ピーコック (新潟県の企業)
株式会社ピーコックは、新潟県長岡市に本社を置く、ファーストフードチェーンの運営や冷凍食品の製造などを行う企業。 「おいしさ、つくりたて、日本の心」をテーマとして、縁日の味をイメージした店などを展開しており[1]、焼き物専門店「頑固石焼」「まるたこ本舗」「豊年祭」「勝太鼓」、ラーメン専門店「麺屋頑固」、うどん専門店「稲穂」、スイーツ専門店「スイーツ工房」「マドレーヌ」「トレビの泉」「アズキスイーツ&カフェ」など、多彩な業態で出店している[2]。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒940-2192 新潟県長岡市新産3-2-1 |
設立 | 1972年(昭和47年)6月 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | 冷凍食品製造、飲食店運営[1] |
代表者 | 塚本功(代表取締役) |
資本金 | 6370万円 |
売上高 | 42億3000万円(2019年5月期)[1] |
従業員数 | 213名[1] |
外部リンク | https://peacock-japan.co.jp/ |
概要
編集1971年(昭和46年)にJR長岡駅前にあった総合スーパー「長崎屋」の店内にあったたこ焼きや焼きそばなどを提供する飲食店「ピーコック一号店」を前身としており[1][3]、日本の外食産業の草分けとされている[4]。プロボクサーだった当時の社長が武者修行のために渡米中にマクドナルドなどでアルバイトをし、ファーストフードビジネスに興味を持ったのがきっかけとなった[3]。
1972年(昭和47年)に会社を設立[1]。当時はファーストフード自体が珍しかったため、和風ファーストフード店であったピーコックは出店数を増やしていき、ダイエーにも店舗を出すようになった[5][3]。
1991年(平成3年)、それまではテナント出店で実演調理・販売していたが、新たな顧客を開拓するために冷凍食品の生産に進出した[6]。
2009年(平成21年)から、コカ・コーライーストジャパン新潟支社とともに新潟県内に自動販売機を設置して、売上金の一部をNPO法人新潟難病支援ネットワークに寄付する活動「新潟難病サポートプロジェクト」に取り組んでいる[7]。
2018年(平成30年)には、人手不足が深刻な中での事業拡大を目指すために、既存のファーストフード店より営業時間が短い居酒屋事業に参入した[8][9]。
歴史
編集公式ウェブサイトの沿革も参照[10]。
- 1971年(昭和46年) - 1号店を出店
- 1982年(昭和57年) - 50号店出店
- 1987年(昭和62年) - 100号店出店
- 1991年(平成3年)9月 - 関連会社の株式会社ピーコックジャパンが冷凍食品工場を新設[6]。
- 1992年(平成4年) - 株式会社ピーコックジャパンの増資で、三菱商事・日東製粉が資本参加。
- 1998年(平成10年)6月 - 株式会社ピーコック、ピーコックジャパン、ピーコックフード、関東ピーコックの4社が合併。株式会社ピーコックになる[11]。
- 2004年(平成16年)6月 - 農林水産省の「第十二回優良フードサービス事業者表彰」の「地域貢献部門」において、環境に配慮した取り組みを評価され、農林水産大臣賞を受賞[5][12][13]。
- 2015年(平成27年)8月 - 冷凍製麺事業に参入[14]
- 2017年(平成29年)7月 - ベトナムに合弁会社「GLOBAL TAKO BALL」設立
- 2018年(平成30年)7月 - 居酒屋事業に参入[8][9]
脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e f 「[しごとプラス わが社のリレキショ]ピーコック(長岡市) 食を通じて人を幸せに」『新潟日報』2019年11月4日、朝刊 特集1-10版、10面。
- ^ “新潟発和風ファーストフード「ピーコック」フランチャイズで開業”. フランチャイズ比較.net. じげん (2020年10月23日). 2022年3月4日閲覧。
- ^ a b c 「ピーコック(長岡市)-たこ焼き、アジア視野に(中堅企業挑む拓く)」『日本経済新聞』2007年11月27日、地方経済面 新潟版、22面。
- ^ 「ピーコック-冷食の供給能力倍増、外食と2本柱上場追い込み(企業サバイバル)」『日本経済新聞』2001年8月22日、地方経済面 新潟版、22面。
- ^ a b 「ピーコックが農水大臣賞受賞」『新潟日報』2004年6月17日、朝刊 2経-10版、5面。
- ^ a b 「ピーコック、冷凍食品事業に参入-たこ焼き・お好み焼き、コンビニ店向け販売。」『日本経済新聞』1991年8月10日、地方経済面 新潟版、22面。
- ^ 「難病患者支援の食品会社、自販機使った寄付を報告 知事訪問/新潟県」『朝日新聞』2014年6月14日、朝刊 新潟全県・2地方版、28面。
- ^ a b 「ピーコック、居酒屋FC店を本格展開」『日本経済新聞』2018年9月28日、日経速報ニュースアーカイブ。
- ^ a b 「ピーコック柱の一つに 居酒屋チェーン本格化」『新潟日報』2018年10月16日、朝刊 2経-10版、6面。
- ^ “沿革”. 会社概要・理念・沿革. ピーコック. 2022年3月4日閲覧。
- ^ 「ピーコック、来月1日付、グループ3社吸収合併-株式公開へ体質強化。」『日本経済新聞』1998年5月14日、地方経済面 新潟版、22面。
- ^ 「ピーコックに農水大臣賞。」『日本経済新聞』2004年6月17日、地方経済面 新潟版、22面。
- ^ 「環境配慮で農水大臣賞 長岡のピーコック、地域貢献部門=新潟」『読売新聞』2004年7月21日、東京朝刊 新潟2面、33面。
- ^ 「冷凍焼きそば製造参入 ピーコック 小千谷に新工場 来年3月操業」『新潟日報』2015年8月4日、朝刊 2経-10版、6面。
参考文献
編集- 塚本勝美『たった一人からの挑戦』経済界〈リュウブックス〉、1997年2月1日。ISBN 978-4766703146。