現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年8月14日のデイリーキーワードランキング
1 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
2 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
3 | 強力の歩く哲学夏の尾瀬 |
4 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
5 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
6 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
7 | さつきから夕立の端にゐるらしき |
8 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
9 | 迎え提灯身にはおぼえぬ風ありて |
10 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
11 | 星月夜地に這ふものの影ゆらぎ |
12 | 日の障子太鼓の如し福寿草 |
13 | すみれ野に罪あるごとく来て二人 |
14 | 人も旅人われも旅人春惜しむ |
15 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
16 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
17 | サフランや映画はきのう人を殺め |
18 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
19 | しづかなる力満ちゆきばつたとぶ |
20 | 何本咲いても水引草の花であり |
21 | ジーンズの尻美しき五月来ぬ |
22 | また微熱つくつく法師もう黙れ |
23 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
24 | 八月や六日九日十五日 |
25 | 狐火や亡き子の臍の緒どうしよか |
26 | 甚平に酔ひ潰れるといふ手あり |
27 | ほのぼのと渚は近江初月夜 |
28 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
29 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
30 | 夏草抜く力まだある 海が見え |
31 | 紫蘇の実を噛みて自分でなくなりぬ |
32 | 声なりしやと炎天を顧みる |
33 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
34 | 晩夏光過去呼び戻すしみ一つ |
35 | 硯洗ふ墨あをあをと流れけり |
36 | しずかなる愛です栗の渋皮煮 |
37 | 定家忌や勤やすまず川田順 |
38 | じづかにも一途なるもの雪降れり |
39 | ひまわりも瞼閉じたい時がある |
40 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
41 | 吾が影を動かしており盆提灯 |
42 | 火口跡動悸の残る枯どぐい |
43 | 寂しさは書かず鏡を磨く夏 |
44 | 純粋にもっとも近い桃をもぐ |
45 | 三日月に一病あづけ眠りけり |
46 | 敗戦日生きてきれいな水を飲む |
47 | 相逢うて飯食う疲れ遠花火 |
48 | 水のひかり草へうつりて糸蜻蛉 |
49 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
50 | 白炎をひいて流氷帰りけり |
2024年9月21日 13時32分更新(随時更新中)