エフエム東京
株式会社エフエム東京(エフエムとうきょう、英語: Tokyo FM Broadcasting Co., Ltd.)は、東京都を放送対象地域としてFMラジオ放送(超短波放送)を行う特定地上基幹放送事業者である。通称はTOKYO FM(トウキョウ・エフエム)、略称はTFM(ティーエフエム)。
エフエム東京本社の入居するFMセンタービル | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | TOKYO FM、TFM、FM東京 |
本社所在地 |
日本 〒102-8080[1] 東京都千代田区麹町1丁目7[1] |
設立 | 1970年3月17日[1] |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 1010001012439 |
事業内容 | 放送法に基づく超短波放送事業ほか |
代表者 | 代表取締役社長執行役員 唐島夏生[2] |
資本金 |
13億3500万円 (2021年3月31日現在)[3] |
売上高 | 106億9596万5千円(2021年度)[3] |
営業利益 | 6億7382万9千円(2021年度)[3] |
経常利益 | 9億1862万2千円(2021年度)[3] |
純利益 |
15億9171万0千円(2021年度) [3] |
純資産 |
238億2418万3千円 (2022年3月31日現在)[3] |
総資産 |
282億2833万9千円 (2021年3月31日現在)[3] |
従業員数 | 110人(2022年3月31日時点)[1] |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 学校法人東海大学など |
主要子会社 | #グループ会社を参照 |
関係する人物 |
林屋亀次郎 松前重義 後藤亘 冨木田道臣 |
外部リンク | https://www.tfm.co.jp/ |
エフエム東京 TOKYO FM Broadcasting Co., Ltd. | |
---|---|
種別 | FM |
放送対象地域 | 東京都 |
系列 | JFN系 |
略称 | TFM |
愛称 | TOKYO FM |
コールサイン | JOAU-FM |
開局日 | 1970年4月26日 |
本社 |
〒102-8080[1] 東京都千代田区麹町1丁目7[1] 北緯35度41分0.38秒 東経139度44分35.66秒 / 北緯35.6834389度 東経139.7432389度座標: 北緯35度41分0.38秒 東経139度44分35.66秒 / 北緯35.6834389度 東経139.7432389度 |
演奏所 | 本社同様 |
親局 / 出力 | 東京 80.0MHz[1] / 10kW |
主な中継局 |
新島 76.7MHz 八丈島 84.3MHz 青梅 83.6MHz 八王子 80.5MHz 檜原 86.6MHz |
公式サイト | https://www.tfm.co.jp/ |
概要
編集1960年に学校法人東海大学が開局した、日本初の民営超短波(FM)ラジオ放送実用化試験局である「FM東海」を前身とする放送局で、1970年4月26日に一般放送事業者が開設するFM局としてはエフエム愛知(FM AICHI、1969年12月24日開局)、エフエム大阪(FM OSAKA、1970年4月1日)に次ぐ全国3番目の放送局として開局した。設立の経緯から現在も学校法人東海大学が筆頭株主であり、親局である東京タワーの運営会社である株式会社TOKYO TOWER(旧・日本電波塔株式会社)も大株主に名を連ねている。
1980年設立の放送ネットワークである全国FM放送協議会(Japan FM Network、JFN)の設立メンバーの一つであり、JFNのキー局および基幹局に位置づけられている。ただし、JFN加盟局向けの番組制作・加盟局向け配信に付いては、一部を持分法適用関連会社であるジャパンエフエムネットワーク(JFNC)に委ねており、JFNCのスタジオがTOKYO FM本社内にあるため、事実上「自局向け番組」「ネットワーク加盟局向け番組」(JFNラインネット番組)を並行して制作している状況にある(詳細はそれぞれの項目を参照)。
放送対象地域は東京都であり、中継局も東京都下にしかないが、親局が東京タワーにあることから、首都圏の広範囲で聴取される。
全国ネットワークを保有する日本で唯一の民放FMである[注釈 1]。
事業所
編集- 本社:〒102-8080 東京都千代田区麹町一丁目7番地(FMセンタービル)
- 本社・送信所の他、2階には多目的ホールである「TOKYO FM HALL」も入居する。
- 住所は「麹町一丁目」だが、内堀通りと新宿通りの交わる半蔵門交差点の角に位置していることから、放送内ではしばしば「東京・半蔵門の」と称される。
- なお、関連会社である東京メトロポリタンテレビジョン (TOKYO MX) ならびにジャパンエフエムネットワーク(JFNC)は同じ麹町一丁目のそれぞれ別建物に入居している。
- 関西支社:〒530-0002 大阪市北区曽根崎新地2丁目6-23 MF桜橋ビル9階[1]
グループ会社
編集エフエム東京は、複数の子会社・関連会社を抱えており、グループ全体を「TOKYO FMコミュニケーションズ・グループ」と称している[4]。また、複数のジャパンエフエムネットワーク系列各社へ出資している[5]。
子会社
編集- 株式会社サウンズネクスト
- ジグノシステムジャパン株式会社
- 株式会社ミュージックバード
- 株式会社ラジオDXアライアンス
関連会社・その他
編集- 株式会社ジャパンエフエムネットワーク(JFNC)
- 東京メトロポリタンテレビジョン株式会社(TOKYO MX)
- 株式会社InterFM897
- 関連会社のJFNCが28.2%、エフエム東京本体が11.5%[6]を保有する外国語放送局。FMセンタービル内に本社を置く。
- 1995年、ニフコグループ(当時ジャパンタイムズを傘下に置いていた)を母体に外国語放送局「エフエムインターウェーブ株式会社」が設立、エフエム東京は5.90%分出資していた。
- 2006年、ニフコグループが保有する全株式をテレビ東京ブロードバンド(現:テレビ東京コミュニケーションズ)に売却。2009年には、親会社であるテレビ東京の完全子会社となり、エフエム東京との資本関係は一旦解消となった。2012年に再び売却され、木下グループの傘下となった。
- 2020年9月、木下グループ保有の全株式をJFNCが取得し完全子会社化した。間接的な資本関係が復活し、TFMグループの一員となった。その後、数回にわたり第三者増資割当を実施し、JFNCの関連会社となる。2024年2月1日付での第三者増資割当をエフエム東京本体が引き受けたことにより、現在の株主構成となった。同年4月、登記上本社を品川区東品川のテレビ東京天王洲スタジオ内から現在地に移転した。
- 兵庫エフエム放送株式会社(Kiss FM KOBE)
- 旧法人が2010年に民事再生法を申請したのを受け、経営再建のために新法人を設立、この際にエフエム東京が19.23%出資している。
その他出資先(子会社・関連会社を除く)
編集2020年7月1日現在の主な出資先放送事業者[7]
かつて存在したi-dio関連会社
編集V-Low帯マルチメディア放送i-dio事業に係るグループ企業。現在はすべての法人が清算完了している。
- 株式会社ジャパンマルチメディア放送(事業統括会社、エフエム東京の持分法適用会社)
- 株式会社VIP(基幹放送局提供事業者、ジャパンマルチメディア放送の完全子会社)
- 東京マルチメディア放送株式会社(関東・甲信越広域圏の認定基幹放送事業者、ジャパンマルチメディア放送のマスメディア集中排除原則の支配関係下)
資本構成
編集企業・団体は当時の名称。出典:[8][9][10][11][12]
2016年3月31日
編集資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
13億3500万円 | 900,000株 | 90 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
学校法人東海大学 | 92,000株 | 10.22% |
日本電波塔 | 65,600株 | 7.28% |
大日本印刷 | 44,900株 | 4.98% |
みずほ銀行 | 44,500株 | 4.94% |
読売新聞東京本社 | 44,000株 | 4.88% |
パナソニック | 44,000株 | 4.88% |
北陸大学 | 40,000株 | 4.44% |
日本電気 | 36,000株 | 4.00% |
日本トラスティ・サービス信託銀行 | 30,000株 | 3.33% |
みずほキャピタル | 26,000株 | 2.88% |
過去の資本構成
編集資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 |
---|---|---|---|
4億円 | 8億円 | 500円 | 800,000株 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
日本電波塔 | 60,000株 | 7.5% |
学校法人東海大学 | 40,000株 | 5.0% |
東海大学連合後援会 | 40,000株 | 5.0% |
日本電気 | 40,000株 | 5.0% |
林屋亀次郎 | 40,000株 | 5.0% |
大野勝三 | 40,000株 | 5.0% |
富士銀行 | 33,000株 | 4.1% |
キングレコード | 24,000株 | 3.0% |
クラウンレコード | 24,000株 | 3.0% |
日本コロムビア | 24,000株 | 3.0% |
日本ビクター | 24,000株 | 3.0% |
第一勧業銀行 | 20,000株 | 2.5% |
松下電器産業 | 20,000株 | 2.5% |
ソニー | 20,000株 | 2.5% |
東芝 | 20,000株 | 2.5% |
日立製作所 | 20,000株 | 2.5% |
三菱電機 | 20,000株 | 2.5% |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
