現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年5月4日のデイリーキーワードランキング
1 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
2 | 白鳥のひそめるごとし初日記 |
3 | 見上げつつ桜並木の尽るまで |
4 | 露の山川母郷とよびて亡びむか |
5 | きみ恋わむ式部納言の裔として |
6 | ひよこ売りについてゆきたいあたたかい |
7 | 露万朶万朶の天の闇を統ぶ |
8 | 見上ぐるも見下ろすもよし花の山 |
9 | 夜嵐のあとの落花の花明り |
10 | 幸せと言へばしあはせ草の花 |
11 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
12 | 岬まで続く花野に一輛車 |
13 | きりぎりす隣の臼のやみにけり |
14 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
15 | 赤とんぼ山のお寺の鐘が鳴る |
16 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
17 | 飛花落花命ひらひらしていたる |
18 | 昼顔のほとりによべの渚あり |
19 | 他郷にて影の溺るる洗濯場 |
20 | 花冷えや通夜に乳房は要らぬもの |
21 | 桜咲く水の流るるさまにかな |
22 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
23 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
24 | 一つ根に離れ浮く葉や春の水 |
25 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
26 | 秋風を聞けり古曲に似たりけり |
27 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
28 | ぐらぐらと鬼の声する桜の芽 |
29 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
30 | 生き難し夜は身を巻く凌霄花 |
31 | 西日さしそこ動かせぬものばかり |
32 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
33 | 競漕を追ひて思はぬところまで |
34 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
35 | 瓜畑すきま隙間をなつかしく |
36 | 恋唄のあとかたもなし春の雪 |
37 | ふるさとの月の港をよぎるのみ |
38 | 恋猫の皿舐めてすぐ鳴きにゆく |
39 | 時間から零れたままの水蜜桃 |
40 | 若葉潮 母はかなしきまで黙す |
41 | 雪虫の漂ふ天の滝こだま |
42 | 酔漢の睡りの中も飛花落花 |
43 | 音絶えしこの音が雪降る音か |
44 | さくら貝ひと粒海を負うかたち |
45 | 花冷のちがふ乳房に逢ひにゆく |
46 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
47 | 風鈴のひとり言きく 夕茜 |
48 | 郭公や韃靼の日の没るなべに |
49 | 天秤の水平に耐ゆ油照り |
50 | 渡り来し橋の名知らず春の風 |
2024年9月21日 13時48分更新(随時更新中)