料理本
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計量
19世紀になるまで計量については記されていない。料理本は、料理人の記憶を補う備忘録として使われ、味付けは経験からくる匙加減で作っていたため分量を計量する記述が省かれていた[38]。
日本では、女子栄養大学創設者の香川綾が、1948年(昭和23年)にメートル法や尺貫法が混在していた計量スプーン・計量カップに統一した規格を持ち込み、NHKの料理番組などで普及に努めた[39]。
文化
- 大会
- 料理レシピ本大賞 in Japan
- Gourmand World Cookbook Award
- 博物館・コレクション
- ドイツ料理本博物館
- リーズ大学料理本コレクション
- 関係者
脚注
参考文献
- エウジェニア・サルツァ・プリーナ・リコッティ『古代ローマの饗宴』武谷なおみ 訳、講談社〈講談社学術文庫〉、2011年。ISBN 978-4062920513。
- 相本資子「クックブックを読む : アミーリア・シモンズとリディア・マライア・チャイルドの場合」『英米文学』第59巻、第1号、関西学院大学英米文学会、2015年。 NAID 120005758787 。
- 遠藤雅司『歴メシ!世界の歴史料理をおいしく食べる』柏書房、2017年。ISBN 9784760148783。(決定版: 晶文社、2022年。ISBN 978-4794973429)
- 加納和雄 著「コラム1 中世のサンスクリット料理書」、井坂理穂・山根聡 編『食から描くインド 近現代の社会変容とアイデンティティ』春風社、2019年。ISBN 978-4861106330 。
- 小柳康子「イギリスの料理書の歴史(1)-Hannah WoolleyのThe Gentlewomans Companion (1673)」『實踐英文學』第61号、実践女子大学、2009年、21-33頁、2022年11月26日閲覧。
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- 鈴木貴久子「中世アラブ料理書の系統と特徴について」『オリエント』第37巻第2号、日本オリエント学会、1994年、88-107頁、2022年10月8日閲覧。
- 鈴木貴久子「マムルーク朝時代の料理書『日常食物誌』を中心とするアラブ・イスラーム世界の食生活研究」、東京外国語大学 大学院総合国際学研究科、1996年3月、2022年10月8日閲覧。
- 鈴木実佳「「来たるべき時に彼女に喜びを与えてやろう」:料理・伝統・その先へ」『人文論集』第72巻、第1号、静岡大学人文社会科学部、2021年。 NAID 120007151906 。
- 中村喬『中国の食譜』平凡社〈平凡社東洋文庫〉、1995年。ISBN 978-4582805949。
- 西村暢夫『イタリア食文化こぼれ話』文流、2013年。ISBN 9784990294434。
関連項目
注釈
出典
- ^ a b 鈴木 2021, p. 5f.
- ^ a b 『料理書』 - コトバンク
- ^ “料理本の起源を探る。世界最古の料理本は紀元前1750年頃、古代メソポタミアにあった”. カラパイア. 2022年10月9日閲覧。
- ^ Connolly, Bess (2018年6月14日). “What did ancient Babylonians eat? A Yale-Harvard team tested their recipes” (英語). YaleNews. 2022年10月10日閲覧。
- ^ Winchester, Ashley. “The world’s oldest-known recipes decoded” (英語). www.bbc.com. 2022年10月10日閲覧。
- ^ イェール大学所蔵の粘土板はYale University’s Babylonian Collectionの検索ページでculinaryと入れて検索をかければ確認できる。
- ^ ジャン・ボテロ著、松島英子訳『最古の料理』法政大学出版局、2003年。ISBN 9784588022180
- ^ 遠藤 2017, p. 19.
- ^ 注:解釈に自信がない。そもそもVasavarajeyamについての情報がドイツ語版とチェコの論文のみで詳しく確認できず
- ^ Zábrodská, Kristina (2014年10月20日). “Životní styl za První republiky na příkladu gastronomie v českém dobovém tisku” (チェコ語). 2022年10月9日閲覧。
- ^ 加納 2019, p. 183.
- ^ “A Genre of its Own: A History of Pākaśāstra and Other Culinary Writing of Early India”. icas.asia. 2022年10月10日閲覧。
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- ^ 遠藤 2017, p. 94f.
- ^ 西村 2013, 第2章.
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- ^ “「4割が料理雑誌離れ」という試算…料理本・雑誌が売れない理由はレシピサイトにあるのかも(不破雷蔵) - エキスパート”. Yahoo!ニュース. 2023年11月11日閲覧。
- ^ “出版不況打開 カギは「零細」”. 日本経済新聞 (2023年8月28日). 2023年11月11日閲覧。
- ^ “レシピ本の出版が急増した理由とは?|レシピ本出版講座”. 自費出版の幻冬舎ルネッサンス (2021年9月6日). 2023年11月11日閲覧。
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- ^ J. M. van Winter: Kookboeken, medisch of culinair? In: Ria Jansen-Sieben, Frank Daelemans (Hrsg.): Voeding en geneeskunde – Alimentation et médecine. Acten van het colloquium Brussel 12. 10. 1990. 1993, S. 153–165.
- ^ Ria Jansen-Sieben: Mittelniederländische Kochbücher: medizinisch oder kulinarisch? In: Würzburger medizinhistorische Mitteilungen. Band 16, 1997, S. 191–202, hier: S. 198–200.
- ^ 加納 2019, p. 182.
- ^ Wilson, B. (2012). Consider the fork: A history of invention in the kitchen. London: United Agents.(真田由美子(訳)(2014).『キッチンの歴史』pp. 147–187,河出書房新社)
- ^ “asahi.com(朝日新聞社):日本最初の計量カップ・スプーン 女子栄養大 - お宝発見 - 大学 - 教育”. www.asahi.com. 2022年10月10日閲覧。
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