4億円 | 8億円 | 500円 | 800,000株 | 76 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
日本電波塔 | 60,000株 | 7.5% |
学校法人東海大学 | 40,000株 | 5.0% |
東海大学後援会 | 40,000株 | 5.0% |
北陸大学 | 40,000株 | 5.0% |
日本電気 | 40,000株 | 5.0% |
大野暢子 | 40,000株 | 5.0% |
富士銀行 | 33,000株 | 4.1% |
キングレコード | 24,000株 | 3.0% |
日本クラウン | 24,000株 | 3.0% |
日本コロムビア | 24,000株 | 3.0% |
日本ビクター | 24,000株 | 3.0% |
第一勧業銀行 | 20,000株 | 2.5% |
松下電器産業 | 20,000株 | 2.5% |
ソニー | 20,000株 | 2.5% |
東芝 | 20,000株 | 2.5% |
日立製作所 | 20,000株 | 2.5% |
三菱電機 | 20,000株 | 2.5% |
日新建物 | 20,000株 | 2.5% |
沿革
編集- 1960年(昭和35年)
- 1969年(昭和44年)
- 1970年(昭和45年)
- 1974年(昭和49年)
- 1977年(昭和52年)
- 1979年(昭和54年)
- FM多重放送(SCA:Subsidiary communications authority)の実験を始める。
- 1980年(昭和55年)
- 4局(TOKYO FM、エフエム愛知、FM大阪、FM FUKUOKA)間にFM放送用PCMステレオ回線が開通し、運用開始。全国FM放送協議会(JFN)の原型となる。
- 1984年(昭和59年)
- 5月31日 - FM東京らが中心となって、株式会社ジャパンエフエムネットワーク(JFNC)を設立する。
- 1985年(昭和60年)
- 1988年(昭和63年)
- 1989年(平成元年)
- 1990年(平成2年)
- 10月1日 - ステーションネーム(愛称)を「FM東京」から「TOKYO FM(TFM)」に変更する[16]。
- 1993年(平成5年)
- JFN加盟33局を結ぶCSネットワーク運用開始。
- 6月19日 - パルコと共同でサテライトスタジオ「TOKYO FM 渋谷スペイン坂スタジオ」を渋谷パルコpart.1に設置。
- 1994年(平成6年)
- 1996年(平成8年)
- JFNセンター竣工。所在地はエフエム東京に近接。
- 7月30日 - 会員制マルチメディアネットワークサービス「パパラジーコム」(有料放送サービス、のちのTOKYO FMリスナーズクラブ)開始。
- 1998年(平成10年)
- 3月 - 独立音声放送終了。
- 2000年(平成12年)
- FMセンター7階の「Qスタジオ」を「スタジオアースギャラリー」へ改修。
- 2004年(平成16年)
- 2月8日 - 国内FM局初の「SRS Circle Surround」を利用した5.1chサラウンド放送を実施。
- 2005年(平成17年)
- 11月19日 - 開局35周年記念事業の一環として「渋谷スペイン坂スタジオ」をリニューアルオープン。
- 2006年(平成18年)
- 10月1日 - 青梅中継局を開局(83.6MHz 20W)。
- 2007年(平成19年)
- 3月26日 - スターバックスコーヒージャパン、三井不動産(東京ミッドタウンマネジメント)との共同でサテライトスタジオ「TOKYO FM Midtown Studio」を東京ミッドタウン・プラザ1F・「STARBUCKS TOKYO MIDTOWN COMPLEX STUDIO」店内に設置。
- 2008年(平成20年)
- 6月30日 - TOKYO FMリスナーズクラブ、サービス終了。
- 10月1日 - CIを導入。
- 1990年以来18年ぶりにロゴを変更。キャッチフレーズを「80.Love TOKYO FM」へ一新した。
- 2010年(平成22年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 3月31日 - 「見えるラジオ」を終了。FMセンターの「パパラビジョン」は後年撤去され、2023年(令和5年)現在は局ロゴが掲示されている。
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 1月15日 - 「TOKYO FM Midtown Studio」を閉鎖。
- 2018年(平成30年)
- 8月9日 - 銀座ソニーパーク内に「Ginza Sony Park Studio」設置。
- 2020年(令和2年)
- 3月31日 - 「i-dio」が終了。
- 4月 - 社史「TOKYOFM50年史」を発行。
- 5月1日 - 開局50周年を迎えたことから、"TOKYO FM"ロゴ[注釈 4]、及びブランドプロミスを"Life Time Audio 80.0"に変更。FMセンターの看板も付け替えられた。
- 2021年(令和3年)
- 2023年(令和5年)3月25日 - ビデオリサーチが2月13日から19日まで行った「ビデオリサーチ首都圏ラジオ聴取率調査」でTOKYO FMが全日平均の「男女12~69歳」で首位(同率)を獲得したと発表した。前年4月、6月、8月、10月、12月に続いて6期連続、2022年度の全調査すべて首位獲得という結果になった[24][25]。
施設・技術データ
編集- 出典[1]
地上系放送設備
編集親局 | 周波数 | 空中線 電力 |
実効 輻射 電力 |
送信所概要 (技術情報) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
東京[26] | 80.0 MHz |
10 kW |
125 kW |
||
中継局 | 周波数 | 空中線 電力 |
実効 輻射 電力 |
送信所概要 (技術情報) |
備考 |
新島 | 76.7 MHz |
100 W |
250 W |
||
八丈島 | 84.3 MHz |
10 W |
9.1 W |
||
檜原[注釈 5] | 86.6 MHz |
300 W |
800 W |
|
山間部の中継局としては異例の高空中線電力である[20][21]。 西多摩郡檜原村(臼杵山[28])の予備送信所(80.0 MHz)に併設されている[27]。 |
青梅 | 83.6 MHz |
20 W |
32.4 W |
||
八王子 | 80.5 MHz |
10 W |
20 W |
聴取方法
編集メディア | チャンネル など |
対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|
地上波FMラジオ | 80.0 MHz 他 | 東京都(東京、八王子、青梅、新島、八丈島、檜原)とその周辺地域 | 上記参照 |
衛星放送「ミュージックバード」 | 125ch | 全国 | |
有線放送「キャンシステム」 | D-2 | 関東エリア(宇都宮エリアを除く) | |
有線放送「USEN440」 | C/G-37 | 関東、群馬、栃木、茨城の各地区 | |
有線放送「SOUND PLANET」 | J-72 | ||
有線放送「USEN on フレッツ」 | W10 | 関東地区 | 1チャンネルだけ使っているが、ステレオ放送である。 |
「スカパー!プレミアムサービス光」 | 80.0 MHz | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県 | |
各地のケーブルテレビ | 事業者による | 関東地区とその周辺 | |
小笠原村防災行政無線 | 東京都小笠原村 | 戸別受信機でモノラル放送を聴取。 | |
radiko[17][18] | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、日本全国(radikoプレミアム) | 2010年3月15日から同年11月末まで実用化試験配信、12月から本格運用。2014年4月1日からradiko.jpプレミアムで全国配信を開始。放送局記号は「FMT」。 |
- 衛星放送やインターネットの再送信によって、地上系による放送の放送対象地域である東京都のみならず日本全国で聴取できる。
- 地上波ラジオの放送免許上のエリアは東京都のみであるが、神奈川・埼玉・千葉の3県にはJFN系列局がないことから、TOKYO FMではこの3県も放送エリアと認識している[29] 。上述の通り、檜原中継局は埼玉県南西部の受信環境改善も目的に設置されている[21]。
- 遅延が発生する上記配信サービスでは、時報は一切放送されない。
メディア | チャンネルなど | 対象地域 | 備考 |
---|---|---|---|
iPhoneアプリ[30] | 東京都 (小笠原村を除く)、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県(県南地域、県西地域、鹿行地域) |
2009年12月21日から1年間限定で試験的に配信。 | |
LISMO WAVE[31] | 日本全国 | 2011年1月26日配信開始。2019年9月30日サービス終了。auの一部のスマートフォンならびに携帯電話で実施した。 | |
WIZ RADIO[32] | 日本全国 | Android版2018年4月3日配信開始。iOS版2018年4月17日配信開始。2020年9月末サービス終了。ドコモの「スゴ得コンテンツ」版、ソフトバンクの「App Pass」版も提供。上記2サービスとは異なり、原則CMも含めて放送内容はそのまま配信される。一部番組やCMの一部分はフィラー音楽に差し替えられる場合がある。 | |
ドコデモFM[33] | 日本全国 | 2011年12月5日配信開始。2021年2月サービス終了。docomoのスマートフォンとau・ソフトバンクモバイルのiPhoneで実施。一部番組やCMは著作権の関係などでフィラー音楽に差し替える場合がある。 |
スタジオ
