現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年11月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
2 | ちるさくら海あをければ海へちる |
3 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
4 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
5 | ものの種にぎればいのちひしめける |
6 | 海に出て木枯帰るところなし |
7 | 一日もの云はず蝶の影さす |
8 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
9 | ひたむきの哀しきことぞ蝉時雨 |
10 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
11 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
12 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
13 | 蜃気楼をんなは昼も夢をみる |
14 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
15 | みちのくの伊達の郡の春田かな |
16 | 流星の真下の家族かな |
17 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
18 | おそるべき君等の乳房夏来る |
19 | 螢火に溜め息ひとつ覚えたり |
20 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
21 | ひたむきの哀しきことぞ蟬時雨 |
22 | 芥子咲けばまぬがれがたく病みにけり |
23 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
24 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
25 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
26 | 鶯を待つこと久し切株は |
27 | 零余子飯明日のことは埒外の |
28 | 地と水と家ずたずたに捨て田枯る |
29 | 大濤にをどり現れ初日の出 |
30 | 若きらのいのちの絵筆汗し観る |
31 | 天地の間にほろと時雨かな |
32 | 夏帽子シャイな男の怒肩 |
33 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
34 | わがいのち菊にむかひてしづかなる |
35 | 長き夜のじわり貼り付く孤独感 |
36 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
37 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
38 | 白き手の病者ばかりの落葉焚 |
39 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
40 | 年重ねますます母似に瓜の花 |
41 | 躾糸引くや春着の蝶ちぢむ |
42 | 満開の森の陰部の鰓呼吸 |
43 | 流灯の置いてけぼりを杖でおす |
44 | 鮟鱇のよだれの先がとまりけり |
45 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
46 | 母へ煮てやろ泣き面の甘鯛よ |
47 | 人の顔眺てゐて秋を感じけり |
48 | 和布刈る神の五百段ぬれてくらし |
49 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
50 | 鶯やわたし眠くて半熟卵 |
2024年11月11日 06時55分更新(随時更新中)