現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年1月19日のデイリーキーワードランキング
1 | オペラ観るわが茎石の沈みごろ |
2 | 海に出て木枯帰るところなし |
3 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
4 | 襟巻の狐の顔は別にあり |
5 | 遠方の雲に暑を置き青さんま |
6 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
7 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
8 | 障子しめて四方の紅葉を感じをり |
9 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
10 | 初富士の大きかりける汀かな |
11 | 晩年の日記余白の風花す |
12 | 芋の露連山影を正しうす |
13 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
14 | 陰になる麦尊けれ青山河 |
15 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
16 | いぬふぐり百年後にも基地置くか |
17 | せきをしてもひとり |
18 | ああ弥生ばらまかれたる焼夷弾 |
19 | 今生の枝重りして沙羅の花 |
20 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
21 | しんしんと寒さがたのし歩みゆく |
22 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
23 | 遠富士に雲の天蓋雛祭 |
24 | オリオンの盾新しき年に入る |
25 | 川を見るバナナの皮は手より落ち |
26 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
27 | 鶴舞ふや日は金色の雲を得て |
28 | かたつむり甲斐も信濃も雨のなか |
29 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
30 | 氏素性問えば魚屋に冬の魚 |
31 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
32 | 闇を撞き韻く鐘の音去年今年 |
33 | 本買へば表紙が匂ふ雪の暮 |
34 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
35 | しべりあの雪の奥から吹く風か |
36 | 身の内の透けゆく紅葉明かりかな |
37 | 冬の水一枝の影も欺かず |
38 | 銅鐸の韻の空耳水ぬるむ |
39 | 一行ずつ夕焼け喰べる生家です |
40 | 麦秋や寅さんみたいな恋をして |
41 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
42 | 昼顔の見えるひるすぎぽるとがる |
43 | ちるさくら海あをければ海へちる |
44 | 雁の声のしばらく空に満ち |
45 | 雨蛙鳴く男子厨房に入るべし |
46 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
47 | 砂の如き雲流れ行く朝の秋 |
48 | 仰向きに椿の下を通りけり |
49 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
50 | 春を抱くように色添え邑眠る |
2024年11月11日 06時56分更新(随時更新中)