現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年11月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
4 | 海に出て木枯帰るところなし |
5 | 厄介や紅梅の咲き満ちたるは |
6 | そらまめの花のひとみのさかしげに |
7 | 道かへていよいよふかき落葉かな |
8 | 今日も暮るる吹雪の底の大日輪 |
9 | 方丈の大庇より春の蝶 |
10 | 客われをじつと見る猫秋の宵 |
11 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
12 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
13 | 晩年はまだ先のさきメロン切る |
14 | 手の薔薇に蜂来れば我王の如し |
15 | 松過ぎの又も光陰矢の如く |
16 | 短夜や乳ぜり啼く児を須可捨焉乎 |
17 | 奪衣婆も堂もすすけて椿の実 |
18 | 山寺の扉に雲遊ぶ彼岸かな |
19 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
20 | 遠太鼓鳩尾で聞く秋祭 |
21 | 窓の雪女体にて湯をあふれしむ |
22 | あのあれで通じる会話日向ぼこ |
23 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
24 | 晩年や左眼の涙を右眼容れ |
25 | 芝燒いて曇日紅き火に仕ふ |
26 | 晩年の節々の錆麦の秋 |
27 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
28 | 昼寝覚うつしみの空あをあをと |
29 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
30 | 子燕のこぼれむばかりこぼれざる |
31 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
32 | 輝やかに草の花咲く弥陀ヶ原 |
33 | せきをしてもひとり |
34 | 赤んぼの五指がつかみしセルの肩 |
35 | 奪衣婆の霞の底に沈みをり |
36 | 初富士のかなしきまでに遠きかな |
37 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
38 | 初曙光地球の廻る音がする |
39 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
40 | 木葉髪文芸永く欺きぬ |
41 | 砂の上に足跡とだえ夏の雲 |
42 | 夕蟬や松の雫のいまも垂り |
43 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
44 | 坪庭の風も招きて新茶淹る |
45 | かはらけの宙とんでゆく二月かな |
46 | 冬蝶よ草木もいそぎ始めたり |
47 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
48 | 天よりもかがやくものは蝶の翅 |
49 | 何となく寒いと我は思ふのみ |
50 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
2024年9月21日 13時49分更新(随時更新中)