波 津波

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 03:09 UTC 版)

津波

津波の発生原理を示す図

津波は、地震によって引き起こされる波のことである。長波の性質を持ち、その進行速度は重力の加速度と、水深の積の平方根となる。気象庁では、地震が起こると直ちに震源地、震源の深さ、地震の強さなどを計算し、津波が予測される場合は、津波の程度により、大津波警報、津波警報、津波注意報を出す。

高波

台風や季節風などにより発生したうねりが遠くまで伝わり、干満差の影響も加わると沿岸部が高波に襲われ大きな被害を受けることがある。

高波の主な被害

記録

有義波の高さでみると、世界の観測史上最高の波は以下のようになっている[14]

波と文化

ドレスデンの彫刻「Die Woge」
ドビュッシー作曲『』の楽譜表紙

波は人間にとって、大切な遊び相手である。海水浴サーフィンボディボードウィンドサーフィンなどで、波を体感して楽しむ人々も多い。 また波は形(視覚的要素)でも人々を魅了する。世界的に見れば波をテーマとして追求している画家カメラマンたちが多数いる。大型書店には波の写真集が通常何種類も並んでいる。

また、波のも人々を魅了する。波の音は波音(なみおと)という。波の音には適度な規則性と適度な不規則性「ゆらぎ」が含まれている。おだやかな波音を聞いていると、そうでない時よりもずっと熟睡できる、という人も多いため、近年では海から離れて都会で暮らしている人々のために、波音を録音したCDも販売されている。


  1. ^ a b 広辞苑』第六版「なみ【波、浪、濤】」
  2. ^ a b c 『風と波を知る101のコツ』p.102
  3. ^ a b 気象庁|予報用語 波浪、潮位”. www.jma.go.jp. 2021年12月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 『風と波を知る101のコツ』p.109
  5. ^ 丸川久俊『海洋学』昭和七年十月十四日発行 p.149(Googlebook
  6. ^ 「温暖化で波の高さ強さ増大」毎日新聞』朝刊2021年7月27日くらしナビ面(2021年8月7日閲覧)
  7. ^ 谷端 郷 (2014年). “大阪市における1934年室戸台風による 被災社寺の分布とその特” (PDF). 『歴史都市防災論文集』Vol. 8(2014年7月). 2018年10月29日閲覧。
  8. ^ 昭和9年(1934年)室戸台風”. 国土交通省淀川河川事務所. 2018年10月29日閲覧。
  9. ^ 「あと4m高ければ 吉原防波堤の高波災害」『朝日新聞』昭和423年7月26日夕刊3版11面
  10. ^ 想定し得る最大規模の高潮等について”. 国土交通省. 2020年10月23日閲覧。
  11. ^ 高波による災害”. 気象庁. 2018年10月29日閲覧。
  12. ^ 富山県東部海岸 における2008年2月高波による被害調査” (PDF). 『海岸工学論文集』第55巻(20) (2008年). 2018年10月29日閲覧。
  13. ^ 台風21号 関西空港滑走路など浸水、最大風速58m”. 毎日新聞 (2018年9月4日). 2018年10月29日閲覧。
  14. ^ World Meteorological Organization Global Weather & Climate Extremes Archive 2021年12月13日閲覧
  15. ^ a b c d e f 世界大百科事典』第21巻 p.162【波】(執筆:寺本俊彦






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