現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年4月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 玻璃ごしにさ揺るる青葉七七忌 |
2 | 城を出し落花一片いまもとぶ |
3 | 蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな |
4 | 藍甕を敲きて秋思身近かにす |
5 | 愛妻家小西昭夫氏蠅叩く |
6 | 麦熟れぬ遺骨のかへる日となりし |
7 | 白玉は何処へも行かぬ母と食ぶ |
8 | 春浅き海へ落すや風呂の水 |
9 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
10 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
11 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
12 | 城砦のほろほろ崩れ帰燕かな |
13 | 雪の夜の画集展けば鳥柱 |
14 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
15 | 秋の婚皇后吾娘を抱きしむる |
16 | 春紅葉昔乙女の声華やぐ |
17 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
18 | 夜の蜘蛛つつと降りけむ誰か死す |
19 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
20 | あかつきは孤高の時刻蓮の花 |
21 | これ着ると梟が啼くめくら縞 |
22 | 師走はや調律の音病廊に |
23 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
24 | ふと覚めし雪夜一生見えにけり |
25 | 春銀河宇宙の海に流れ入る |
26 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
27 | ある闇は蟲の形をして哭けり |
28 | 家々や菜の花いろの燈をともし |
29 | 易々と還暦通過 東天紅 |
30 | 春雨のわれまぼろしに近き身ぞ |
31 | をそはりしかずにかぎりの手毬うた |
32 | 春雨の衣桁に重し恋衣 |
33 | 迷ひなく来る綿虫は君なのか |
34 | この岸にわが彳つかぎり蟹ひそむ |
35 | 南国に死して御恩のみなみかぜ |
36 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
37 | 臘梅の日向の香り身にともす |
38 | われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華 |
39 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
40 | おしろいのはなにかくれてははをまつ |
41 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
42 | 花吹くと空曖昧になりにけり |
43 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
44 | シュガーのようにうっすらと雪アベマリア |
45 | 幹太き松の真上や寒満月 |
46 | 無花果は熟れずに空のがらんどう |
47 | 水買って芽吹きの山をひとめぐり |
48 | てふてふや遊びをせむとて吾が生れぬ |
49 | カーブミラー冥府の道を写しだす |
50 | 瞼から空に向かって咲く桜 |
2024年11月11日 07時09分更新(随時更新中)