編集- スタジオアースギャラリー - 2000年に稼働開始。FMセンタービル7階にある、専用副調整室付きオープンスタジオ。2つのスタジオがある。屋外の様子が見えるガラス張り。放送上では「TOKYO FM アースギャラリー」あるいは「東京・半蔵門のアースギャラリー」とも呼ばれる。
- 2つのスタジオの間には小規模のアナブースがあり、ここから『JFNニュース』・『TOKYO FM NEWS』などが放送されている。
- 1985年の完成当時から2000年まではQスタジオという名称で、竣工当初は「未来型カプセルスタジオ」と銘打っていた。その名の通り当時のブース内は宇宙船をイメージした円形構造になっており、さらに移転当初はマイクとカフを全てテーブルに埋め込んでいた(後に従来の形式に復する[注釈 6])。Qスタジオのブースは1つしか無かったため2000年にアースギャラリーに大規模改修されるまでは、基本的に1つのブースのみで生番組を制作していた。
- 平日に放送されているワイド番組[注釈 7]、金・土曜日の生放送番組[注釈 8] で多く使用されている。
- 台風等の悪天候時、新型コロナウイルスといった社会情勢により、サテライトスタジオを使用できない場合は、臨時でアースギャラリーを使う場合もある。
- スタジオイリス - FMセンタービル7階にあるレコーディング兼公開放送用のスタジオ。FMセンタービルの竣工当初は24チャンネルのマルチ録音機器を備えたレコーディングスタジオとしての運用で、後に「スタジオイリス」の名称が付き、公開放送にも使われるようになった。放送用に使う音楽のレコーディングや併設されているTOKYO FMホールの録音、ブロードバンド配信も可能としている。入口には名前の由来が書かれたボードが掲示されている[34]。
- スタジオ内にはステーションロゴの入ったバックパネルが設置されており、パーソナリティやゲストの写真撮影などに使用される。
- ゲストが弾き語りを披露する場合や、音楽番組の収録を行うため、スタジオにはスタインウェイ製のグランドピアノが用意されている[35]。
- 2020年4月頃から2021年11月頃までは、新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から、本来はスタジオアースギャラリー2を使用する番組[注釈 9]などでも使用し[36]、各番組内でのゲストコーナーではパーソナリティとゲスト間のソーシャルディスタンスを確保してトークを繰り広げていた[37]。しかし、2022年2月ごろから再び感染拡大防止のため「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」と「News Sapiens」のみ、イリスからの放送に戻った[38]。
- 2023年現在は『いいこと、聴いた』、『From INI』[39]などの収録番組でも使用されている。
- JFN配信番組(Bライン)制作用スタジオ - FMセンタービル3階及び7階に設置[注釈 10]。
- このうち、FMセンタービル7階に設置されているスタジオはLスタジオと呼ばれ、JFNC製作だけでなく『TOKYO SPEAKEASY』や『ON THE PLANET』などの深夜番組で使用されている。
- ミュージックバードのコミュニティFM供給用の制作用スタジオ- FMセンタービル4階に設置。
- 収録スタジオ - FMセンタービル8階に設置されている録音専用のスタジオ。収録番組[注釈 11] や、AuDeeの配信番組で使用されるスタジオが計6つ設けられている。
- interfm制作用スタジオ- 2023年2月からFMセンタービル7, 8階のスタジオを利用して一部番組の生放送等に使用。2024年1月からはFMセンタービル2階(TOKYO FMホール脇)に専用の生放送スタジオが設けられ、テレビ東京天王洲スタジオ内のスタジオ設備が完全移転した。
サテライトスタジオ
編集2021年6月以降は無し。
- 渋谷スペイン坂スタジオ([3])
- 東京都渋谷区宇田川町 渋谷PARCOパート1・1階内
- 1993年6月 - 2016年8月7日
- 本社以外の常設サテライトスタジオで、公開放送を前提としたスタイルは、数々のエポックメイキングなトピックを世に送り出し、東京の観光名所ともなっていた。
- 1993年6月にパルコと共同プロジェクトとして開業し、2005年11月19日に開局35周年記念事業として全面改装した。2016年8月7日に渋谷パルコの建て替えに伴い閉鎖された。
- 開局45周年の2015年4月29日、ホリデースペシャル扱いの特別番組『TOKYO FM 45th Anniversary Special〜Your Voice, Your Music〜』をスペイン坂スタジオから12時間放送。
- 最末期は月 - 木 17:00 - 19:00『Skyrocket Company』土曜日・13時から13時55分まで『JA全農 COUNTDOWN JAPAN』などの公開生放送された。
- 閉鎖直前には、感謝の意を込めて「Thank you! See you! TOKYO FM 渋谷スペイン坂スタジオ」をキャッチフレーズに各ワイド番組との連動企画を展開する。7月18日は9時から19時まで10時間の自社ワイド(Blue OceanとSkyrocket Company)と特別番組『スペイン坂フェスティバル2016...夏!』を含めて公開生放送した。
- システム概要
- 主コンソール : 花岡
- 副コンソール : ヤマハ01V
- マイク :KMS105(ノイマン)、C-414(AKG)、臨場感としてPZM-11(Amcron) 他
- CDプレーヤー : DN-961FA(デノン)
- モニタースピーカー : V6(KRK)、MSP3(ヤマハ)、101MMW(ボーズ)他
- 回線 : 半蔵門と渋谷スペイン坂スタジオとを128kbpsを2本使用とし256Kbpsで番組を伝送。音声コーデックは英国APT社のaptRIOで音声圧縮ADPCM方式256kbpsで送っている。ADPCM方式はJFNサテライトネットワークで実績がある。予備回線はISDNでコーデックはCDQ PRIMA120、Mpeg1Layer2 128kbps。交通情報はモノラルとしてISDN回線で音声コーデックはScoopStudio(AETA)を使用。
- STUDIOカタクリコ
- スペイン坂スタジオ稼動の少し前から運用していたスタジオで、渋谷地下街(通称:しぶちか)に繋がるJR東日本渋谷駅の構内スペースにあった雑貨店「カタクリコ」の一部をスタジオスペースとして使用。
- 1990年10月から放送開始された『カタクリコホットライン・ゴールドラッシュ』などをここから生放送していた。
- スペイン坂スタジオ稼動直後は平日16時台をカタクリコから、17 - 18時台をスペイン坂から生放送でリレーしていたが閉鎖された。
- XEBEC Media Gallery
- 東京都千代田区有楽町 ビックカメラ有楽町店1階内
- - 2006年1月
- 東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)、ティーエフエム・インタラクティブ(iiV)との3社共同運営。『サンデー・パワー・オブ・ジャパン』の生放送にも使用されたが、2005年末に放送使用は終了し、2006年1月閉鎖。現在はビックカメラの売り場となっている。
- 東京都千代田区有楽町 ビックカメラ有楽町店1階内
- 日本橋越後屋スタジオ
- 東京都中央区日本橋室町 三井第三別館1階「三井越後屋ステーション」内
- 2005年10月から2006年3月までの期間限定で設置された。
- タワーストリートスタジオ
- 東京都渋谷区宇田川町 タワーレコード渋谷店1階
- タワーレコードが設置した「DJスペース」をTFMが間借りする形で使用していたもので、当初からTFM専用のサテライトスタジオではなかったが、タワーレコードとのタイアップ番組などはここで収録や生放送が行われていた。
- TOKYO FM Midtown Studio([4])
- 2007年3月26日 - 2017年1月15日
- 東京ミッドタウンプラザ1階の「STARBUCKSCOFFEE TOKYO MIDTOWN COMPLEX STUDIO」店内
- 2007年3月26日にSTARBUCKS COFFEE JAPAN、三井不動産(東京ミッドタウンマネジメント)と共同で設置した。
- 敷地内の各案内板にスタジオの案内はないが、東京ミッドタウンのフロアガイド(地図部)に記されている。
- (放送されていた番組)
- 月 - 金 11:30 - 13:00『LOVE CONNECTION』
- 金曜日 18:30 - 19:00『The Lifestyle MUSEUM』
- 土曜日 15:00 - 15:30『コスモ ポップス ベスト10』
- などが公開生放送されていた。(The Lifestyle MUSEUMのみ録音パッケージ)
- 東京ミッドタウンで実施、開催される各種イベントやステージ(特に音楽系)の企画制作や運営に、「TOKYO FM Midtown Studio」のクレジットで、多数参画。東京ミッドタウンとTOKYO FM Midtown Studioのオープン1周年時には『Midtown Blossom Yuming Premium Live』(出演:松任谷由実)として、「ビルボードライブ東京」での完全招待制ライブを企画制作していた。このほか、「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH」や、「Midtown Garden Cafe」などにも参画し、STARBUCKSCOFFEE TOKYO MIDTOWN COMPLEX STUDIO店舗脇のウッドデッキ部でのミニ・ライブや、写真展(「BRUTUS TRIP」との共同企画)も実施している。
- 2016年12月28日放送の『LOVE CONNECTION』番組内で、2017年1月15日をもって閉鎖されることが発表。閉鎖日の2017年1月15日(日)19:00 - 19:55にはTOKYO FM Midtown Studioから最後となる生放送『TOKYO FMサンデースペシャル』を放送した[40]。
- Ginza Sony Park Studio
番組
編集番組編成の歴史
編集開局 - 1980年代
編集1970年4月26日、エフエム東京の前身にあたるFM東海を引き継ぐかたちで、FM放送を開始した。
