大聖観音寺
大阪市住吉区我孫子にある観音宗の総本山の寺院
大聖観音寺(だいしょうかんのんじ)は、大阪市住吉区我孫子にある観音宗の総本山の寺院。山号は吾彦山。本尊は聖観音菩薩。日本最古の観音菩薩の霊場だとされる[1]。通称あびこ観音。西門付近の石柱は吾彦観音寺の表記となっている。あびこの名は、この地の豪族、依網吾彦(よさみのあびこ)に由来するといわれる。
大聖観音寺 | |
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所在地 | |
位置 | 北緯34度35分58.62秒 東経135度30分36.67秒 / 北緯34.5996167度 東経135.5101861度座標: 北緯34度35分58.62秒 東経135度30分36.67秒 / 北緯34.5996167度 東経135.5101861度 |
山号 | 吾彦山 |
宗派 | 観音宗 |
寺格 | 総本山 |
本尊 | 聖観音菩薩 |
創建年 | 欽明天皇7年(546年) |
開基 | 聖徳太子 |
別称 |
あびこ観音 安彦観音寺 我孫子観音 吾彦観音寺 |
公式サイト | あびこ観音寺 公式ホームページ |
法人番号 | 4120005001374 |
歴史
編集百済と交易をしていた依網吾彦の一族が百済の聖明王から一寸八分の観音像を贈られ、欽明天皇7年(546年)にこの地の人々がその像を祀る堂を建てた。そして、推古天皇14年(607年)に聖徳太子がその観音像を祀る観音寺を建立したとされる。
慶長20年(1615年)の大坂夏の陣の際には、真田信繁の攻撃を受けて逃げてきた徳川家康をかくまったという[2]。江戸時代には最盛期を迎え、塔頭寺院が36を数えるに至った。
中世以来、当寺は大依羅神社の神宮寺となっていたが[3]、明治時代になると神仏分離によって分離された。
境内
編集文化財
編集大阪市指定保存樹
編集- 観自在大楠 - 樹齢800年のクスノキ。
年中行事
編集1月・2月に行われる護摩祈祷がよく知られている。修験道形式の天蓋護摩(てんがいごま)で、奉書などで作られた紙製の天蓋を護摩炉の上に吊す。天蓋は護摩炉の炎が近くに至っても燃えないという。節分期間中は、2つの最寄り駅であるJR西日本阪和線我孫子町駅~Osaka Metro御堂筋線あびこ駅間を結ぶ道路など、当寺周辺を囲む道に多数の屋台が出店するため大阪シティバスの路線の一部(54A・54B/54D・63号系統)が運休する。
御祈祷
編集- 御祈祷は、本堂と護摩堂で行われている。本堂での御祈祷は年間を通して行われている。
- 本堂での御祈祷の申し込み者は、御祈祷の儀式への立ち会いはできない。御祈祷は後日に行われる。申し込み時に御祈祷料と郵送される御札の送料を併せた金額を納める。
- 1月・2月に護摩堂で行われる護摩祈祷は、申し込み者の御祈祷への立ち会いは可能。御祈祷の後、御祈祷を受けた御札を手渡される。
交通アクセス
編集- Osaka Metro御堂筋線あびこ駅から徒歩3分
- JR西日本阪和線我孫子町駅から徒歩5分