現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年9月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
4 | 今日ありて銀河をくぐりわかれけり |
5 | 線香の灰となる間も蓮ひらく |
6 | 午後からは頭が悪く芥子の花 |
7 | みづうみのみなとのなつのみじかけれ |
8 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
9 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
10 | 黄沙降る街に無影の詐欺師たち |
11 | 黄泉に来てまだ髪梳くは寂しけれ |
12 | 大寺を包みてわめく木の芽かな |
13 | 海に出て木枯帰るところなし |
14 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
15 | 冬の蟇川にはなてば泳ぎけり |
16 | 白鳥といふ一巨花を水に置く |
17 | 青海に額ぶつけて泳ぎ出づ |
18 | 響爽かいただきますといふ言葉 |
19 | とんぼが淋しい机にとまりに来てくれた |
20 | 生徒らと五月の朝の窓あけて |
21 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
22 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
23 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
24 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
25 | 方丈の大庇より春の蝶 |
26 | あんかうや孕み女の釣るし斬り |
27 | 捨舟の水漬く纜葦の角 |
28 | 遠富士を文鎭にして寒波来る |
29 | 三日月やこの頃萩の咲きこぼれ |
30 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
31 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
32 | 遮断機にいつしか消えし時雨虹 |
33 | 鈴つけて銀河に発たすオートバイ |
34 | 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす |
35 | 蛙の目越えて漣又さざなみ |
36 | 長き夜の苦しみを解き給ひしや |
37 | 蟷螂は馬車に逃げられし馭者のさま |
38 | かくれんぼ三つかぞえて冬となる |
39 | 熟れそめて細枝のしなふ柘榴かな |
40 | 男より光りはじめる大枯野 |
41 | 熟柿落ち阿鼻叫喚に形あり |
42 | 野の傷を舌でいたわる修司の忌 |
43 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
44 | 緋連雀一斉に立つてもれもなし |
45 | 蝶の空七堂伽藍さかしまに |
46 | びつしりと落花の疏水といふべけれ |
47 | 稻の花男の臍に囁けり |
48 | 秋の暮山脈いづこへか帰る |
49 | 白魚が遺せし水のしづかなる |
50 | しらぬまにつもりし雪のふかさかな |
2024年11月13日 15時41分更新(随時更新中)