現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年4月24日のデイリーキーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | うしろ姿の時雨てゆくか |
3 | 鰯雲こころの波の末消えて |
4 | 夜桜やひとつ筵に恋敵 |
5 | 海に出て木枯帰るところなし |
6 | 踏切の閉ぢて開きて安居寺 |
7 | 失語して石階にあり鳥渡る |
8 | 露けしやキリストの母釈迦の母 |
9 | 蟬貌をもて夕刻のながきかな |
10 | きしきしと帯を纏きをり枯るる中 |
11 | 白梅の移ろひ香ぐはし巫女すがし |
12 | 身の裡にしらほねはあり冬欅 |
13 | 軒落ちて雪窮巷を塞ぎけり |
14 | 八十の若輩虚子忌を孤酒に哭く |
15 | 目高覗くにあらず半身低頭す |
16 | 初空や大悪人虚子の頭上に |
17 | かたちなきものを見つむる楸邨忌 |
18 | 踏切のあじさい揺らぐ夜の底 |
19 | 夏真昼死は半眼に人をみる |
20 | 雲の面紗にそろりと夜這ふ冬の月 |
21 | 冬浜を一川の紺裁ち裂ける |
22 | 動くたび寒さのうごくひと日かな |
23 | 碧天や喜雨亭蒲公英五百輪 |
24 | 踏み切りをまたいで霙になれるまで |
25 | 見えぬ枝夜空に張って花火消ゆ |
26 | ここまでと踵返せり大花野 |
27 | 見えぬもの追いかけてゆくしゃぼん玉 |
28 | 八十を踏み出し葱の青さかな |
29 | 十方にこがらし女身錐揉みに |
30 | ある僧の月を待たずに帰りけり |
31 | 狡休みせし吾をげんげ田に許す |
32 | 百幹に触れて忘れぬ花のいろ |
33 | 踏切を越えて忘れている八月 |
34 | 風吹いて蝶々迅く飛びにけり |
35 | けふは凩のはがき一枚 |
36 | 底冷えの靴鳴らし行く夜のしじま |
37 | 乙女椿もう終りたき錆の渦 |
38 | あぶらなの花にはろけささしかかる |
39 | 螢火は平穏なりし兵火より |
40 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
41 | 太陽の出でて没るまで青岬 |
42 | ストーブに傾いてゐる自尊心 |
43 | 三・一一神はゐないかとても小さい |
44 | 天よりもかがやくものは蝶の翅 |
45 | 母よりも父寒林に谺せり |
46 | 木苺の遠い記憶を摘みにけり |
47 | 坂の上たそがれ長き五月憂し |
48 | 雨粒のときどき太き野菊かな |
49 | 不発弾ひとつはこんで馬帰る |
50 | 秋落暉水平線のその先は |
2024年11月11日 07時04分更新(随時更新中)