大地みらい信用金庫
大地みらい信用金庫(だいちみらいしんようきんこ、英語:Daichimirai Shinkin Bank)は、北海道根室市に本店を置く信用金庫である。釧路総合振興局の自治体である厚岸町と浜中町、根室振興局の全自治体(根室市・別海町・中標津町・標津町・羅臼町)の指定金融機関である。
種類 | 信用金庫 |
---|---|
略称 | 大地みらい信金 |
本社所在地 |
日本 〒087-8650 北海道根室市梅ヶ枝町3丁目15番地 |
本店所在地 |
〒087-8650 北海道根室市梅ヶ枝町3丁目15番地 |
設立 | 1916年(大正5年)5月10日 |
業種 | 金融業 |
法人番号 | 2460405000035 |
金融機関コード | 1028 |
事業内容 | 協同組織金融機関 |
代表者 | 伊藤哲也(理事長) |
資本金 |
(出資金)741百万円 (2023年3月31日現在) |
従業員数 | 269名(2023年3月31日現在) |
支店舗数 | 24店舗(2023年4月1日現在) |
決算期 | 3月 |
主要子会社 | 株式会社イーストフロント北海道 |
外部リンク | 大地みらい信用金庫 |
概要
編集根室信用金庫(1916年(大正5年))と厚岸信用金庫(1938年(昭和14年))が2001年(平成13年)に対等合併し、改称発足(存続金庫は、根室信用金庫であった)。
合併前の厚岸信用金庫は、厚岸町に本店が置かれていた。厚岸信用金庫時代には、厚岸町の指定金融機関には指定されなかったが、2020年(令和2年)8月1日より指定金融機関としての指定を受けることとなった。[注釈 1]。 なお厚岸信用金庫では、スポーツ振興くじ(toto)当選券の払い戻しを2店舗で行っていたが、当金庫では行っていない。
主に根室振興局・釧路総合振興局を営業基盤とし、支店を設けているが、隣接するオホーツク総合振興局には支店・営業基盤ともにない。
十勝総合振興局は営業エリアに含まれているが出店はしていない。2014年(平成26年)6月25日に、石狩圏を含む7市6町2村を新たに営業地区とする認可を北海道財務局より取得し、2015年(平成27年)7月21日に札幌支店を開設した。2016年(平成28年)には創立100周年を迎えた。
なお、当庫の歯舞支店は日本の金融機関として最東端に位置する[注釈 2]。
その他
編集預金量は4,162億円(2024年(令和6年)3月期決算)であり、帝国データバンクの根室、釧路管内に本社を置く企業のメインバンク調査ではトップである。 自己資本比率は24.00%(2024年(令和6年)3月末現在、国内基準)。
ビジネスマッチング、商談会の開催や産学官との連携(根室、釧路圏の企業、大学、自治体などで構成するKONSEN魅力創造ネットワークの設立)など、地域密着型金融への取り組みを積極的に行っている。2019年には札幌を中心に行われているクリエイティブコンベンションNoMapsの釧路・根室版である、NoMaps釧路・根室を立ち上げ、「観光業×テクノロジー」や「水産業×テクノロジー」といったビジネスカンファレンスや「高校生ビジネスコンペティション」などを開催し、テクノロジーの力により地域の新たな価値創造へ向けた活動を行っている(現在は同イベントの事務局としてバックアップしている)。
CSRに対する取り組みでは、東日本大震災発生時に、震災遺児奨学支援のためのキャンペーン定期預金を発売し公益財団法人みちのく未来基金へ寄付[注釈 3]している。
2022年7月1日に、信用金庫業界では全国初となる100%出資子会社の地域商社・株式会社イーストフロント北海道を設立した[1]。
名称が類似する大分みらい信用金庫と交流があり、大規模災害発生時の相互応援に関する覚書を締結している。 また、株式会社りそな銀行と業務提携し、同行の信託代理店を行っている。
- 1916年(大正5年)5月10日 - 根室信用金庫の前身、「有限責任根室信用購買販売組合」設立。
- 1938年(昭和13年)2月 - 厚岸信用金庫の前身、「保証責任厚岸信用組合」設立。
- 1952年(昭和27年)2月 - 有限責任根室信用購買販売組合、信用金庫法に基づき「根室信用金庫」に改組。
- 1952年(昭和27年)5月 - 根室信用金庫、営業地区に中標津町、標津町、別海村(現・別海町)、羅臼村(現・羅臼町)を追加。