FM東海で放送されていた『望星高校講座』[注釈 12][注釈 13]、『FMファミリー』、『JET STREAM』は、エフエム東京へ引き継がれて放送。
1974年3月、『ヤマピット ポップス ベスト10』(終了時は『コスモ ポップス ベスト10』)が開始。
同年4月、 『ステレオ歌謡バラエティ』内で『歌謡&ポップス・ワイド・ベストテン』が開始。(『カウントダウン・ジャパン』の原点)
4チャンネルステレオがブームであった1970年代前半には、山水電気がスポンサーとなり、同社のQS方式を使った4チャンネル音声での放送も実施されている。
開局から1980年代半ばまでは、時報CMのスポンサーであったトリオ(現・JVCケンウッド)をはじめ、FMステレオ放送を高音質で聴取するための音響機器メーカーの多くが番組スポンサーを務めていた(『DIATONE ポップスベスト10』、『Lo-Dライブコンサート』[注釈 14]、『TDKオリジナルコンサート』など)。
1989年10月、『アフタヌーン・ブリーズ』が開始。
1990年3月、『FMファミリー』が終了。4月から『FMソフィア』が開始。
開局当初から1980年代中盤ごろまでは、朝は5時開始から深夜は翌朝3時(日曜日深夜は月曜2時)までで放送終了し、未明の2-3時間はメンテナンスタイムに充当していたが、1986年の横浜エフエム放送(FM横浜)を皮切りとして相次いで開局を果たす、首都圏周辺地域の民放FM第2波(JFL・独立系)の編成が24時間終日放送になることに対抗して、24時間放送へ移行するようになる。
1990年代
編集1990年9月までは、『高校通信教育講座』を除き、ゴールデンタイムは1時間単位の番組が並んでいた。これらの番組を含め、全日であらかじめ流れる楽曲が決まっている番組が多かった。しかし生放送を中心にした構成へ変化[注釈 15]、選曲も、ポピュラー音楽やクラシック音楽を中心にしながら、邦楽(純邦楽)を扱う番組も放送されていたものの[注釈 16]、1990年代は、生放送のワイド番組を中心にトークの合間に音楽を放送する番組構成へ変化した。
ワイド番組の多くは、出演者や番組内容・コンセプトの大幅な変更を実施した際でも新番組にはせず、番組タイトルはそのまま使用するケースが非常に多く見られた(午前の『FMソフィア』、昼の『アフタヌーンブリーズ』、夕方の『エモーショナル・ビート』、夜の『ミリオンナイツ』等)。ところがその紛らわしい手法はリスナーの生活スタイルにも影響を及ぼす面もあった。一方で、朝6 - 8時台が通勤・通学リスナー向け、9 - 11時台が主婦層、ランチタイム - 昼下がりがOL・・・・などといった主なメインターゲットを絞った番組骨格自体はこの頃に成立し、コンセプトを大幅変更してもおおもとのターゲットはそのままで変えておらず、2020年代でも大きく崩さずに構成されている(これはニッポン放送が提唱したオーディエンス・セグメンテーションの応用理論である)。
1992年10月、『山下達郎のサンデー・ソングブック』が開始。
1993年4月、『ミリオンナイツ』が開始。初代DJは赤坂泰彦。
同月、『カウントダウンステーション』が開始(『カウントダウン・ジャパン』と『ポップス・ベスト10』を軸としたカウントダウン番組の総合枠)。
1995年1月、『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』が開始。
同年4月、『桑田佳祐のやさしい夜遊び』が開始。
1996年4月、『福山雅治のSUZUKI Talking F.M.』が開始。
1998年4月、『エモーショナル・ビート』が開始。
1999年3月、『ミリオンナイツ』が終了。4月から『やまだひさしのラジアンリミテッド』が放送開始。
2000年代
編集2002年4月期、大幅に改編。
午前は『FMソフィア』が終了し、『柴田玲のSUPREME』が開始。日中は『アフタヌーン・ブリーズ』が終了し、『ANNAのHAPPY-GO-LUCKY』、『坂上みきのBeautiful』(金曜は『Beautiful Hit Magic』として放送)が開始。夕方も『エモーショナル・ビート』が終了、夜間では、『やまだひさしのラジアンリミテッド』が終了し、『MOTHER MUSIC - 37FM -』(2004年から『MOTHER MUSIC RECORDS』)が開始。深夜帯に『やまだひさしのラジアンリミテッドDX』が開始された。
2004年3月、『Beautiful Hit Magic』が終了。4月から『よんぱち 48hours 〜WEEKEND MEISTER〜』が開始。
2005年9月、『MOTHER MUSIC RECORDS』が終了。10月から『SCHOOL OF LOCK!』が開始。
2006年4月期、平日のワイド番組を中心に、4年ぶりの大幅な番組改編を再び実施。
朝は『Eyes on Japan』が開始[注釈 17]。午前は『柴田玲のSUPREME』が終了し、『Tapestry』が開始。日中は、『ANNAのHAPPY-GO-LUCKY』が終了し、『A'll that RADIO』が開始。『NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE』が開始。
9月、『Eyes on Japan』が終了。10月から『SKY』が開始。
2008年3月、『SKY』終了。4月から『クロノス』が開始。
9月、『Tapestry』終了。10月から『Blue Ocean』が開始。
2010年3月、『カウントダウンステーション』終了。4月から、同枠で放送されていた番組は、それぞれ独立して放送。
この時期はJFNC制作『SATURDAY ON THE WAY』(2007年4月 - 2008年3月ネット)、TFM制作・JFNC番組『ONCE』(2008年4月 - 2010年3月ネット)、JFNC配給『A・O・R』(2009年4月 - 2010年3月、2014年4月 - 9月ネット)等、TFMからJFNCへの配信やJFNCからTFMへの配給が増加した。それぞれ東京ローカル枠は設けられてはいるものの、実質は全国向けの配信、ないしは全国向け番組の配給受けであり、「東京ローカル番組」の色合いが薄れたほか、交通情報やニュースなどの放送時間の見直しなども起こっている。
2010年代
編集2010年4月、4年ぶりの大幅な番組改編 (PDF) を実施。平日ワイドでは、『LOVE CONNECTION』、『シナプス』、『4ROOMS』、『JOGLIS+』、『RADIO DRAGON』が開始、11:30 - 22:00の番組が総入れ替えとなったことで、昼と夜のTFM/JFN共同制作枠は消滅した。深夜は引き続きJFN B2プログラムとして『扉-TO VILLA-』と『音楽自由区。』が始まり、金曜は『やまだひさしのラジアンリミテッドF』(『やまだひさしのラジアンリミテッドDX』の後継番組)がスタートした。 JFNCでは12年ぶりに、朝の放送基点時間を6:00に変更[注釈 18]。よって、『クロノス』は6:00スタートとなった。
9月、『4ROOMS』が終了。10月から『シンクロノシティ』(のち『シンクロのシティ』)が開始。『JOGLIS+』は20分の内包番組として同番組へ移動。
10月、『TIME LINE』が『JOGLIS+』の内包コーナーから独立[注釈 19]。『RADIO DRAGON』は放送時間が拡大、『音楽自由区。』は打ち切られ、新たにクラシック音楽で構成する『SYMPHONIA』をスタートさせた。
2013年3月、『シナプス』が終了。4月から『アポロン★』が開始。
4月、『Skyrocket Company』が開始。『シンクロノシティ』の開始時間が1時間前倒し、『クロノス』も放送時間を30分拡大した。
2014年4月、『RADIO DRAGON』が毎週木曜深夜(のちに金曜深夜)へ移動。
2015年11月、『福山雅治のSUZUKI Talking F.M.』が終了。約19年半続いた長寿番組となった。12月から時間帯を変え、『福山雅治 福のラジオ』が開始。『SUZUKI - 』を放送していた時間帯では、『ももいろクローバーZのSUZUKI ハッピー・クローバー!』が開始。
2016年3月、『アポロン★』が終了。4月から『高橋みなみの これから、何する?』がスタート。
10月、『SPO☆LOVE』が終了。『MOVING SATURDAY』(2008年4月開始)から編成してきた土曜朝の生ワイドが撤廃された。後継番組はJFNCの『COAST TO COAST』(ファイル配信番組)とFM OH!の『サタ☆スポ』(生放送番組。6時台のみ)。
2017年1月16日から『LOVE CONNECTION』がFM大阪との2局ネットとなり、金曜はFM大阪からの生放送となった。ランチタイムの生放送を同局から他局へ向けて行うのは初めてである[注釈 20]。
3月、『コスモ ポップス ベスト10』が終了。スポンサー、パーソナリティ、時間帯を変更しながら43年続いた長寿番組となった。4月から『COSMO POPS STATION』が開始。
4月、『World BPM -Best Pops Morning-』が開始。半年ぶりに土曜朝の生ワイド番組を再開。
2018年3月、『LOVE CONNECTION』月 - 木の2局ネットを終了。4月から月 - 木は東京ローカル、金曜は東京のスタジオから東京と大阪の2局ネットとなった。
7月、『木村拓哉のWhat's UP SMAP!』が終了。約23年半続いた長寿番組となった。木村は8月から日曜昼へ時間帯を変え、『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』を開始。
8月、『よんぱち 48hours 〜WEEKEND MEISTER〜』が終了。14年4ヶ月続く長寿番組となった。
9月、『TIME LINE』が終了。10月から『Skyrocket Company』を放送(放送時間を1時間拡大)。
2019年3月、『クロノス』が終了。パーソナリティを変更しながら、11年続いた。4月から『ONE MORNING』(JFNとの共同制作)が開始。編成も見直され、放送終了時刻を再び9:00まで伸ばした。
3月、『World BPM -Best Pops Morning-』が終了。4月から『Ready Saturday Go』が開始。
2020年代
