北九州市立松本清張記念館
日本の文学館
北九州市立松本清張記念館(きたきゅうしゅうしりつまつもとせいちょうきねんかん)は、福岡県北九州市小倉北区城内にある、作家・松本清張の生涯と業績にかかわる展示を行う文学館である。
北九州市立松本清張記念館 Matsumoto Seicho Memorial Museum | |
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施設情報 | |
正式名称 | 北九州市立松本清張記念館 |
愛称 | 松本清張記念館 |
専門分野 | 松本清張の業績 |
事業主体 | 北九州市 |
管理運営 | 北九州市 |
開館 | 1998年(平成10年)8月4日 |
所在地 |
〒803-0813 福岡県北九州市小倉北区城内2番3号 |
位置 | 北緯33度53分02秒 東経130度52分21秒 / 北緯33.88389度 東経130.87250度座標: 北緯33度53分02秒 東経130度52分21秒 / 北緯33.88389度 東経130.87250度 |
外部リンク | 北九州市立松本清張記念館 公式サイト |
プロジェクト:GLAM |
概要
編集清張死没を受け、生前の功績を称え後世に語り継ぐことを目的として、清張の郷里である小倉北区に記念館を建設することを決定。小倉城址域の南西端の一角に1998年(平成10年)8月4日開館。
館内では、作家としての清張の業績について、映像や展示物などで紹介している。なかでも、東京都杉並区高井戸の自宅の外観をはじめ、遺族から寄贈を受け、書斎や書庫・応接間を清張が亡くなった当時の状態で忠実に再現した展示室が目玉の一つである。また、オリジナルドキュメンタリー映像「日本の黒い霧 - 遙かな照射」の上映も行なっている。他に、随時実施される企画展のほか、講演会などのイベントも開催されている。
開館10周年にあたる2008年(平成20年)には、第56回菊池寛賞を受賞した。受賞の理由は、「地方財政が厳しい折、水準の高い研究誌を刊行しつつ、多彩な企画展を催すなど、健闘しながら開館10周年を迎えた」[1]ことによる。
2009年(平成21年)、北九州市などが清張の生誕100年を記念した各種イベントを展開したこともあり入館者が増え、まさに「100歳の誕生日」[2]の2日前となった12月19日に、累計入館者が100万人に達した。
開館以来2016年(平成28年)3月まで、文藝春秋で長年清張の担当編集者であった藤井康栄が館長を務めた(現在は名誉館長)。[3]
記念館による刊行物として、随時発行される館報(ウェブサイト内で閲覧可能)、企画展図録のほか、各分野の専門家による研究誌『松本清張研究』がある。
建築概要
編集- 設計 ― 宮本忠長建築設計事務所[4]
- 竣工 ― 1998年6月
- 構造 ― RC・プレキャストコンクリート
- 建築面積 ― 1583.50 m2
- 延床面積 ― 3391.69 m2
- 敷地面積 ― 2,800 m2
- 階数 ― 地上2階・地下1階
利用情報
編集交通
編集- 名称は違うが警察署側は同じ場所にバス停がある[8]。
- なお、西鉄バス北九州は小倉駅から上記バス停までの運賃は100円である。
周辺施設
編集脚注
編集- ^ 文藝春秋 菊池賞菊池賞受賞者一覧
- ^ 1909年12月21日生まれ。なおこの日は、開館から5年後に、西向かいからリバーウォーク北九州へ、清張のかつての職場であったところの朝日新聞社とともに移転したNHK北九州放送局の開局日でもあり、小倉でラジオ放送が始まったのは清張22歳の誕生日であった。
- ^ “「松本清張記念館館報」 2016年、8p、第52号” (PDF). 2019年4月21日閲覧。
- ^ 当初の設計図では、長方形の建物の中央に書斎があって、周囲に展示物やパネルがあるというものだったが、後に館長を務める藤井康栄の異論をふまえ、宮本を交えた話し合いが行われ、現在の形に再設計された。藤井『松本清張の残像』(2002年、文春新書)25 - 27頁参照。
- ^ “ご利用案内”. 松本清張記念館. 2021年7月4日閲覧。
- ^ 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の3種類(本人及び条件付きで介護者1人を含む)
- ^ 松本清張記念館管理者. “令和3年7月1日より休館日がかわります。”. 松本清張記念館. 2021年7月4日閲覧。
- ^ 以前は「NHK前」という名称のバス停であった。NHKのリバーウォーク移転により清張記念館がバス停の名称となった。
関連項目
編集外部リンク
編集- 松本清張記念館 公式ウェブサイト
- 北九州市立松本清張記念館 (北九州市立松本清張記念館-382790402256293) - Facebook