小湊鉄道
小湊鐵道株式会社(こみなとてつどうかぶしきがいしゃ)は、千葉県に路線を有する鉄道会社・バス会社である。本社は千葉県市原市五井中央東1丁目1番2号。
鉄道事業の他に路線バス、観光バス事業も展開している。これは太平洋戦争下で行われた戦時統合により、房総半島木更津~勝浦以北のバス会社を袖ヶ浦自動車が統合し、さらに小湊が同社を合併した事による。
一応京成電鉄グループに名を連ねてはいるが、事実上独立し小湊グループを形成している。同社は元々安田財閥に所属し京成とは無関係であったが、戦時中の当局の勧奨により株式の大半が京成電鉄に買収され、京成電鉄の系列会社となったもの。しかし、1970年代に京成電鉄は経営危機に陥り資産整理のため持株が放出された結果、小湊鉄道と九十九里鉄道が互いに株式を持ち合う形態になり、京成電鉄の出資割合は大幅に下がっている。
国土交通省への届出上は「小湊鉄道」となっているが、実際には「小湊鐵道」の表記の方がよく使われている。
鉄道事業
鉄道路線として、JR東日本内房線と接続する千葉県市原市の五井駅より、いすみ鉄道いすみ線に接続する夷隅郡大多喜町の上総中野駅まで39.1kmの小湊鉄道線を有する。 「小湊鉄道」という社名になったのは、当初は安房郡天津小湊町(現・鴨川市)を目指して着工されたことからだが、資金不足や終着駅の上総中野駅に国鉄木原線(現・いすみ鉄道いすみ線)が接続したことから、上総中野駅より先の建設は行われなかった。
他に、海士有木駅~千葉中央駅間の免許も持っていたが、千葉急行電鉄に譲渡された。その一部が現在の京成千原線である。
路線
路線についての詳細は以下の項目を参照のこと。
車両
キハ200形14両全車がロングシートである。
ほかに、車両の扱いではないが、オートバイを改造した軌道自転車があり、保線作業に使用されている。運転操作方法はバイクと同じで、エンジンで走行する。
運賃
大人普通旅客運賃(小児半額・10円未満切り上げ)。2004年12月1日現在。
キロ程 | 運賃(円) |
初乗り1~3km | 140 |
4 | 160 |
5 | 200 |
6 | 240 |
7 | 280 |
8 | 320 |
9 | 360 |
10 | 400 |
11 | 440 |
12 | 480 |
13 | 520 |
14 | 560 |
15 | 600 |
16 | 640 |
17 | 680 |
18 | 710 |
19 | 740 |
20 | 770 |
21 | 800 |
22 | 830 |
23 | 860 |
24 | 890 |
25 | 920 |
26 | 950 |
27 | 980 |
28 | 1,010 |
29 | 1,040 |
30 | 1,070 |
31 | 1,100 |
32 | 1,130 |
33 | 1,160 |
34 | 1,190 |
35 | 1,220 |
36 | 1,250 |
37 | 1,280 |
38 | 1,310 |
39 | 1,340 |
40 | 1,370 |
バス事業
高速バス路線
- 羽田空港~五井駅・東金駅
- 京浜急行バスと共同運行。
- 羽田空港~袖ヶ浦バスターミナル・木更津駅東口
- 横浜駅東口~五井駅東口
- 京浜急行バスと共同運行。
- 横浜駅東口・羽田空港~上総牛久駅・笠森・茂原駅
- 羽田空港~蘇我駅東口
- 京浜急行バスと共同運行。
- 横浜駅東口~袖ヶ浦バスターミナル・木更津駅東口
- 京浜急行バス・日東交通と共同運行。
- 川崎駅東口・浮島バスターミナル~海ほたる・袖ヶ浦バスターミナル・木更津駅東口
- ホテルパシフィック東京(品川駅高輪口)・品川駅前(高輪口)・品川駅東口~袖ヶ浦バスターミナル・木更津駅東口(品川駅前(高輪口)は降車のみ、品川駅東口は一部便のみ停車)
- 京浜急行バス・日東交通と共同運行。
いずれの路線も全て東京湾アクアラインを経由する。
関連項目
- 国鉄5500形蒸気機関車#B10形 - B104がかつて在籍し、現在も五井機関区に保存されている。