編集2020年1月、『SCHOOL OF LOCK!』が金曜23時台へ放送時間を拡大[注釈 21]。同時間帯は『セカオワLOCKS!』(2020年4月から『LiSA LOCKS!』)、『サカナLOCKS!』をそれぞれ約25分間ずつ放送。
2020年4月、月 - 木 20:00 - 21:00に『TOKYO SLOW NEWS』がスタート。『TIME LINE』以来、1年半ぶりに平日夜の報道・情報番組を復活させた。同じく平日深夜に『TOKYO SPEAKEASY』がスタート。『LOVE CONNECTION』が月 - 水、金の放送となり、木曜に『サステナ*デイズ』がスタート。
7月1日、『ONE MORNING』の7時台後半部をFM大阪でネット開始。7時台後半に設けられていた東京ローカル枠を同局から他局へ向けてネットするのは、番組内コーナーの部分ネット[注釈 22] を除き、今回が初めてとなる。
10月、平日昼時間帯を中心に改編が行なわれた。10年半放送されていた『LOVE CONNECTION』が終了し、引き続きLOVEがパーソナリティーを務める『ALL-TIME BEST 〜LUNCH TIME POWER MUSIC~』にリニューアル。また、4年半放送された『高橋みなみの これから、何する?』が9月に終了し、『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』が開始。
2021年3月、『TOKYO SLOW NEWS』が終了。4月から『News Sapiens』が開始。
2022年1月、金曜 25:00 - 27:00に『From INI』(JFNC制作)が開始。これにより、TOKYO FMでの『やまだひさしのラジアンリミテッドF』の制作と放送は2021年12月25日未明をもって終了し、2022年1月以降は、JFNCが制作とネット局への配信を行っている。
2022年3月、『News Sapiens』が終了。平日夜の報道・情報番組は2年で終了し、同年4月からは土曜朝に放送を開始した『TOKYO NEWS RADIO ~LIFE~』に事実上移行。『News Sapiens』が放送されていた月 - 木の20時台では、4月より『Roomie Roomie!』が開始。 また、平日深夜の『ON THE PLANET』が終了し、Z世代を中心とした若者をターゲットにした新番組『AuDee CONNECT』が開始。また、この改編では『ALL-TIME BEST FRIDAY』が終了し、東阪同時ネット枠が一つ消滅した。
聴取率
編集TOKYO FMを始め在京各局では、放送対象地域内において、ビデオリサーチが1990年から、東京駅から35km圏内における居住者の聴取状況(個人聴取率)を偶数月(2月・4月・6月・8月・10月・12月)に調査している。調査期間は基本として第3週の7日間だが、2009年までの4月・6月・8月には2週間にわたって実施していた。
1988年のJ-WAVE開局以降は熾烈な聴取率争いが展開されていたが、それでもTOKYO FMが優勢な状況が続いていた。特に90年代半ばまでは最も優勢であり、J-WAVEが番組路線を変えるまでに至る。
しかし、90年代後半になると、徐々に聴取率が低下。この頃に目立ったのは、「番組内容・コンセプトの大幅な変更を実施した際でも、番組タイトルはそのまま継続」というスタイルであるが、『FMソフィア』や『アフタヌーン・ブリーズ』などはそのたびに大変化となり、結果として愛着あるリスナーを徐々に離すこととなり、この時期から、改編期ごとに新番組が目立つようになる。東京都で2局目の民放FM局で直接的なライバル局であるJ-WAVEに加え、1998年に送信所を移転して以降関東の広範囲で聴けるようになったエフエムナックファイブ(NACK5)が2004年にJ-WAVEと同率ながら聴取率首位をとると、三つ巴の構想にかわるが、事実上“J-WAVEとNACK5との首位争い”にTOKYO FMが一歩遅れて続ていた。
2021年10月期の調査で全日平均の「男女12~69歳」で単独首位を獲得して以降、さらに好調となっており、7期連続で首位を獲得。その後ニッポン放送の猛追もあり、混とんとした状態が続く。
オープニング・クロージング
編集オープニング - 月曜早朝4:55:45からインターバル・シグナルの「シェーレンポルカ(ドイツ語: Schnellpolka)」に続き、局名告知、中継局と周波数・出力を案内したのちに、ステーションジングルを放送する。
クロージング - 日曜深夜2:00の時報[注釈 23]に続き、ステーションジングルと局名告知、中継局と周波数・出力を案内したのちに、「歌は終わりぬ(英語: The Song Is Ended (but the Melody Lingers On))」で放送を休止する。
インターバル・シグナル - 前身のFM東海から同一音源を使用する。
局名告知 - 「こちらは、JOAU-FM エフエムとうきょう。お聴きの放送は、TOKYO FMです」と呼出名称と愛称の両方をアナウンスしている。東京本局は従来「TOKYO FMの放送は……」に続き「周波数
特例
- 2012年12月9日のクロージングと12月10日のオープニングは、"80.Love"のステーションジングルを『秘密結社鷹の爪』とコラボレーションしたジングル「TOHYO(投票) FM」に変更し、局名告知も「エフエム東京、TOHYO FMです」と「TOKYO FM」の部分のみ差し替えた。コラボレーションは2013年7月14日のクロージング、7月15日のオープニングでも行われた。詳細は後述する。
- 旧アンテナ送出最終放送の2013年2月10日クロージングと、通常放送新アンテナ初送出の2月11日のオープニング[注釈 26]は、中継局と周波数・出力に加え、アンテナの地上高もアナウンスした。オープニング直後に小林克也が局名を告知し、2月24日までの毎日4:59に、TOKYO FMで番組を担当する「安部礼司」などのキャラクターを含む日替わりパーソナリティーらが局名を告知した。2月18日は『秘密結社鷹の爪』キャラクターの吉田君がオープニングで局名告知した。
ジングル
編集ステーションジングル
編集- 2020年5月1日 - :『Tokyofm Eighty〜』[注釈 27]
- 作曲、歌、コーラスは、SMOOTH ACEの重住ひろこ[44]
愛称に「TOKYO FM」を制定した1990年10月以降制作のジングルは、全期間で本局周波数「80.0 MHz」を強調したステーションジングルが多く制作されている。
- 1990年代:TOKYO FM 80 Point Zero
- 1995年開始の『見えるラジオ』の宣伝を兼ねてピチカート・ファイヴが担当したジングルも使用されていた。ただし『越智啓斗のMORNING FREEWAY』のオープニングでも「TOKYO FM」のフレーズを外したものが使われていた(一部地域にネットしていたため)。その他、『アフタヌーン・ブリーズ』や『ワンダフル・キッス』用のジングルも用意された。
- 2001年 - 2005年:BEST HIT STATION in TOKYO TOKYO FM 80(同期間中のJFN共通ジングル)
- 2005年4月26日 - 2008年9月:Just Me,Just 80 TOKYO FM
- 同一メロディラインのものであるが、多彩なアレンジ物が流された。そのメロディラインに乗せて"Just Me,Just 80 TOKYO FM"と歌うものもあるった。
- 2008年10月 - 2010年3月:80.Love(「エイティ・ポイント・ラヴ」のコーラス、小山田圭吾が作曲)
- 2010年4月 - 2015年4月19日:m-floプロデュースによるジングル[注釈 28]
- 2010年に、開局40周年記念として、同じメロディーで“TOKYO FM Forty -間奏- 80.Love”と歌うバージョンが使われた。
- 2012年12月から、週末限定のジングルも使用。BGMに「Love,Love 80.Love TOKYO FM」「Non-stop Music! TOKYO FM 80.Love」のフレーズを乗せたバージョンと、"80.Love"のキャッチフレーズが入らないバージョンの2種類。このうち、「80.Love」と入らないものは引き続き使用可能と判断されたためか、2021年5月にブランドプロミスを改定した後も散発的に使用中。
- 2013年4月 - 2020年4月30日:"TOKYO FM 80.love"を使ったジングルが多数使用。RIP SLYME(♪TOKYO FM,TOKYO FM,TOKYO FM,80.love♪)やカルメラ(♪TOKYO FMー,TOKYO FMー,80.lo-ve♪)が参加。
- 2015年4月20日から、chayによる開局45周年記念ジングルも追加[注釈 29]。
- 6月18日から、[Alexandros]によるジングルも追加[45]。
全国ネット枠の時報後と番組終了後のジングル
編集2001年4月から「TOKYO FMおよびFM OSAKAをキーステーションに」放送する全国ネットの番組(一部を除く)で、時報後と番組終了後の約10秒ほどジングルが流れている。
- 2020年5月1日 - ♪tokyo fm 80〜♪[46]
- 開局 - 2001年3月 なし(時報後すぐに番組が開始、番組が終了した後はすぐにcmを放映していた。)
- 2001年4月 - 2005年4月25日 ♪You are listening to♪ BEST HIT STATION in TOKYO TOKYO FM 80(JFN共通ジングル)
- 2005年4月26日 - 2008年9月30日 Just Me Just 80 TOKYO FM (オリジナルジングルに変更)
- 2008年10月1日 - 2010年3月31日 ♪80.Love♪ TOKYO FM 80.Love(日曜夜11時にはオルゴールバージョンを使用)
- 2010年4月1日 - 2020年4月30日♪TOKYO FM TOKYO FM 80.Love♪
- 2012年12月からはこのジングルに加え、新しいジングルも使用されていた。
- 2015年4月からはリニューアルしたものを使用。
対外広報活動
編集キャッチフレーズ(CI)
編集- 「Life Time Audio 80.0」(ライフ・タイム・オーディオ エイティ・ポイント・ゼロ)
