現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年5月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 一を知つて二を知らぬなり卒業す |
2 | 塚ひとつ包むがごとくつつじ燃ゆ |
3 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
4 | 異質のごと新しき松かさ草に正坐 |
5 | 浮き腰の病者を吹くや梅雨嵐 |
6 | 網の魚と父のいずれの眼を憐む |
7 | 人はみななにかにはげみ初桜 |
8 | 虫除けの煙を腰に 墓掃除 |
9 | 標本の千の留め針秋暑し |
10 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
11 | 畳紙に包まれていた紫雲英田よ |
12 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
13 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
14 | 女郎花黄は羨望のありあまる |
15 | 五月光白磁にゆらぐ水の影 |
16 | 姫はじめ以後やっかいな美学かな |
17 | 月光を炎えさかのぼる海の蝶 |
18 | ピーマン切って中を明るくしてあげた |
19 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
20 | どちらかと言へば麦茶の有難く |
21 | 舟漕いで海の寒さの中を行く |
22 | 誰彼もあらず一天自尊の秋 |
23 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
24 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
25 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
26 | 早苗饗のあいやあいやと津軽唄 |
27 | 母をなおこの世にのこすぼたん雪 |
28 | 直角に曲り山鉾笛揃ふ |
29 | 千の手の一つを真似る月明かり |
30 | 枯もみぢとろろとろろとかげろへり |
31 | いつか星ぞら屈葬の他は許されず |
32 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
33 | 瀧壺に瀧活けるてある眺めかな |
34 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
35 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
36 | うはさ話尾鰭をつけて花筏 |
37 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
38 | 交響詩家族オドオド・ワイハ寺山修司 |
39 | 零の中 爪立ちをして哭いてゐる |
40 | 郵便バイク走る手紙を書くように |
41 | 鶏頭の一途に炎えて近づけぬ |
42 | ひこばえや河岸興亡の企画展 |
43 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
44 | 昼寝覚め再生紙のようにいる |
45 | 秋風や吸ふ時も鳴るハーモニカ |
46 | 一瞬を束ねて冬のすみれ咲く |
47 | 木がらしや東京の日のありどころ |
48 | 何処へと向かう旅塵や翁の忌 |
49 | 白い息そっと寄り添う影を踏み |
50 | 物干に富士やをがまむ北斎忌 |
2024年9月21日 13時21分更新(随時更新中)