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アメリカ空軍参謀総長

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アメリカ空軍参謀総長
Chief of Staff of the Air Force
アメリカ空軍参謀総長紋章
アメリカ空軍参謀総長旗
組織アメリカ合衆国空軍省
所属機関アメリカ統合参謀本部
上官アメリカ合衆国空軍長官
任命アメリカ合衆国大統領
上院の承認
任期4年
戦争または国家緊急事態の間のみ、1回更新可能
根拠法令合衆国法典第10編第9033条 10 U.S.C. § 9033
前身アメリカ陸軍航空軍司令官
創設1947年9月26日
初代カール・スパーツ大将
略称CSAF
AF/CC
職務代行者空軍参謀次長
ウェブサイトOfficial Website

アメリカ空軍参謀総長Chief of Staff of the United States Air Force)はアメリカ空軍における最高位の軍人であり、アメリカ合衆国及び海外で勤務する70万以上の現役・州兵・予備役・軍属の、編成・訓練・装備に関して責任を負う。

任期は4年であり、上院の助言と承認(advice and consent)のもと、大統領が任命する[1]。有事においては、4年以上の任に就くことができる[1]。在任中は、大将の階級があてられる[1]

統合参謀本部の一員として、他の参謀総長や各軍種の長と同じように、国防長官国家安全保障会議アメリカ合衆国大統領への軍事顧問としての職務を担う[2]。 他の軍種の参謀総長等と同様に、軍事作戦上の指揮権限を有しない。

現在の空軍参謀総長は、デビッド・W・アルヴィン英語版空軍大将。

歴代アメリカ空軍参謀総長

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写真 氏名 階級 在任期間 出身校 前職 後職 バックグラウンド 備考
着任 退任
01 カール・スパーツ 空軍大将 1947年9月26日 1948年4月29日 陸軍士官学校 陸軍航空軍総司令官 民間航空パトロール団司令官 戦闘機パイロット(第一次世界大戦で3機撃墜)
02 ホイト・ヴァンデンバーグ 空軍大将 1948年4月30日 1953年6月29日 陸軍士官学校 空軍参謀次長 戦闘機および戦術爆撃機パイロット
03 ネーサン・トワイニング 空軍大将 1953年6月30日 1957年6月30日 陸軍士官学校 空軍参謀次長 統合参謀本部議長 戦闘機および爆撃機パイロット
04 トーマス・D・ホワイト 空軍大将 1957年7月1日 1961年6月30日 陸軍士官学校 空軍参謀次長 戦闘機パイロット
05 カーチス・ルメイ 空軍大将 1961年6月30日 1965年1月31日 オハイオ州立大学(ROTC) 空軍参謀次長 重爆撃機パイロット
06 ジョン・マコンネル 空軍大将 1965年2月1日 1969年7月31日 陸軍士官学校 空軍参謀次長 戦闘機パイロット
07 ジョン・ライアン 空軍大将 1969年8月1日 1973年7月31日 陸軍士官学校 空軍参謀次長 爆撃機パイロット
08 ジョージ・ブラウン 空軍大将 1973年8月1日 1974年6月30日 陸軍士官学校 空軍システム集団司令官 統合参謀本部議長 爆撃機パイロット
09 デイヴィッド・ジョーンズ 空軍大将 1973年8月1日 1974年6月30日 マイノット州立大学(中退) 在欧アメリカ空軍司令官
兼 NATO中央ヨーロッパ連合空軍司令官
統合参謀本部議長 爆撃機パイロット
10 ルー・アレン 空軍大将 1978年7月1日 1982年6月30日 陸軍士官学校 空軍参謀次長 NASAジェット推進研究所 爆撃機パイロット
11 チャールズ・ゲイブリエル 空軍大将 1982年7月1日 1986年6月30日 陸軍士官学校 在欧アメリカ空軍司令官
兼 NATO中央ヨーロッパ連合空軍司令官
戦闘機パイロット(朝鮮戦争で2機撃墜)
12 ラリー・ウェルチ 空軍大将 1986年7月1日 1990年6月30日 リベラル高校(カンザス州 戦略航空軍団司令官 戦闘機パイロット
13 マイケル・デューガン 空軍大将 1990年7月1日 1990年9月17日 陸軍士官学校 在欧アメリカ空軍司令官
兼 NATO中央ヨーロッパ連合空軍司令官
国立多発性硬化症協会総裁 戦闘機パイロット 最後の陸軍士官学校卒の参謀総長。

イラクのクウェート侵攻に関する問題発言により、就任から僅か2ヶ月半で罷免。

代行 ジョン・ロー 空軍大将 1990年9月18日 1990年10月29日 空軍士官学校 空軍参謀次長 戦術空軍司令官 戦闘機パイロット
14 メリル・マクピーク 空軍大将 1990年10月30日 1994年10月25日 サンディエゴ州立大学(ROTC) 太平洋空軍司令官 戦闘機パイロット(サンダーバーズ 1993年7月15日から8月5日にかけて、空軍長官代行を兼任。
15 ロナルド・フォグルマン 空軍大将 1994年10月26日 1997年9月1日 空軍士官学校 輸送軍司令官 戦闘機パイロット 初の空軍士官学校卒の参謀総長。
16 マイケル・ライアン 空軍大将 1997年11月6日 2001年9月6日 空軍士官学校 在欧アメリカ空軍司令官
兼 NATO中央ヨーロッパ連合空軍司令官
戦闘機パイロット 第7代空軍参謀総長ジョン・ライアン大将の子。

スターゲイトSG-1にも一度だけゲスト出演

17 ジョン・ジャンパー 空軍大将 2001年9月6日 2005年9月2日 ヴァージニア軍学校(ROTC) 航空戦闘集団司令官 輸送機および戦闘機パイロット
18 ティード・マイケル・モーズリー 空軍大将 2005年9月2日 2008年6月5日 テキサスA&M大学(ROTC) 空軍参謀次長 戦闘機パイロット マイノット事件など在任中に発生した不祥事の責任を取る形で、任期を1年あまり残し辞任。ただし、後任者が白紙だったことから、混乱を避けるため2008年8月1日まで空軍参謀総長代行を務める。
19 ノートン・シュワルツ 空軍大将 2008年8月12日 2012年8月10日 空軍士官学校 輸送軍司令官 輸送機および特殊作戦機パイロット 初の戦闘機・爆撃機パイロットを経験したことのない参謀総長。
20 マーク・ウェルシュ 空軍大将 2012年8月10日 2016年6月24日 空軍士官学校 在欧アメリカ空軍司令官 戦闘機および攻撃機パイロット
21 デービッド・ゴールドファイン英語版 空軍大将 2016年7月1日 2020年8月6日 空軍士官学校 空軍参謀次長 爆撃機パイロット
22 チャールズ・ブラウン・ジュニア 空軍大将 2020年8月6日 2023年9月29日 テキサス工科大学(TTU) 太平洋空軍司令官 戦闘機、爆撃機、燃料補給機、貨物 有色人種初の空軍参謀総長。

統合参謀本部入りも有色人種ではコリン・パウエルに次いで2人目。

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デビッド・W・アルヴィン英語版 空軍大将 2023年9月29日 2023年11月2日 空軍士官学校 空軍参謀次長職のまま職務代行 輸送機
23 2023年11月2日 在任中 空軍参謀次長

脚注

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出典

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  1. ^ a b c 合衆国法典第10編第9033条 10 U.S.C. § 9033
  2. ^ 合衆国法典第10編第151条 10 U.S.C. § 151

関連項目

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