現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年6月19日のデイリーキーワードランキング
1 | いなびかり北よりすれば北を見る |
2 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
3 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
4 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
5 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
6 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
7 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
8 | 風に落つ楊貴妃桜房のまま |
9 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
10 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
11 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
12 | 百色を使い果せり濃紫陽花 |
13 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
14 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
15 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
16 | 放蕩の尾は遥かなり籠枕 |
17 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
18 | 余り苗紀貫之に捨ててあり |
19 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
20 | 乳離れの母子を支えた遠雪崩 |
21 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
22 | 闘土の碑春分の供花誰ならむ |
23 | 咳をしても一人 |
24 | ものの種にぎればいのちひしめける |
25 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
26 | まだ漕げる心の櫂を確かめる |
27 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
28 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
29 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
30 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
31 | まながひに青空落つる茅花かな |
32 | 梅雨の闇一灯の追うサスペンス |
33 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
34 | 竹林に螢の星座組まれけり |
35 | 螢獲て少年の指みどりなり |
36 | 水仙や古鏡の如く花をかかぐ |
37 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
38 | うれしさの狐手を出せ曇り花 |
39 | 花野かぜ倖せの尾をはなすまじ |
40 | ローマより天竺遠しほととぎす |
41 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
42 | 日本海に稲妻の尾が入れられる |
43 | 一月はまた佳きことを待つこころ |
44 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
45 | 木苺の遠い記憶を摘みにけり |
46 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
47 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
48 | 十指みな使いきったる草刈女 |
49 | 馬上より淋しく一人静かな |
50 | 夏至の水呑んできれいな声を出す |
2024年11月13日 15時33分更新(随時更新中)