現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年3月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
2 | 栞して山家集あり西行忌 |
3 | 蛇逃げて我を見し眼の草に残る |
4 | 向日葵の大声でたつ枯れて尚 |
5 | 雁来紅しかられたくて佇っている |
6 | たましひの漂ひゐたり蟻地獄 |
7 | 凍港や旧露の街はありとのみ |
8 | ちるさくら海あをければ海へちる |
9 | やまかがし美しく川渡りおる |
10 | ときをりの風のつめたき桜かな |
11 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
12 | 冬支度して今生の白い飯 |
13 | 紅梅やゆつくりとものいふはよき |
14 | たんぽぽの綿毛飛び交ふ不犯のまま |
15 | 藍甕を敲きて秋思身近かにす |
16 | 泳ぎ女の葛隠るまで羞ぢらひぬ |
17 | 村中が柿すだれして蒸発す |
18 | 髪洗うたび流されていく純情 |
19 | 来ることの嬉しき燕きたりけり |
20 | セーターを着てやはらかになるからだ |
21 | われとわが虚空に堕ちし朝寝かな |
22 | はらわたの熱きを恃み鳥渡る |
23 | かたちなきものを見つむる楸邨忌 |
24 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
25 | 道光りおり母の日のニューヨーク |
26 | 待ち遠しき俳句は吾や四季の國 |
27 | 女吹かれ黒煙突から飢えはじまる |
28 | お中元おなじやうなる句集来る |
29 | 御灯明ここに小川の始まれり |
30 | ふるぼけしセロ一丁の僕の冬 |
31 | なめくじり寂光を負い鶏のそば |
32 | 流れに乗るまでの道のり あめんぼう |
33 | うれしさは春のひかりを手に掬ひ |
34 | 御講凪思考まづしき咀嚼音 |
35 | 老骨の膝の屈伸螇蚸飛ぶ |
36 | 衿足に一片舞い込む春の雪 |
37 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
38 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
39 | 木がらしや東京の日のありどころ |
40 | 桃の世へ洞窟を出でて水奔る |
41 | ごはん食べて母ていねいに生きにけり |
42 | いつまで在る機械の中のかがやく椅子 |
43 | くれなゐの色を見てゐる寒さかな |
44 | 汗の紐すこしゆるめて一里塚 |
45 | ふるさとは海に溺れよ茜雲 |
46 | 人間に蒸発の音山眠る |
47 | 暗闇に水の湧きゐる椿かな |
48 | ほととぎすあすはあの山こえて行かう |
49 | アイスホッケー眉間の傷を勲章に |
50 | 春の雪詩のたくらみの満ちみちて |
2024年11月13日 15時34分更新(随時更新中)