アレックス・ゴードン

アメリカの野球選手 (1984 - )

アレクサンダー・ジョナサン・ゴードンAlexander Jonathan Gordon, 1984年2月10日 - )は、アメリカ合衆国ネブラスカ州リンカーン出身の元プロ野球選手外野手)。右投左打。愛称はゴルドGordo[1]

アレックス・ゴードン
Alex Gordon
カンザスシティ・ロイヤルズでの現役時代
(2018年5月9日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ネブラスカ州リンカーン
生年月日 (1984-02-10) 1984年2月10日(40歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
225 lb =約102.1 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手
プロ入り 2005年 MLBドラフト1巡目
初出場 2007年4月2日
最終出場 2020年9月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

2005年のドラフト入団時から引退まで一貫してロイヤルズとその傘下のチームに所属したフランチャイズ・プレーヤーである。

経歴

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プロ入り前

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ネブラスカ大学リンカーン校ではゴールデンスパイク賞に選ばれた。

プロ入りと現役時代

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2005年MLBドラフト1巡目(全体2位)でカンザスシティ・ロイヤルズに指名され、9月29日に契約した。同年はすでにシーズンが終了していたため、アリゾナ・フォールリーグに参加。一塁手としてプレーした。

2006年は傘下のAA級ウィチタ・ラングラーズ三塁手に転向し、打率.325、29本塁打、101打点を記録、マイナーリーグMVPにも選出された。

2007年に開幕スタメンの座を射止め、4月3日にメジャーデビュー。4月7日にはメジャー初先発となった松坂大輔から初安打を放っている。結局シーズンを通して三塁のポジションを守り抜き、打率.247、15本塁打、60打点を記録した。

2008年も引き続きレギュラーの座を維持し、2年連続で規定打席に到達。前年よりも出場試合数が17試合減少した中で得点・本塁打・四球などの数字を増やし、打率、出塁率、長打率、OPSなど率の数字全てを引き上げた。

2009年股関節の軟骨を痛め[2]、出場試合数が49試合に減少した。

2010年はA+級ウィルミントン・ブルーロックスで開幕を迎えると、1週間後にAAA級オマハ・ロイヤルズに昇格。その後、すぐにメジャー昇格を果たしたが成績不振に陥ると、ジョシュ・フィールズとのポジション争いに敗れてマイナーに再降格され、そこで外野手転向を目指し、左翼手一本で出場した。後半戦からメジャー再昇格すると左翼手のレギュラーに定着し、74試合中55試合に左翼手として出場した。しかし打撃不振は改善されず打率.215という数字に終わった[3]

2011年は正式に外野手登録となり、左翼のレギュラーに定着。シーズンでは、ついにその素質が開花。打撃では打率.303、23本塁打、87打点を記録。守備では初めてゴールドグラブ賞を獲得した。

2012年3月30日に4年3750万ドル(5年目は1250万ドルの選手側選択オプション)で契約を延長[4]。シーズンではリーグ最多の51二塁打を記録。左翼手として2年連続のゴールドグラブ賞と、自身初のフィールディング・バイブル・アワードを受賞した。

2013年は主に1番打者として起用されたが打率、出塁率を下げたほか、二塁打も前年の約半分にまで減少した。一方で、チーム最多の20本塁打を放った。オフには、3年連続となるゴールドグラブ賞を受賞した。

2014年は6番打者に固定されるとチームの主力として活躍し、チーム29年ぶりのポストシーズンワールドシリーズ進出に貢献した。また、4年連続となるゴールドグラブ賞を受賞したのと、自身初めてプラチナ・ゴールド・グラブも受賞した。

2015年7月8日のタンパベイ・レイズ戦の4回表の守備で、ローガン・フォーサイスが打ったフライを追いかけて外野フェンスに激突して股関節を痛めて途中交代した(結果的にフォーサイスにはランニング本塁打を許した)。翌日から故障者リストに登録された。9月1日に戦線復帰した。この年は104試合の出場に留まった。盗塁も2つに留まり、連続二桁盗塁は4年でストップした。ニューヨーク・メッツとのワールドシリーズの第1戦、スコア3-4の9回裏1アウトの場面でクローザージェウリス・ファミリアから起死回生の同点本塁打を放った。11月4日に契約オプションを自ら破棄してFAとなった[5]

2016年1月6日にロイヤルズと4年総額7200万ドルで契約を結んだ[6]。5月22日のシカゴ・ホワイトソックス戦で守備時、チームメイトのマイク・ムスタカスと交錯して右手首を骨折し、故障者リスト入りとなった[7]。最終的には128試合に出場して2年ぶりに規定打席に届いたが、打率.220、17本塁打に留まった。

2017年は147試合に出場したが、打率.208、9本塁打、45打点に留まった。オフに4年ぶりにゴールドグラブ賞を受賞した[8]

2019年は150試合の出場で打率.266、13本塁打、76打点だった。オフの10月31日に再びFAとなった[9]

2020年1月22日にロイヤルズと単年400万ドルで再契約を結んだ[10]。9月24日に、同年限りで現役引退することを発表した[11]。27日のデトロイト・タイガース戦に先発出場し、2回表が始まる前にベンチに退き、14年のキャリアを終えた[12]。オフに4年連続8度目のゴールドグラブ賞を受賞し有終の美を飾った。