- 開局50周年を迎えた2020年5月1日に使用開始。ジングルは「TOKYO FM 80」(トウキョウエフエム・エイティ)を多用。
- 「美しい音があなたを追いかけます FM東京・80Mc きょう放送開始」
- 1970年4月26日、開局時の新聞広告で使用された。Mc(メガサイクル)は、現在のメガヘルツと同じである。
- 「TOKYO新波。耳、踊る。」
- 1990年10月1日、ステーションネームを現在のTOKYO FMへ変更した際に、新聞広告で使用された。この時に作成された"TFM"ロゴは、2020年4月30日まで公式サイトの「会社案内」、本社ビルやスペイン坂スタジオの一部で見ることができた。
- 「いまが見える あしたが見える 見えるラジオ TOKYO FM」
- 1994年10月1日に開始された「見えるラジオ」のキャッチフレーズ。
- 「ともだちだね TOKYO FM」
- 2000年に開局30周年を迎えた際に使用されていたキャッチフレーズ。
- 「Just Me, Just 80MHz TOKYO FM」(ジャストミー・ジャストエイティ・トウキョウエフエム)(2005年4月26日 - 2008年9月30日)
- 開局35周年を機に使用されたキャッチフレーズ。80の"0"をベースにロゴを作成し、ライムグリーンのイメージカラーが特徴だった。「私にピッタリ、ピッタリ80MHz」の意味を持つ。
- 「80.Love TOKYO FM」(エイティ・ポイント・ラヴ・トウキョウエフエム)
- 2008年10月1日から2020年4月30日まで使用された。ロゴは箭内道彦のデザインによるもので、ハートをモチーフにした形と、ピンクのイメージカラーが特徴となっている。"80.Love"は、「周波数に愛をもっている」をキーワードに作られたキャッチフレーズで、ゼロを「ラヴ」と読むテニス用語から拝借し、「愛」と掛け合わせている。
- 左上の"80.Love"の横に40周年の時はピンクで"40th"、45周年の時はピンクで"45th"と表記される。
- この際のキャッチフレーズは端的であったことからか、番組内のアナウンスでも「80.Love TOKYO FMから……」の文言で使用された。
- 選挙.Love TOHYO FM
- 2012年12月以降、上記のキャッチフレーズと併用し、日本の選挙期間限定で「TOKYO FM」と「TOHYO(投票)」を掛け合わせた「選挙.Love TOHYO FM」(センキョ・ラヴ・トウヒョウエフエム)も使用されるようになる。これは秘密結社鷹の爪とのコラボレーション企画であり、若年層の投票率を向上させ、若者の声を政治に反映させる事を狙いとしたものである[47]。
- このキャッチフレーズの使用期間中は、一部のステーションジングルも「TOHYO FM」仕様のものとなり、前述の通りオープニング・クロージングの局名告知も「TOKYO FM」の部分のみ「TOHYO FM」に差し替えられる。ジングルの内容は、通常のジングルに被せる形で、総統や吉田くんが曲に合わせて投票日の告知や投票の促進をしたり「80.Love〜♪」と歌ったりするものである。
- 2012年12月4日から12月16日までは第46回衆議院議員総選挙・2012年東京都知事選挙、2013年7月11日から7月21日までは第23回参議院議員通常選挙に合わせて使用された。
TOKYO FM ステーションキャンペーン
編集- 「“EARTH CONSCIOUS” -地球を愛し、感じる心-」(1990年 - 現在)
- 「“HUMAN CONSCIOUS” -命を愛し、つながる心-」(2005年 - 2011年3月、2012年4月 - [注釈 30])
「EARTH & HUMAN CONSCIOUS」の活動は、コスモ石油とTOKYO FMを中心に、JFN系局合同で行なっている[注釈 31][注釈 32]。
「EARTH CONSCIOUS」活動の一環として、毎週月曜日を「Green Monday」と称し、グリーン電力を活用した放送を行っている。
フリーペーパー
編集番組の情報やタイムテーブル、番組出演者のインタビューを載せたフリーペーパー「Monthly Timetable」[注釈 33] を毎月末に発行している。主要CDショップのほか、Tokyofmホームページで入手可能[注釈 34]。
アナウンサー
編集Category:TOKYO FMのアナウンサーも参照[48]。
- 村田睦
- 鈴木晶久(元・エフエム山口アナウンサー。フリー期間を経て2012年3月から報道情報センター所属)
- 手島千尋(元・秋田朝日放送→新潟放送→テレビ埼玉アナウンサー。フリー期間を経て2019年9月入社)
- 後藤亮介
- 大橋俊夫[49](1977年 - 1995年、現在フリー。『TOKYO FM NEWS』ほか出演中)
- 大塚都[49]
- 唐島夏生[50](現:代表取締役社長執行役員)
- 木村達彦[51](TFM報道・情報センター部長を経て、現・フリーアナウンサー)
- 古賀涼子(2001年 - 2019年、現在フリー。)
- 小島隆雄[要出典]
- 小林賢(アナウンサー → 営業部門 → 報道情報センター専任部長)
- 斎藤弘美[52](現・エフエムナックファイブニュースアナウンサー)
- 柴田玲(1995年 - 2006年)
- 城野正幸[49][53](元・エフエムむさしの放送本部長)
- 真後和男[49]
- 武田至弘[54](『TDKオリジナルコンサート』他を担当、FM東海にアナウンサーとして在籍し、閉局時の特別番組『FM東海の10年』のアナウンスを担当した[55])
- 田中穂蓄[56](定年退職)
- 田中美登里[49][57](現:ミュージックバードプロデューサー)
- 田村達矢[要出典](1999年 - 2000年代前半、その後他部署へ異動も『TOKYO FM ブランニューソング』や金曜の早朝番組を2000年代後半まで担当。2014年在籍中に死去)
- 田村優介
- 手島里華(1997年 - 2006年、元・ニッポン放送アナウンサー、J-WAVEを経て、現・フリーアナウンサー)
- 戸澤愛(当局→テレビ宮崎→NHK水戸→フリー)
- 橋本星奈(2020年 - 2021年、元・北陸朝日放送報道記者、現・チューリップテレビ)
- 飛田厚史[58](前・テレビ信州、現・新潟総合テレビアナウンサー)
- 永田実(1998年 - 2007年、現・フットメディア所属)
- 中村こずえ[49](1973年 - 1991年、現・フリーアナウンサー)
- 藤巻万美子[要出典]
- 松本ともこ(現・ホリプロ所属のタレント)
- 丸木陽子(『コーセー化粧品 歌謡ベスト10』担当、1985年在職中に死去)
- 宮崎典子[49][59]
- 宮沢進[要出典]
- 森田耕次(1986年 - 1991年、現・ニッポン放送 報道部記者兼解説委員)
- 森田都(1984年 - 1992年、現フリーアナウンサー)
- 山地常司[60](元・ラジオ福島)
- 山本琢也(1998年 - 2002年、TVQ九州放送 → TFM → テレビ熊本[注釈 35])
- 湯野大輔(報道情報センター → 総務局 → 報道情報センター)
- レーサー鹿島
- 渡部英綱[61]
- 藤丸由華
- 藤村義美[要出典](元・北日本放送)
- 高柳恭子(1996年 - 2010年、青年海外協力隊参加、および体調不良で一時休職)
- 浅利そのみ(2009年4月 - 2012年3月、元・エフエム富士→現・フリー)
- 柴田幸子
- 中村亜裕美 [5](フリーアナウンサー→ビルコム勤務を経て2013年4月入社)
- 今井広海(前・千葉テレビ放送アナウンサー兼記者。2007年5月入社)
- 上田万由子(2006年4月 - 2009年7月、TOKYO MX兼務)
災害関連
編集全国ネットワークを保有する日本で唯一の民放FM[注釈 1] である。
- 2011年3月11日14時46分 - 東日本大震災。18日までの一週間、特別編成となる。
- 3月11日、12日はTOKYO FMアナウンサー、またはTOKYO FMで番組を担当するフリーアナウンサーがおおむね3時間 - 4時間を担当する。
- 13日以降は、TOKYO FMの番組編成の区切りごとにDJが出演する。『SCHOOL OF LOCK!』は単独番組で編成された。
- 18日の『クロノス』から通常編成に戻り、NEWSやTRAFFICにおけるTFMジングルが放送されるようになった。企業各社の番組スポンサード自粛は継続。
- 震災関連番組として、『特別番組 音楽のチカラ』を東京ローカル、全国ネット、東北・東京ネットで随時放送。
- その他、地震、台風、記録的豪雨等、災害発生時は、通常番組を変更し、報道特別番組となる場合がある。
新型コロナウイルス関連
編集- Ginza Sony Park Studioからの公開生放送番組は、2020年2月28日からTOKYO FMスタジオアースギャラリーからの非公開放送に切り替えられた。
- 2020年4月16日、報道・情報センター勤務の男性社員が、4月15日付で新型コロナウイルスに感染したと発表。安倍首相(当時)が緊急事態宣言を発出した衆院議院運営委員会を傍聴していた[62]。
- 上記に伴い、各ワイド番組では一定期間TOKYO FM外の場所から放送するリモート放送の措置が取られた。
- 特に日曜日に放送されている『山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック』は2020年に発出された緊急事態宣言を受けて、出演者の山下達郎を含むスタッフ全員が自宅で番組を制作できる体制を整え番組の制作を行っていた。
- 上記の措置終了後も、番組ごとに状況に応じてリモート放送を実施している。
- 上記に伴い、各ワイド番組では一定期間TOKYO FM外の場所から放送するリモート放送の措置が取られた。
FM放送以外の事業
編集映画
編集※在京テレビキー各局と共同制作することが多い。
- おろしや国酔夢譚
- HANA-BI
- 菊次郎の夏
- TAKESHIS'
- ドラゴンヘッド
- 命
- Go
- 亡国のイージス
- 下妻物語
- ロボコン
- Tokyo Tower 〜東京タワー〜
- 北の零年
- 69 sixty nine
- 深呼吸の必要
- 8月のクリスマス
- 東京ゾンビ
- ありがとう
- 武士の一分
- パッチギ! LOVE&PEACE
- 監督・ばんざい!
