現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年5月18日のデイリーキーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | 障子貼る甚六に嫁決まりけり |
3 | 抽斗にいのちの薬混みて冬 |
4 | 消火栓赤き矢印寒の雨 |
5 | くもの糸一すぢよぎる百合の前 |
6 | 天上に宴ありとや雪やまず |
7 | 滝仰ぐ胸中の無垢登山口 |
8 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
9 | 月光は川原伝ひに雛の家 |
10 | 草原や夜々に濃くなる天の川 |
11 | 手際よきこと雷鳴の遠ざかる |
12 | 菜殻焼く体は雨を欲しけり |
13 | 雁ゆきてまた夕空をしたたらす |
14 | 青芒一痕として生まれしか |
15 | 透きとおる声が岬に水仙花 |
16 | 梅雨の犬で氏も素性もなかりけり |
17 | 露の幹静かに蝉の歩きをり |
18 | 逃げごしの蓴菜口に広ごりぬ |
19 | 秋風の漣として届きけり |
20 | しぼり出すみどりつめたき新茶かな |
21 | 蝌蚪生れて未だ覚めざる彼岸かな |
22 | 大初日ひとり一人が受けて佇つ |
23 | 五月雨や起上がりたる根無草 |
24 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
25 | 海に出て木枯帰るところなし |
26 | 百幹に触れて忘れぬ花のいろ |
27 | こひびとを待ちあぐむらし闘魚の辺 |
28 | ひたすらに雨に打たれし七変化 |
29 | 紅葉まで術後の力ためしおり |
30 | 春の山らくだのごとくならびけり |
31 | 八月や六日九日十五日 |
32 | 夏座敷棺は怒濤を蓋ひたる |
33 | 登りても登りても天高くあり |
34 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
35 | 炉を塞ぎ部屋の真ん中がらんどう |
36 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
37 | 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る |
38 | 三叉路の一つは海へ青胡桃 |
39 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
40 | 春惜しむ肩に乗らない文鳥と |
41 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
42 | 町騒に遠き寺苑の仏桑花 |
43 | 霧冷の足首頼りなく待てり |
44 | 抽斗の国旗しづかにはためける |
45 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
46 | 濃く淡く咲いても重き額の花 |
47 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
48 | この国に恋の茂兵衛やほととぎす |
49 | いきいきと三月生る雲の奧 |
50 | 長城の切れ端を目に秋耕す |
2024年9月21日 13時44分更新(随時更新中)