現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年2月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | ものの種にぎればいのちひしめける |
4 | ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く |
5 | 海に出て木枯帰るところなし |
6 | 一日もの云はず蝶の影さす |
7 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
8 | 空といふ自由鶴舞ひやまざるは |
9 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
10 | 白玉は何処へも行かぬ母と食ぶ |
11 | 凍夜この山より山と山とかさなりてあり |
12 | 春寒のよりそひ行けば人目ある |
13 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
14 | ふくろうはふくろうでわたしはわたしでねむれない |
15 | 我庭の良夜の薄湧く如し |
16 | 片隅で椿が梅を感じてゐる |
17 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
18 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
19 | よく振つて花菜にかける愛国心 |
20 | 低い空どこを突いても雪こぼす |
21 | 珍客の寝てばかりいる苔の花 |
22 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
23 | 独裁のけむりまきつく腰帯の発端黴び |
24 | 杉花粉核の世に嚔充満す |
25 | 本読めば本の中より虫の声 |
26 | 飲み友を地下に置き去る十三夜 |
27 | おほむらさき翁はふいに泣きにけり |
28 | 病む人に白き嘘言ふ朝ぐもり |
29 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
30 | おんまから黄蝶二頭の恋あそび |
31 | 銀漢のなだれこみたり分水嶺 |
32 | 秘め事に似て手渡しの焼芋は |
33 | てんと虫一兵われの死なざりし |
34 | 運命は笑ひ待ちをり卒業す |
35 | あすはかへらうさくらちるちつてくる |
36 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
37 | 枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ |
38 | 蛇穴を出て見れば周の天下なり |
39 | しずり雪いつもの道のいつもの木 |
40 | 雪山のどこも動かず花にほふ |
41 | 豚の子の重なり合へる良夜かな |
42 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
43 | なにもかも人ごとにして葛湯吹く |
44 | 春立つや水の音する裁ち鋏 |
45 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
46 | はくれんの花に打ち身のありしあと |
47 | 寒禽の日和啼きして和紙の里 |
48 | 長き長き春暁の貨車なつかしき |
49 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
50 | 短日の梢微塵にくれにけり |
2024年11月11日 06時55分更新(随時更新中)