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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2020年1月17日のデイリーキーワードランキング

1

万緑の中や吾子の歯生え初むる
2

水枕ガバリと寒い海がある
3

若きらのいのちの絵筆汗し観る
4

白牡丹といふといへども紅ほのか
5

雪の原犬沈没し躍り出づ
6

酔い漂い水光無韻の秋の旅
7

蟇ないて唐招提寺春いづこ
8

妻いねて壁も柱も月の中
9

しんしんと寒さがたのし歩みゆく
10

埃から埠頭吸い馬の眼馬の眼を怒る
11

咳の子のなぞなぞあそびきりもなや
12

鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる
13

枯れゆけばおのれ光りぬ枯木みな
14

ひつぱれる糸まつすぐや甲虫
15

青田風入るる晝餉の通し土間
16

戦争が廊下の奥に立つてゐた
17

ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯
18

啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々
19

鶏頭の十四五本もありぬべし
20

歌留多とる皆美しく負けまじく
21

暗黒や関東平野に火事一つ
22

鰯雲人に告ぐべきことならず
23

海に出て木枯帰るところなし
24

初東風や水平線を船が曳く
25

囀のかたまりの七十二歳
26

かりかりと蟷螂蜂の皃を食む
27

牡丹百二百三百門一つ
28

初暦知らぬ月日は美しく
29

去年今年貫く棒の如きもの
30

早苗饗の家の子庭木攀ぢ遊ぶ
31

たとふれば独楽のはじける如くなり
32

この道しかない春の雪ふる
33

糸瓜咲て痰のつまりし仏かな
34

しやつくりのやうな鶏鳴日脚伸ぶ
35

春雪の暫く降るや海の上
36

いづくにも虹のかけらを拾ひ得ず
37

秋の航一大紺円盤の中
38

生いたちを忘れておりぬ木瓜の花
39

春風や闘志いだきて丘に立つ
40

大漁旗かかへて柿の干し上がる
41

紺絣春月重く出でしかな
42

友達よいのちというは雲の峰
43

曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ
44

綿雲のかたまり動く冬の黙
45

すこしづつ日脚伸びつつ雪降りつつ
46

卒業の兄と来てゐる堤かな
47

赤い椿白い椿と落ちにけり
48

をりとりてはらりとおもきすすきかな
49

燕来るお告げのありし河口から
50

外にも出よ触るるばかりに春の月


2024年11月11日 07時04分更新(随時更新中)
 

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