現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年3月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 人事と思ひし河豚に中りたる |
2 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
3 | 重ね着の中に女のはだかあり |
4 | 落椿とはとつぜんに華やげる |
5 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
6 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
7 | 憲兵の前で滑つて転んぢやつた |
8 | 蝌蚪乱れ一大交響楽おこる |
9 | 天仰ぎつづけて雛流れゆく |
10 | 木瓜蕾む突如女の酔笑 |
11 | 歩き初む児よ月光の青畳 |
12 | どれほどの雲の冷たさ盆の月 |
13 | 雪月花わけても花のえにしこそ |
14 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
15 | 今日よりも明日が好きなりソーダ水 |
16 | 初蝶を夢の如くに見失ふ |
17 | たつぷりと泣き初鰹食ひにゆく |
18 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
19 | 書簡集の一隅湧水のごとく |
20 | 春愁やかなめはづれし舞扇 |
21 | 三月の声のかかりし明るさよ |
22 | 桜貝長き翼の海の星 |
23 | 一月の川一月の谷の中 |
24 | 土用波わが立つ崖は進むなり |
25 | 花冷の包丁獣脂もて曇る |
26 | 数珠入れを繕う妻や雪を呼ぶ |
27 | 啓蟄や 二匹の蟻はすれ違う |
28 | 獣園の土に根を張り桜の木 |
29 | 今日何も彼もなにもかも春らしく |
30 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
31 | 遅き日や碁盤の上の置手紙 |
32 | 賀状書く心東奔西走す |
33 | 永き日や欠伸うつして別れ行く |
34 | これしきの握力夏の雲つかむ |
35 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
36 | 天鵞絨の朱の鶏頭にそそぐ雨 |
37 | いきいきと三月生る雲の奧 |
38 | 青麦に風のゆくへの見ゆるかな |
39 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
40 | 岩が根に湧く音かろき清水かな |
41 | 日常の奥より蟬の鳴き初むる |
42 | 栄螺焼くわが運命を焼きながら |
43 | 広島や卵食ふ時口ひらく |
44 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
45 | 水打つて戸の開いてゐる安寧かな |
46 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
47 | 難民の眸をして駝鳥は汚れおり |
48 | 梅雨昏し腰揺りて牛歩き出す |
49 | 冬泉きみを忘るるために生く |
50 | 春雨や心のままのひじ枕 |
2024年11月11日 07時04分更新(随時更新中)