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この項目では、文字(仮名)の「は」について説明しています。植物の部位については「葉」を、動物の器官については「歯」を、漢字の部首については「八部」をご覧ください。 |
はは、日本語の音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第6行第1段(は行あ段)に位置する。清音の他、濁音(ば、バ)と半濁音(ぱ、パ)を持つ。
概要
- 現代標準語の音韻: 1子音と1母音「あ」から成る音。子音は、次の通り。
- 清音 「は」: 声帯を近づけてその間を通る息の摩擦音 [h]。無声。
- 濁音 「ば」: 両唇を閉じてから開く破裂音 [b]。有声子音。/a/ が先行するときは有声両唇摩擦音 [β] になることがある。
- 半濁音 「ぱ」: 両唇を閉じてから開く破裂音とともに衝撃波が生じる [p]。無声子音。
- 助詞「は」は、「わ」と発音する。例「こんにちは」。
- 歴史的仮名遣いでは、文節のはじめ以外の「は」は「わ」と発音する。これはハ行転呼により語中・語尾のハ行がワ行になったためである。
- 五十音順: 第26位。
- いろは順: 第3位。「ろ」の次。「に」の前。
- 平仮名「は」の字形: 「波」の草体
- 片仮名「ハ」の字形: 「八」の変化
- ローマ字
- 点字:
- 通話表: 「はがきのハ」
- モールス信号: −・・・
- 手旗信号:10
は に関わる諸事項
- 上代には[pä]と発音していたが、平安時代になって[ɸä]と変化し、近世以降今日と同じ[hä]の音になった。現在「日本」と書いて「にほん」と読むのは、「にっぽん」のpがhへ変化した結果である可能性がある。
- 音楽の音名で、「ド」の音(C)を表す。→ハ (音名)
- JRなどで用いる鉄道車両の車両形式名で、普通車(グリーン車等の特別車両を除く座席車とB寝台車)を表す。当初「三等車」と呼ばれたことから「イロハ」の三番目の「ハ」が起用され、「二等車」、「普通車」と名称が変わってもそのまま使われている(例:クモハ200、モハ200)。
- ブータン西部にある県。→ハ県
関連項目