- 夕凪の街 桜の国
- 母べえ
- アキレスと亀
- デトロイト・メタル・シティ
- ハゲタカ
- 僕の初恋をキミに捧ぐ
- ゼロの焦点
- SPACE BATTLESHIP ヤマト
- 婚前特急
- 大鹿村騒動記
- 北のカナリアたち
- のぼうの城
- 風立ちぬ
- 鷹の爪GO〜美しきエリエール消臭プラス〜
- すべては君に逢えたから
- 永遠の0
- 小さいおうち
- ふしぎな岬の物語
- 日々ロック(TOKYO FM開局45周年記念作品)
- 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
出版
編集- 地球音楽ライブラリーシリーズ
- 世界の中心で、愛をさけぶ(ラジオドラマCDブック)
- ブーアの森
- 日本昔ばなし 〜フェアリーストーリーズ - ホリプロ45周年を記念して同事務所の所属タレントが朗読する書籍扱いのCD。
- SCHOOL OF LOCK! DAYS
- SCHOOL OF LOCK! DAYS2
- SCHOOL OF LOCK! DAYS3
- SCHOOL OF LOCK! DAYS4
- 放送室
- discord
- AVANTI Cocktail Book - 『SUNTORY Saturday Waitingbar AVANTI』から生まれたカクテル読本。2007年に第2作が出版。
- あ、安部礼司 脚本集(Vol.1 - Vol.7) - 『あ、安部礼司』内で声優陣が読み上げた内容がそのまま移してある(アドリブは含まない)。Vol毎にシーズンが分かれている。
- 空散歩日和 - 堀江由衣のフォトエッセイ集。
テレビ放送事業
編集レストラン運営
編集「TFM RESTAURANTS」として、3店のレストランを運営していた。☆印の店はクーポンを発行していた。
- ☆CORNET - 無国籍料理 (2020年6月19日(金)閉店)
- JET STREAM - メンバーズクラブ(会員制)(上記に同じ)
- ☆Piccolo - カジュアルレストラン
その他
編集- TOKYO FM少年合唱団
- ミュージカル『本気でオンリーユー』(竹内まりやの曲を原案にしたもの)
- EARTH×HEART LIVE
- TOKYO FM ネット検定(ジグノシステムジャパンと共同運営)
- TOKYO FM+(TOKYO FMのニュースサイト・ジグノシステムジャパンと共同運営]
- 閃光ライオット→未確認フェスティバル(SCHOOL OF LOCK!でのイベント)
- YOUNG FLAG
- TOKYO FM WORLD
- JOGLIS
不祥事
編集不正会計問題
編集2019年(令和元年)5月29日、2019年3月期決算の会計監査において、会計上及び内部統制上の問題が発見されたとして、事実関係を調査する第三者委員会を設置したことを明らかにし、合わせて同日予定されていた決算発表を延期した。エフエム東京(TFM)によれば、過年度を含む決算において、連結対象の範囲について会計上・内部統制上の問題があり、監査法人から監査報告書を受け取れなかったことによる[63][64]。
併せて11人の取締役のうち、冨木田道臣会長や千代勝美社長を始めとする7人が、同年6月25日の株主総会を持って退任し、ジャパンエフエムネットワーク社長の黒坂修が新社長に就任するなど、経営体制が刷新される事になった[64][65]。
同年8月21日に第三者委員会による調査報告書を公表、その中で2017年3月期から2019年3月期の連結決算に関連し、V-Low帯マルチメディア放送サービス「i-dio」の事業不振で生じた赤字を隠す目的で、損失を抱えた子会社を連結対象から外す不正な株取引があったと発表した。これによればi-dioのコンテンツプロバイダーであるTOKYO SMARTCAST(TS)で生じた赤字を隠すため、2017年3月期に千代前社長が知人の企業にTS社の株式を購入するよう依頼、知人企業がTS社の株式3,000株を引き受け1.5億円を出資した。これによりTFMのTS社に対する持ち株比率が下がるが、株式の引受期間が3ヶ月の約束となっていたことから、TFM子会社のジグノシステムジャパンが2,000株を買い戻し、知人に対し顧問料の名目で総額396万円が支払われた。報告書ではこの経緯から一連の取り引きは「出資」ではなく「融資」であると判断している[66][67][68]。
報告書ではこの他にも、i-dioのソフト事業者である東京マルチメディア放送とTS社との間で締結された、i-dioアプリのダウンロードを促進させる業務委託契約がTS社支援を目的としたものであり、TS社に支払われた4000万円が過大であったこと、銀行を介してTS社に貸し付けを行った際、必要な取締役会への報告を怠ったこと、TFMのラジオ番組に関する広告会社との取引にTS社を関与させて手数料を供与していたことなども問題点として指摘。TS社の取締役の過半数をTFMやグループ会社の役職者で占めているため、TS社が連結子会社であると認定している[66][68]。
一連の問題行為について、報告書では冨木田前会長や千代前社長など、i-dio事業に関与した多数の役職員によって組織的に行われたと指摘。i-dio事業全体の状況が芳しく無く、これが社外取締役を含むTFMの取締役や株主等に広く共有され、撤退を含めたi-dio事業の抜本的な見直しや事業を推進してきた経営陣の責任が問われるため、これを回避する目的が動機だったとしている。冨木田前会長の代表取締役としての在任期間が長く、権限が集中して異を唱えることができない企業風土ができあがった事も、問題点として指摘している[67][68]。
第三者委員会の報告書を受けて、記者会見した黒坂社長は「公共性の高い放送事業者としてあってはならない。心より深くおわび申し上げる」と謝罪、9月末を目処に修正した過年度と2019年3月期の連結決算を公表するとともに、企業ガバナンス体制の再構築を進める。旧経営陣に対しても、損害賠償請求訴訟を起こすことも検討している[66]。
10月8日に2019年3月期及び修正した過年度の決算を発表、過年度分は下方修正したほか、2019年3月期決算はi-dio事業の不振やFM放送の広告収入の伸び悩みから売上高は前期比2%減の181億円となり、さらにi-dio事業に関する特別損失を計上したことで、最終損益は83億円の赤字となった。こうした事から、8月の記者会見時ではi-dioの事業継続を目指してパートナー候補の企業と協議を進めてきたものの、TFMが同事業に対して財務的な限界に達したことから、今後追加の投融資を行わないと取締役会で決議し、同事業からの撤退を決定した。今後はi-dio事業の主体であるジャパンマルチメディア放送が有力な事業パートナー候補との交渉を中心に引き続き事業継続の検討を進めるとしていた[69][70]。しかし、最終的には同年12月25日に2020年3月31日をもって放送を終了すると発表した[71][72]。
2022年(令和4年)4月19日、TFMは冨木田・千代ら旧経営陣4人に対し、計4億8230万円の損害賠償を求めて、東京地方裁判所に提訴したことを発表した[73]。
2024年(令和6年)10月10日、東京地裁(笹本哲朗裁判長)は「取締役としての任務を怠った責任がある」などとして、4人に計約2億8000万円の支払いを命じた。一方、元会長ら2人が同社に退職慰労金を求めた訴訟では、請求通り同社に計約2億8000万円の支払いを命じた[74]。
社長によるパワハラ言動
編集2024年6月から8月にかけて、社長の黒坂修が大声で恫喝するなど、不適切な言動があったとする内部通報が複数件寄せられ、常勤監査役による調査が行われた。9月26日に取締役会で調査報告がなされたが、それに先立ち黒坂の代表職及び社長職の辞意が表明された。これを受けて10月1日付で会長の唐島夏生が代表取締役社長執行役員に就任、黒坂が取締役会長に就く人事を発表した。あわせてガバナンスの強化を目的とした組織体制の変更を実施するほか、黒坂による言動が元で社内の混乱やモチベーション低下、人材の流出を招いたとして、黒坂の月額報酬の一定率を年度内(8ヶ月)分の減額処分を既に実施していることを発表、また唐島についても混乱を未然に防げなかったとして月額報酬の一定率削減を10月より3ヶ月間実施することも決定した[75][76][77][78]。
今後の予定・その他
編集TOKYO FMは総務省に、国内では従来地上アナログテレビ放送で使用されていた周波数帯域、VHF-Low帯(95~108 MHz)の利活用方策に、既存FM局が広域放送を実施できるよう、そのための周波数の配分、FM中継局用の周波数の追加配分を希望・提案している[79][80]。
脚注
編集注釈
編集- ^ a b JAPAN FM LEAGUE(JFL)は五大都市にしか参加局を持っていない。
- ^ TFMでは2005年から代表取締役会長、2009年から取締役相談役を歴任。2011年からは名誉相談役(現任)を務めている。MXでは2007年から取締役会長、2010年から代表取締役会長を歴任。2024年からは名誉相談役(現任)を務めている。
