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まるや八丁味

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
株式会社まるや八丁味噌󠄀
MARUYA HATCHO MISO Co.,Ltd.[1]
本社事務所
本社事務所
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
444-0925
愛知県岡崎市八丁町52番地
設立 1931年昭和6年)1月16日
業種 食料品
法人番号 8180301001903 ウィキデータを編集
事業内容 八丁味噌等の製造販売
代表者 代表取締役社長:浅井信太郎
資本金 1650万円
従業員数 48人
外部リンク 株式会社 まるや八丁味噌
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株式会社まるや八丁味噌󠄀(まるやはっちょうみそ)は、愛知県岡崎市八丁町に本社を置く八丁味噌メーカー。

概要

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大田家の口伝によれば創業は1337年延元2年)といわれる[2]。江戸期より三河国八丁村(現在の愛知県岡崎市八丁町八帖町)では早川久右衛門家と大田弥治右衛門家が味噌醸造を生業としてきた。「まるや八丁味噌」はそのうちの一つ。安政2年(1855年)に大樹寺の本堂、大方丈などが焼失した際、再建のため江戸から派遣された見分役は「味噌は八丁味噌とて名物也。百文は三百三十匁又三百五十匁自位也。八丁村に問屋二軒あり」と手記にしたためた[3]

歴史

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昭和初期のまるや八丁味噌󠄀
1950年代の広告

主な商品

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  • 有機八丁味噌
  • 三河三大豆の八丁味噌
  • 無添加八丁味噌
  • ゴールド赤だし
  • 三葉葵赤だし
  • まるやのみそだれ
  • 八丁味噌みそ煮込みうどん

備考

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  • 2017年(平成29年)12月15日、農林水産省は、県内39社(当時)の業者から成る「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」を八丁味噌の生産者団体として地理的表示(GI)に登録[16]。非組合員のまるや八丁味噌、カクキューの2社は登録から除外された[9]。2021年(令和3年)9月17日、まるや八丁味噌は、県組合が国から受けたGI登録の取り消しを求め、東京地裁に提訴した。カクキューは裁判には加わらなかった[17][18]。2022年(令和4年)6月28日、東京地裁(中島基至裁判長)は、まるや八丁味噌の訴えを却下した[19][20][21]。2023年(令和5年)3月8日、知的財産高等裁判所も一審判決を支持し、控訴を棄却した[22]。2024年(令和6年)3月6日、最高裁は上告をしりぞける決定をした。 敗訴確定に伴い、2026年2月以降、まるや八丁味噌は自社製品に「八丁味噌」の名称が自由に使えなくなる[23]

ギャラリー

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周辺の道路

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脚注

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  1. ^ 公式サイト英語版2021年令和3年)10月23日閲覧)
  2. ^ 新編岡崎市史 近世, pp. 1265–1267.
  3. ^ 『図説 岡崎・額田の歴史』上巻, pp. 242–245.
  4. ^ a b c 『岡崎市歴史的風致維持向上計画』第2章 05 郷土食の八丁味噌造りにみる歴史的風致”. 岡崎市ホームページ (2023年7月14日). 2024年1月17日閲覧。
  5. ^ a b 歴史・沿革”. 株式会社 まるや八丁味噌. 2022年2月25日閲覧。
  6. ^ 株式会社 まるや八丁味噌 代表取締役浅井信太郎インタビュー
  7. ^ 「人の決断に従ったっていい」 600年続く八丁味噌の老舗社長が語った、自分で決める生き方 - ログミー
  8. ^ 八丁味噌協同組合 - 歴史
  9. ^ a b 森田真奈子 (2018年8月2日). “<どうなる八丁味噌> (上)対立の背景”. 中日新聞. オリジナルの2018年8月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180822233826/https://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20180802/CK2018080202000306.html 2021年12月23日閲覧。 
  10. ^ 景観重要建造物 | 岡崎市ホームページ
  11. ^ まるや八丁味噌土蔵を景観重要建造物に指定しました。”. 岡崎市役所 (2020年3月30日). 2023年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月19日閲覧。
  12. ^ 川瀬慎一朗 (2022年12月21日). “愛知県岡崎市八帖町が「八丁町」に 市議会可決、みそメーカー支援”. 毎日新聞. 2022年12月22日閲覧。
  13. ^ 株式会社 まるや八丁味噌
  14. ^ “「木桶」78年ぶりに新調 岡崎のまるや八丁味噌 「伝統守る」全国にアピール”. 東海愛知新聞. (2010年10月23日). http://www.fmokazaki.jp/tokai/101023.html 2018年3月25日閲覧。 
  15. ^ 土屋あいり 「伝統の木おけ3本を新調 岡崎 まるや八丁味噌『末永く使いたい』」 『中日新聞』2021年2月23日付朝刊、西三河版、17面。
  16. ^ 第49号:八丁味噌”. 農林水産省 (2017年12月15日). 2024年3月11日閲覧。
  17. ^ “八丁味噌取り消し求め提訴 「生産方法異なる」と老舗”. 日本経済新聞. (2021年9月24日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD243TW0U1A920C2000000/ 2022年1月6日閲覧。 
  18. ^ 『中日新聞』2021年9月23日付朝刊、11版、26面、「八丁味噌GI 老舗が提訴 農水省に取り消し求める」。
  19. ^ “「八丁味噌」GI、老舗敗訴 東京地裁判決、取り消し請求却下”. 中日新聞. (2022年6月29日). https://www.chunichi.co.jp/article/498107 2022年6月29日閲覧。 
  20. ^ ““八丁味噌裁判” 地域ブランド登録の取消認めず 東京地裁”. NHK. (2022年6月28日). https://web.archive.org/web/20220628100916/https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20220628/3000023342.html 2022年6月28日閲覧。 
  21. ^ 田中恭太 (2022年6月28日). “「八丁味噌」論争 老舗の主張を退ける判決 東京地裁”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASQ6X5FY2Q6SUTIL06J.html 2022年6月28日閲覧。 
  22. ^ 田中恭太 (2023年3月8日). “「八丁味噌」めぐる訴訟、二審も愛知・岡崎の老舗が敗訴 知財高裁”. 朝日新聞. 2023年3月9日閲覧。
  23. ^ 八丁味噌、老舗の敗訴確定 表示登録訴訟、名称に制限”. 東京新聞 (2024年3月7日). 2024年3月7日閲覧。

参考文献

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地理的表示関連
その他
  • 『新編 岡崎市史 近世 3』新編岡崎市史編さん委員会、1992年7月1日。 
  • 『新編 岡崎市史 総集編 20』新編岡崎市史編さん委員会、1993年3月15日。 
  • 『図説 岡崎・額田の歴史』 上巻、郷土出版社、1996年4月20日。ISBN 978-4876700790 
  • みそ健康づくり委員会 編『みそ文化誌』全国味噌工業協同組合連合会、社団法人中央味噌研究所、2001年4月1日。 

外部リンク

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