DXF
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/18 12:41 UTC 版)
拡張子 | .dxf |
---|---|
MIMEタイプ | image/vnd.dxf |
開発者 | オートデスク |
初版 | 1982年12月 |
最新版 | u28.1.01 (2013年3月[1]) |
種別 | コンピュータ支援設計 |
ウェブサイト | DXF形式 |
- バイナリ形式は、データ量をより低減できるが、対応製品が少なく、普及していない。
- テキスト形式は、データをテキストとして格納するためにその量が大きくなりがちであるが、データ圧縮によってその冗長な内容の高い圧縮率を見込める。
なお、本フォーマットはこの分野のソフトウェアにおける事実上の標準としての地位を確立している。
詳細
DXFはオートデスクの"AutoCAD"における異なるバージョン間のデータ互換を目的として策定された。
内部仕様が公開されているため、多くのCADエディタで扱われるようになり、クロスプラットフォームで動作するビューアーも存在する。また、仕様の解説書籍[2][3][4][5]も市販されている。当然ながら、プログラミングの知識が有れば、ユーザーがDXF形式を取り扱うソフトウェアを独自に作成することも可能である。しかし、その仕様に起因して各版ごとのデータ構造の差異を吸収できないため、各々のCADソフトウェアがすべての版まで対応しきれない場合も多い。
大半の3DCGソフトウェアにおいてはポリゴン形状データの汎用フォーマットとしてサポートされているが、UVマッピングなどの質感情報が授受できない点から、最近はWavefront obj形式や3ds Max形式などが用いられることが多い。
構造
DXFは以下のようにR12以前[6]とR13以後[7]で異なる構造を有する。
バージョン | HEADER | CLASSES | TABLES | BLOCKS | ENTITIES | OBJECTS | THUMBNAILIMAGE |
---|---|---|---|---|---|---|---|
R12以前 | システム・図面情報 | NA | 線種・レイヤー・スタイルなど | ブロック図形 | 図形要素各種 | NA | NA |
R13以後 | C++ライブラリ | GROUP・MLINE |
対応ソフトウェア
- エディター
-
- AutoCAD - AutoCAD[11]・AutoCAD LT[12]・AutoCAD Architecture[13]・AutoCAD Civil 3D[14]・AutoCAD Electrical[15]・AutoCAD Map 3D[16]・AutoCAD Mechanical[17]
- ADS - ADS-win[18]・ADS-LAX[19]・ADS-LA[20]
- ANDES - ANDES-ProWin[21]・ANDES ProWinII[22]・ANDES 本管Master[23]・ANDES 電設Win[24]・ANDES 水道Master[25]
- ARCDRAW[26]
- CADWe'll - CADWe'll CAPE[27]・CADWe'll Tfas[28]
- ArchiCAD[29]
- CAE2D[30]
- CADAM Drafting[31]
- IntelliCAD[32]
- Jw cad[33]
- LibreCAD
- MicroStation[34]
- M-Draf - M-Draf Suite[35]・M-Draf Spirit[36]・M-Draf LT[37]
- NX[38]
- POWERSP[39]
- Strata Design - Strata Design 3D CX・Strata Design 3D CXi7・Strata Design 3D SE7・Strata Design 3D SE
- VectorWorks - Vectorworks Designer[40]・Vectorworks Architect[41]・Vectorworks Landmar[42]・Vectorworks Spotlight[43]・Vectorworks Fundamentals[44]
- VoiCe[45]
- 図脳RAPID[46]
- ビューアー
- 3DCGソフトウェア・ドローソフト
-
- Adobe Illustrator
- Blender
- CorelDRAW
- Inkscape
- Metasequoia
- Poser
- Shade
- STAR(T) Edition
- 六角大王・六角大王Super
- 3DCGソフトウェアで設計図面情報を含むデータを扱えるものは少ない。
出典
- ^ “DXF Reference”. 2017年3月15日閲覧。
- ^ 『DXFハンドブック』オーム社、2013年11月30日。ISBN 978-4-274-06945-1 。
- ^ 『DXFプログラミングガイド』日経BP、2005年12月22日。ISBN 978-4-822-28253-0 。
- ^ 『CADユーザーのためのDXFリファレンスガイド』日経BP、1997年9月16日。ISBN 978-4-822-21463-0 。
- ^ 日経BP 編『CADユーザーのためのDXFリファレンスガイド』日経BP、1995年5月1日。ISBN 978-4-822-21459-3。
- ^ “DXF Reference”. オートデスク. 2012年2月1日閲覧。
- ^ “DXF形式”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “AutoCAD 360”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “A360 Viewer”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Teigha Cloud”. オープン·デザイン·アライアンス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “AutoCAD および Windows | CAD ソフト”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “AutoCAD LT | 2D CAD 製図および作図ソフト”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “建築設計および製図ソフトウェア | AutoCAD Architecture”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “土木設計ソフトウェア | AutoCAD Civil 3D”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “電気制御設計ソフト | AutoCAD Electrical”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “3D GIS マッピング ソフトウェア | AutoCAD Map 3D”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “機械設計ソフトウェア | AutoCAD Mechanical”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “天空率・日影規制計算ならADS9(建築基準法集団規定解析システム)”. 生活産業研究所. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “逆天空率計算システムADS-LAX”. 生活産業研究所. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “天空率解析専用システムADS-LA”. 生活産業研究所. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “ANDES-ProWin”. システムズナカシマ. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “ANDES ProWinII”. システムズナカシマ. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “ANDES 本管Master”. システムズナカシマ. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “ANDES 電設Win”. システムズナカシマ. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “ANDES 水道Master”. システムズナカシマ. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “CADWe’ll土木”. ダイテック. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “CADWe’ll Tfas 8”. ダイテック. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “CADWe’ll Tfas 8 E”. ダイテック. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “ARCHICAD 19 | グラフィソフトジャパン - BIM/建築3D CADソリューション”. グラフィソフト. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “CAE2D”. 日本電気(NEC). 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Welcome to cadam.com, Home of CADAM Drafting”. ダッソー·システムズ. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Alternative CAD Platform”. インテリキャド·テクノロジー·コンソーティアム(ITC). 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Jw_cadのページ”. Jiro Shimizu ・ Yoshifumi Tanaka. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “MicroStation - 3D CAD Software for Architecture, Engineering”. ベントレー·システムズ. 2016年7月1日閲覧。
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- ^ “2次元CAD | M-Draf Spirit (エムドラフ)”. ムトーエンジニアリング. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “2次元CAD | M-Draf LT (エムドラフ)”. ムトーエンジニアリング. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “NX: Siemens PLM Software”. シーメンスPLMソフトウェア. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “製品情報 POWERSP”. フカガワ. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Vectorworks Designer”. ベクターワークス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Vectorworks Architect”. ベクターワークス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Vectorworks Landmark”. ベクターワークス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Vectorworks Spotlight”. ベクターワークス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Vectorworks Fundamentals”. ベクターワークス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “VoiCe”. ビットスクエア. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “2DCAD 図脳RAPIDPRO18”. フォトロン. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “DWG TrueView”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Design Review”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Volo view express”. オートデスク. 2016年7月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月1日閲覧。
- ^ “Volo view express”. オートデスク. 2008年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月1日閲覧。
- ^ “Volo view express”. オートデスク. 2008年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年7月1日閲覧。
- ^ “Teigha Viewer”. オープン・デザイン・アライアンス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ Rammi. “de·caff Viewer”. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Free CAD Viewer software from JETCAM for 2D DXF, DWG, IGES and JGF files”. JETCAMインターナショナル. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “VoiCeFREE”. ビットスクエア. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “DWF Writer”. オートデスク. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Teigha File Converter”. オープン·デザイン·アライアンス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “DXF変換・修復 | ReViPS(レヴィップス)”. ムトーエンジニアリング. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “Teigha Xtension (TX) SDK”. オープン・デザイン・アライアンス. 2016年7月1日閲覧。
- ^ “VoiCeAPI”. ビットスクエア. 2016年7月1日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 1 DXFとは
- 2 DXFの概要
固有名詞の分類
- DXFのページへのリンク