マスメディア集中排除原則により両社の代表取締役を兼務することができないため、長らく代表権を有さない「取締役社長」「取締役会長」となっていた。TFMの代表取締役退任後、MXの代表取締役に就任した。 - ^ 「見えるラジオ」は株式会社エフエム東京の登録商標(第4005056号)。コールサインはJOAU-FCM。
- ^ 新ロゴの表記は「Tokyofm」小文字へ変更されたが、ステーションネームの綴り自体は大文字のまま。
- ^ TOKYO FMホームページでは、「多摩・武蔵野」とアナウンスされている。
- ^ この場合、原稿などの紙を触る時のノイズや机に手が当たったときの音などがダイレクトに乗ってしまうなどの問題があった。
- ^ 『ONE MORNING』、『Blue Ocean』、『ALL-TIME BEST』(Ginza Sony Park Studioからの放送休止以後)、『サステナ*デイズ』、『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』、『THE TRAD』、『Skyrocket Company』、『News Sapiens』、『SCHOOL OF LOCK!』(「生放送教室」と呼ばれている)
- ^ 『JUMP UP MELODIES TOP 20』、『TOKYO TEPPAN FRIDAY』、『SCHOOL OF LOCK! 教育委員会』、『COUNTDOWN JAPAN』、『桑田佳祐のやさしい夜遊び』、『やまだひさしのラジアンリミテッドF』
- ^ 『ONE MORNING』、『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』、『Skyrocket Company』、『SCHOOL OF LOCK!』(「音楽室」と呼ばれていた)、『JUMP UP MELODIES TOP 20』
- ^ JFN配信番組についても、FMセンタービル内のスタジオのいくつかを「JFN配信番組専用」として占用している。これは後からできたJFNセンターには生番組や録音番組を制作・放送するスタジオやマスターなどの「放送局としての機能」を持ち合わせていないこともあるが、JFNセンター開設前からFMセンタービルでJFNの番組制作を行っていた事情にもよる。JFN用のスタジオは入口上の表示灯にJFNロゴが描かれている。
- ^ 『ディア・フレンズ』、『SCHOOL OF LOCK!』内の「GIRLS LOCKS!」・「ARTIST LOCKS!」、『松任谷由実のYuming Chord』など。
- ^ 東海大学付属望星高等学校の授業番組。FM東海で1959年6月1日 から放送。エフエム東京に引き継ぎ後は平日の早朝と夜間(5:00 - 6:30、18:30 - 20:48。日曜・祝日を除くに放送。のちに『高校通信教育講座』の番組名となり、1988年に一般地上波での放送が終了。テーマ曲はサン=サーンス『動物の謝肉祭』より「白鳥」。
- ^ 地上波放送後は、専用受信機を要する「超短波音声多重放送」(1998年廃止)に移行し、更に1995年からはミュージックバードに移管。現在はインターネットを活用した通信教育講座に移行。
- ^ 「Lo-D」は、当時の日立製作所のオーディオブランド。1970年代は、家電メーカーがオーディオの専門ブランドを持つことが多く、そうしたブランド(Technicsなど)も番組スポンサーとなっていた。
- ^ 1985年以降のライバル局の増加(同年10月にエフエム群馬[疑問点 ]、12月にはFMヨコハマ、1988年8月にエフエム富士(当時はJFN系列に加盟。差別化を図るため1992年に独立局となった)、10月にJ-WAVE、エフエム埼玉、1989年10月に、千葉県にベイエフエムが開局。)やネット局を抱える事情と考えられる。
- ^ 1990年代中盤までは、J-POPを『ジャパニーズ・ポップス・リフレイン』の表現を用いて放送していた。J-POPの名称が、J-WAVEから生まれたものであるため。
- ^ 番組制作の効率化の観点から、TFM制作『6Sence』とJFNC制作『*good Morning! That's Wakeman Show』の平日朝のワイド番組が統合され、TFM制作としてスタート。
- ^ タイムテーブル上は5:00起点だが、実際の番組構成上は6:00であったため。
- ^ 以前放送の『Bible』と似た形式。
- ^ かつての『ワールド・オブ・エレガンス』などはすべてあらかじめ収録してあったものである。
- ^ 22時台とあわせて23:30 - 23:55に放送されていたことがあったが、金曜23時台の放送は3年半ぶりとなった。2019年4月 - 12月の金曜23時台は、派生番組『SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITY』が放送されていた。
- ^ 『クロノス』内の『三井住友アセットマネジメント マーケットレポート』(2009年4月 - 2012年3月、大阪・愛知へネット)や『クロノス』→『ONE MORNING』内の『NOEVIA Song of Life』(2014年4月から大阪へネット)など
- ^ 編成によっては深夜3:00の時報。
- ^ 従来は2019年12月に退社した古賀涼子元アナウンサーが担当し、古賀の告知アナウンスを2020年9月まで使用した。[42]
- ^ エフエム青森・青森本局、エフエム岐阜・岐阜本局、エフエム福岡・北九州中継局と同一。これらの局でも「はちじってんれい」「はちじってんゼロ」ではなく「はちじゅう」と表現する。
- ^ 当日のみオープニングを4:54に放送。
- ^ 同日からTOKYO FM NEWS、TOKYO FM トラフィックレポート、ドライバーズ・インフォで使用されるジングルもリニューアルされた。
- ^ 短いバージョンはTOKYO FM NEWS、TOKYO FM トラフィックレポートのジングルとしても使用されていた。
- ^ 同日からTOKYO FM NEWS、TOKYO FM トラフィックレポート、ドライバーズ・インフォで使用されるジングルもリニューアルされた(TOKYO FM NEWS♪、TOKYO FM トラフィックレポート♪、TOKYO FM TOKYO FM 80.Love♪など、m-flo時代と異なりそれぞれジングルは異なるものが使用されている。)。
- ^ 東日本大震災発生で1年間中断。ただし、特別番組の理念は“ヒューマン・コンシャス”に基づくことを説明している。
- ^ このため、TOKYO FMやJFNでは競合する石油元売他社のCMは引き受けない。『コスモ ポップス ベスト10』も三菱電機の後を継いで一社提供しているので、流れるのはコスモのもののみ(後番組の『COSMO POPS STATION』もスポンサーごと引き継いだ)。ただし、「番組・コーナー枠」を買って流すものではJX日鉱日石エネルギー(『DREAMS COME TRUE 中村正人の ENERGY for ALL』)があるほか、かつてはJA-SS(『JA-SS NEWS ALIVE』)なども流れたり、各地方によっては地元の石油元売り会社のCMが流れることがあるが、かといってP・T枠などでいつも流れるものではない。
- ^ この数年はイメージキャラクター出演のCM(歴代では榮倉奈々や加藤夏希など。2017年からは桜井日奈子)、ALA(アミノレブリン酸)にまつわるもの(ALAちゃん役CV:釘宮理恵)が流れることもある。12月になると、「(都道府県)のコスモ石油を代表して(利用)お礼申し上げます・・・」で始まる全国のコスモ石油SS店のスタッフによるあいさつ等が流れている。こちらも参照。
- ^ CIが導入された、2009年2月号からの名称。2008年9月号までは「80(ハチジュウ)」、2008年10月号 - 2009年1月号は「ハチジュウ」の名称で発行していた。
- ^ 以前は、渋谷スペイン坂スタジオや一部のコンビニなどでも入手できた。
- ^ テレビ熊本に在籍していた2008年に急死。
出典
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- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2003』コーケン出版、2003年11月、244頁。
- ^ 日本民間放送連盟『日本民間放送年鑑2011』コーケン出版、2011年11月、294頁。
- ^ 日本民間放送連盟(編)「放送日誌(60年11月)」『月刊民放』第16巻第2号、日本民間放送連盟、1986年2月1日、52頁、NDLJP:3471002/27。
- ^ 『日本メディア史年表』(2018年1月1日、吉川弘文館発行、土屋礼子著)262頁。
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- ^ エフエム東京社長が引責辞任へ 大声による恫喝などパワハラで「社内的混乱」,産経ニュース,2024年9月26日
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- ^ 別紙,総務省,2021年2月9日
外部リンク
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