現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 人の世の峠いくつか花樗 |
2 | 海鼠切りもとの形に寄せてある |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 元日やふどしたたんで枕上ミ |
5 | 菜種梅雨 薄日に遊ぶ硝子玉 |
6 | 青岬遠くで別の汽笛鳴る |
7 | 道おしえ酒呑童子の待つ罠か |
8 | 天狗鮫揚がり大王崎は春 |
9 | 響爽かいただきますといふ言葉 |
10 | 人生の構図決まらず秋灯下 |
11 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
12 | 夏盛んミクロネシアの月恋し |
13 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
14 | 春闌けてつくづく脳の隙間かな |
15 | 料峭の足にからみし博多帯 |
16 | 菜が咲いて傘寿多用の漢字辞書 |
17 | 裏道は表参道冬帽子 |
18 | しもつけに根づき淡墨桜かな |
19 | 移るもの景と流して秋の川 |
20 | おそるべき君等の乳房夏来る |
21 | 澳荒れて雪けむりなす風化佛 |
22 | 春塵を追うて彼岸の渡し舟 |
23 | ゆくゆくも今も一人の夜の長さ |
24 | 常夏の碧き潮あびわが育つ |
25 | 死は春の空の渚に遊ぶべし |
26 | 春の雷遅れし者が弔いぬ |
27 | 小火と云ふいはゞ現代俳句かな |
28 | みちのくの星入り氷柱われに呉れよ |
29 | 椿落つすべて終った顔すがし |
30 | あきかぜのふきぬけゆくや人の中 |
31 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
32 | 鰯雲はなやぐ月のあたりかな |
33 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
34 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
35 | さりさりと紙切っている小六月 |
36 | コスモスの花あそびをる虚空かな |
37 | 天高し色即是空の空の空 |
38 | 庭隅の幹に日のある二日かな |
39 | 生と死のはざまか春が先きに逝く |
40 | 千の虫鳴く一匹の狂ひ鳴き |
41 | 池が足下に日箭ふんだんな午後の桎梏 |
42 | 掌に母のぬくもりありぬ紫木蓮 |
43 | 国原や桑のしもとに春の月 |
44 | 初日さす松はむさし野にのこる松 |
45 | ちなみぬふ陶淵明の菊枕 |
46 | 束ねたる葱反りかえる十三夜 |
47 | 身の裡にしらほねはあり冬欅 |
48 | 途方もなきものへ手をふる春の暮 |
49 | 漁火に離れ黒雁浮寝かな |
50 | あかあかと夢に綿打つ晩夏かな |
2024年11月13日 15時34分更新(随時更新中)