- 1953年(昭和28年)5月 - 保証責任厚岸信用組合、信用金庫法に基づき「厚岸信用金庫」に改組。
- 1959年(昭和34年)4月 - 厚岸信用金庫、営業地区に標茶町を追加。
- 1965年(昭和40年)11月3日 - 根室信用金庫新築落成式が挙行される[3]。
- 1966年(昭和41年)3月 - 厚岸信用金庫、営業地区に釧路市、釧路村(現・釧路町)を追加。
- 1968年(昭和43年)10月 - 根室信用金庫、釧路支店を開設。
- 1972年(昭和47年)6月 - 厚岸信用金庫、営業地区に白糠町を追加。
- 1972年(昭和47年)8月 - 根室信用金庫、営業地区に標茶町、白糠町を追加。
- 1973年(昭和48年)5月 - 根室信用金庫、営業地区に弟子屈町、阿寒町(現・釧路市)、鶴居村、音別町(現・釧路市)を追加。
- 1974年(昭和49年)5月 - 厚岸信用金庫、営業地区に音別町(現・釧路市)、阿寒町(現・釧路市)、鶴居村、弟子屈町を追加。
- 1976年(昭和51年)6月 - 厚岸信用金庫、営業地区に根室市、別海町、中標津町を追加。
- 1983年(昭和58年)5月 - 根室信用金庫、営業地区に幕別町、池田町、豊頃町、浦幌町を追加。
- 1987年(昭和62年)6月 - 根室信用金庫、営業地区に帯広市を追加。
- 1993年(平成5年)5月 - 根室信用金庫、営業地区に音更町、芽室町、中札内村、更別村を追加。
- 2000年(平成12年)5月26日 - 理事会にて根室・厚岸両金庫の合併基本合意、8月22日臨時総代会にて合併を決議。
- 2001年(平成13年)3月19日 - 厚岸信用金庫・根室信用金庫が合併、大地みらい信用金庫に名称変更。
- 2009年(平成21年)10月26日 - 本店新築工事を終えグランドオープン
- 2014年(平成26年)6月25日 - 石狩振興局管内地区(6市1町1村)、高速道路沿線地区(1市5町1村)に営業地区を拡張。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)5月10日 - 創立100周年を迎える。株式会社りそな銀行と業務提携し、同行の信託契約代理店となる。
- 2017年(平成29年)
- 2018年(平成30年) - 第21回信用金庫社会貢献賞「地域活性化しんきん運動・優秀賞」を受賞(広域連携での観光への取り組み)。
- 2019年(平成31年/令和元年) - NoMaps釧路・根室を開催。
- 2020年(令和2年) - 株式会社大地みらいサービスを解散。厚岸支店を新築移転。
- 2021年(令和3年) - 地方創生担当大臣表彰を受賞(「令和2年度 地方創生に資する金融機関等の特徴的な取組事例」として。
- 2022年(令和4年)
- 5月6日 - 音別支店移転
- 7月1日 - 100%出資子会社の地域商社・株式会社イーストフロント北海道を設立
- 11月24日 - 札幌市に山の手支店を開設
店舗網
編集根室地区
編集- 根室市 - 本店、歯舞支店、駅前支店、あけぼの支店
根室内陸地区
編集- 中標津町 - 中標津支店、りんどう支店
- 羅臼町 - 羅臼支店
- 別海町 - 別海支店、西春別支店
- 標津町 - 標津支店
厚岸地区
編集- 厚岸町 - 厚岸支店、松葉町支店
- 浜中町 - 浜中支店
- 標茶町 - 標茶支店
釧路地区
編集- 釧路市 - 釧路支店、釧路新橋支店、桜ヶ岡支店、武佐支店、鳥取西支店、音別支店
- 釧路町 - 釧路東支店
- 白糠町 - 白糠支店
札幌地区
編集- 札幌市 - 札幌支店、山の手支店
totoの払い戻し店
編集同金庫では、すべての支店ともスポーツ振興くじ(toto)当選券の払い戻しは行っていない。
テレビ番組
編集- 日経スペシャル ガイアの夜明け 地域経済を救え!信金マンの闘い(2002年6月9日、テレビ東京)[4]。
関連会社
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 日本経済新聞「大地みらい信金が地域商社子会社 財務局が認可」(2022年6月15日)
- ^ “沿革 | 金庫概要 | 大地みらい信用金庫”. www.daichimirai.co.jp. 2024年11月9日閲覧。
- ^ 『根室市史年表』(1988年3月20日、根室市発行)244頁。
- ^ 地域経済を救え!信金マンの闘い - テレビ東京 2002年6月9日