現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
3 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
4 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
5 | 降る雪や 明治は遠くなりにけり |
6 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
7 | 茎右往左往菓子器のさくらんぼ |
8 | 吉野川火の帯となる夕焼かな |
9 | 宝船或る日月の重かりし |
10 | 暮れてなお山空青し勝つた牡牛 |
11 | 吉次越狐の道となりて絶ゆ |
12 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
13 | けふの月長いすすきを活けにけり |
14 | 大落暉今に点火の枯すすき |
15 | うれしさの狐手を出せ曇り花 |
16 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
17 | 暗く暑く大群集と花火待つ |
18 | 妻よりは妾の多し門涼み |
19 | 春遅遅と切り取り線の内側を |
20 | 木の芽にはちぎれ雲佳し古街道 |
21 | 南都いまなむかんなむかん余寒なり |
22 | 笹掻きを余寒の水に散らしゐる |
23 | 吉野山花、花、花、の今更に |
24 | 兵の影をつつきに初がらす |
25 | したたかに水をうちたる夕ざくら |
26 | くず金魚どこの祭も知っている |
27 | お数珠袋にどんぐり一つ忌を修す |
28 | 海に出て木枯帰るところなし |
29 | 咳き込めば我火の玉のごとくなり |
30 | 黄砂降る切り取り線の内と外 |
31 | 妻二タ夜あらず二タ夜の天の川 |
32 | 秋風や水に落ちたる空のいろ |
33 | 鳥帰る受胎告知の黄昏を |
34 | いつよりか遠見の父が立つ水際 |
35 | 我が肩に蜘蛛の糸張る秋の暮 |
36 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
37 | 大空の青艶にして流れ星 |
38 | みちのくの星入り氷柱われに呉れよ |
39 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
40 | 寝返りに風さがす足夏ぶとん |
41 | 狼は亡び木霊は存ふる |
42 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
43 | 吉野まで沿線苗代時なりし |
44 | 田の神の帰る途中の水蜜桃 |
45 | 月光に深雪の創のかくれなし |
46 | 大寒の一戸もかくれなき故郷 |
47 | 有事立法落葉溜め立つ兵の墓 |
48 | 田蛙の赤胴ごゑや月ひとつ |
49 | 螢獲て少年の指みどりなり |
50 | 海中に都ありとぞ鯖火もゆ |
2024年11月13日 15時34分更新(随時更新中)