現役引退後

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2021年4月1日の古巣ロイヤルズとレンジャーズの開幕戦で始球式を務めた[13]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2007 KC 151 600 543 60 134 36 4 15 223 60 14 4 1 2 41 4 13 137 12 .247 .314 .411 .725
2008 134 571 493 72 128 35 1 16 213 59 9 2 1 5 66 5 6 120 8 .260 .351 .432 .783
2009 49 189 164 28 38 6 0 6 62 22 5 0 1 1 21 0 2 43 5 .232 .324 .378 .703
2010 74 281 242 34 52 10 0 8 86 20 1 5 2 1 34 1 2 62 9 .215 .315 .355 .671
2011 151 688 611 101 185 45 4 23 307 87 17 8 0 3 67 2 7 139 9 .303 .376 .502 .879
2012 161 721 642 93 189 51 5 14 292 72 10 5 0 3 73 3 3 140 14 .294 .368 .455 .822
2013 156 700 633 90 168 27 6 20 267 81 11 3 0 6 52 7 9 141 4 .265 .327 .422 .749
2014 156 643 563 87 150 34 1 19 243 74 12 3 0 4 65 5 11 126 11 .266 .351 .432 .783
2015 104 422 354 40 96 18 0 13 153 48 2 5 0 5 49 7 14 92 2 .271 .377 .432 .809
2016 128 506 445 62 98 16 2 17 169 40 8 1 0 1 52 3 8 148 9 .220 .312 .380 .692
2017 148 541 476 52 99 20 2 9 150 45 7 4 2 4 45 3 14 126 7 .208 .293 .315 .608
2018 141 568 506 56 124 24 0 13 187 54 12 2 0 2 50 4 10 124 7 .245 .324 .370 .694
2019 150 633 556 77 148 31 1 13 220 76 5 3 1 6 51 4 19 100 13 .266 .345 .396 .741
2020 50 184 163 15 34 4 0 4 50 11 0 0 0 0 18 0 3 37 0 .209 .299 .307 .606
MLB:14年 1753 7250 6391 867 1643 357 26 190 2622 749 113 45 8 43 684 48 121 1535 110 .257 .338 .410 .748
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別投手成績

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W
H
I
P
2019 KC 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 17 2.1 8 1 2 0 0 0 0 0 5 5 19.29 4.29
MLB:1年 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 17 2.1 8 1 2 0 0 0 0 0 5 5 19.29 4.29

年度別守備成績

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内野守備


投手(P) 一塁(1B) 三塁(3B) 遊撃(SS)
















































2007 KC - 32 132 8 1 16 .993 137 99 247 14 22 .961 1 2 1 0 0 1.000
2008 - - 133 112 230 16 21 .955 -
2009 - - 49 21 94 10 8 .920 -
2010 - 1 1 0 0 0 1.000 10 3 10 4 0 .765 -
2011 - 7 24 3 1 3 .964 - -
2019 2 0 0 0 0 ---- - - -
MLB 2 0 0 0 0 ---- 40 157 11 2 19 .988 329 235 581 44 51 .949 1 2 1 0 0 1.000
外野守備


左翼(LF) 中堅(CF) 右翼(RF)




































2010 KC 55 132 2 2 1 .985 - 3 5 0 1 0 .833
2011 148 312 20 3 2 .991 - -
2012 160 319 17 2 3 .994 - -
2013 155 323 17 1 2 .997 - -
2014 156 341 8 2 0 .994 - -
2015 101 193 4 0 1 1.000 - -
2016 126 222 6 2 1 .991 - -
2017 140 259 8 2 0 .993 15 15 0 0 0 1.000 1 2 0 0 0 1.000
2018 125 249 9 2 1 .992 11 30 0 0 0 1.000 1 2 0 0 0 1.000
2019 146 268 7 1 2 .996 - -
2020 49 81 4 0 1 1.000 - -
MLB 1361 2699 102 17 14 .994 26 45 0 0 0 1.000 5 9 0 1 0 .900

表彰

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アマチュア時代
MiLB
MLB

記録

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MLB

背番号

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  • 7(2007年)
  • 4(2008年 - 2020年)

脚注

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  1. ^ Royals Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月29日閲覧
  2. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2010』廣済堂出版、2010年、183頁。ISBN 978-4-331-51439-9 
  3. ^ Alex Gordon > register difence & register Team for” (英語). The Baseball Refarence.com (2016年5月24日). 2016年5月24日閲覧。
  4. ^ Royals, Alex Gordon Agree To Extension MLBTradeRumors.com
  5. ^ Transactions | royals.com” (英語). MLB.com (2015年11月4日). 2015年11月5日閲覧。
  6. ^ “ロイヤルズ、連覇へ向けてゴードンと再契約 4年総額85億円”. スポニチアネックス (スポーツニッポン新聞社). (2016年1月7日). https://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/01/07/kiji/K20160107011817510.html 2015年1月7日閲覧。 
  7. ^ ロイヤルズ・ムスタカス今季絶望か 靱帯断裂で手術”. 日刊スポーツ (2016年5月27日). 2016年10月16日閲覧。
  8. ^ MLB=ゴールドグラブ賞、ゴールドシュミットらが選出”. ロイター (2017年11月9日). 2018年3月21日閲覧。
  9. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  10. ^ Jeffrey Flanagan (2020年1月22日). “Gordon staying with Royals on 1-year deal” (英語). MLB.com. 2020年1月25日閲覧。
  11. ^ Alex Gordon To Retire At Season's End” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月24日閲覧。
  12. ^ Gordon bids fond farewell in Royals' win” (英語). MLB.com. 2020年11月4日閲覧。
  13. ^ Anne Rogers (April 2, 2021). “Royals reward fans with 'one we won't forget'” (英語). MLB.com. April 9, 2021閲覧。

関連項目

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外部リンク

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