ドチリナ・キリシタンとは? わかりやすく解説

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ドチリナ・キリシタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 08:16 UTC 版)

ドチリナ・キリシタンは、近世初期にイエズス会によって作成されたカトリック教会教理本。当時のポルトガル語Doctrina Christã[1](現在の表記ではDoutrina Cristã)、ラテン語Doctrina Christiana[1]と表記する。


  1. ^ 天正19年(1591年)に島原半島加津佐で刊行されたとも言われる。
  2. ^ 長崎版「どちりな・きりしたん」は、長崎町年寄であった後藤宗印により刊行された[5][6]
  3. ^ 新村出・柊源一『切支丹文学集 2』では、国字本「どちりいな・きりしたん」の所蔵先をバルベリニ文庫と書いているが、これはフィレンツェの貴族だったバルベリーニ家のコレクションをさしているものと考えられる。18世紀にバチカン図書館が同家からコレクションを購入したので[9]現在は同図書館に収蔵されている。
  4. ^ ルイス・フロイスの1568年10月4日付書翰 (Cartas I,250v) より[12]

出典

  1. ^ a b c d e f 『国史大辞典』 10巻、吉川弘文館、381-382頁。 
  2. ^ a b 五野井隆史『日本キリスト教史』吉川弘文館、1990年、175頁。ISBN 4-642-07287-X 
  3. ^ 「キリシタン版」『国史大辞典』 4巻、吉川弘文館、437頁。 
  4. ^ 「ドチリナ・キリシタン」長崎新聞社長崎県大百科事典出版局・編 編『長崎県大百科事典』長崎新聞社、1984年、586頁。 
  5. ^ 「後藤宗印」『国史大辞典』 第5巻、吉川弘文館、915頁。 
  6. ^ 「後藤宗印」長崎新聞社長崎県大百科事典出版局・編 編『長崎県大百科事典』長崎新聞社、1984年、330頁。 
  7. ^ 新村出、柊源一『切支丹文学集 2』平凡社〈東洋文庫570〉、1993年、32頁。ISBN 4-582-80570-1 
  8. ^ a b 龜井孝、H.チースリク、小島幸枝『日本イエズス会版キリシタン要理』岩波書店、1983年、28-30頁。 
  9. ^ ギヨーム・ド・ロビエ、ジャック・ボセ『世界図書館遺産』創元社、2018年、63頁。ISBN 978-4-422-31107-4 
  10. ^ 五野井隆史『日本キリスト教史』吉川弘文館、14頁。 
  11. ^ 五野井隆史『日本キリスト教史』吉川弘文館、24頁。 
  12. ^ a b 五野井隆史『日本キリスト教史』吉川弘文館、104-105頁。 
  13. ^ a b 五野井隆史『日本キリスト教史』吉川弘文館、107頁。 
  14. ^ 村岡典嗣 編『吉利支丹文学抄』改造社、「吉利支丹文学概説及び原本の解題」pp64-65。


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