26 | 初風呂や花束のごと吾子を抱き |
27 | 重ね着の中に女のはだかあり |
28 | 秋濤の不意の飛沫も二見浦 |
29 | 海しずかヌードのように火事の立つ |
30 | 秋澄みて臥竜の松や峰の寺 |
31 | 扇風機働き羽根を見失う |
32 | 死にし人別れし人や遠花火 |
33 | 天秤にくすり盛る日の蓬草 |
34 | その中に崩落の音花カンナ |
35 | ろりろりと印度の少女雲を嚙む |
36 | 貧交の誰彼とほし春の雁 |
37 | あおき踏む言葉でつなぐ夢の屑 |
38 | きらきらと水陽炎や経流し |
39 | 一村を動かしてゐる稲穂波 |
40 | 敗荷の水の中から吹奏楽 |
41 | 青蔦の土蔵に眠る栄枯の譜 |
42 | 悪口も愛語も省略桐一葉 |
43 | 秋濤や一切経のひびきあり |
44 | 海鳴のなほ遠く樺美智子の忌 |
45 | 暁や湖上を走る青嵐 |
46 | 玉の如き小春日和を授かりし |
47 | さくら咲けさくら咲くあゝ桜かな |
48 | 秋風の吹きぬけて行く四畳半 |
49 | 薫風を満たす綺麗な肺ふたつ |
50 | 青葉風日常という忘れ物 |
2024年11月11日 07時10分更新(随時更新中)