現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年11月1日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
3 | 釣瓶落しといへど光芒しづかなり |
4 | 晩学の行方 どこまで鰯雲 |
5 | 螢獲て少年の指みどりなり |
6 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
7 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
8 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
9 | ひるがえる燕は天の句読点 |
10 | 折鶴をひらけばいちまいの朧 |
11 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
12 | この道しかない春の雪ふる |
13 | 身の内の透けゆく紅葉明かりかな |
14 | 夏真昼死は半眼に人をみる |
15 | 海に出て木枯帰るところなし |
16 | 山滴るいっぱい蒐めた鳥の切手 |
17 | 老いながらつばきとなつて踊りけり |
18 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
19 | 一日もの云はず蝶の影さす |
20 | 殘花かな藤田湘子のめがねかな |
21 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
22 | 春の葦軍港といふ陰部あり |
23 | 鞦韆をゆらして老を鞣しけり |
24 | ちるさくら海あをければ海へちる |
25 | すでに木の名持たぬ切株春の森 |
26 | うつし世に浄土の椿咲くすがた |
27 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
28 | 地芝居の楽しむさまに人殺す |
29 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
30 | 菊大輪昔話の楽しかり |
31 | だしぬけにうごくおもちゃのかぶと虫 |
32 | 亡き母が障子あけずに入り來し |
33 | ソーダ水地震研究所で笑う |
34 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
35 | 鈴が鳴るいつも日暮れの水の中 |
36 | 東京がじつとしてゐる初景色 |
37 | ひぐらしのリズムビルの灯点りゆく |
38 | 千の手の一つを真似る月明かり |
39 | 古暦水はくらきを流れけり |
40 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
41 | 躙口より動けない寒卵 |
42 | 降る雪や天金古りしマタイ伝 |
43 | へろへろとワンタンすするクリスマス |
44 | さりさりと紙切っている小六月 |
45 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
46 | 初夢のくちびるに来し檜の秀 |
47 | さくらの芽のはげしさ仰ぎ蹌ける |
48 | づかづかと来て踊子にささやける |
49 | 甦る記憶音立つ朧かな |
50 | 蟹の体位ひらいた傘に時流る |
2024年11月11日 07時08分更新(随時更新中)