アランバローズ
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
アランバローズ | ||||||
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欧字表記 | Alain Barows[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1] | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2018年2月8日(6歳)[1] | |||||
父 | ヘニーヒューズ[1] | |||||
母 | カサロサーダ[1] | |||||
母の父 | ステイゴールド[1] | |||||
生国 | 日本(北海道新冠町)[1] | |||||
生産者 | 大狩部牧場[1] | |||||
馬主 | 猪熊広次[1] | |||||
調教師 | 林正人(船橋)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
タイトル | NARグランプリ2歳最優秀牡馬(2020年)[1] | |||||
生涯成績 | 24戦8勝[1] | |||||
獲得賞金 |
1億8515万円 (2024年10月16日現在)[1] | |||||
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アランバローズ(英: Alain Barows、2018年2月8日 - )[1]は、日本の競走馬。主な勝ち鞍に2020年のゴールドジュニア、ハイセイコー記念、全日本2歳優駿、2021年の東京ダービー。2020年NARグランプリ2歳最優秀牡馬[2]。
経歴
[編集]2018年2月8日、北海道新冠町の大狩部牧場で誕生し、2019年の北海道サマーセール1歳市場にて918万円(税込)で取引された[1]。
2歳(2020年)
[編集]2020年4月21日の能力試験を受け、この日800mで最速の48.9のタイムで合格[3]。デビューは5月8日船橋のスズランデビュー(ダート1000m)で、好スタートから先手を奪うと最後はトーセンウィリアムに3馬身差をつけ逃げ切り勝ちを収める。続く6月18日船橋の月下香特別(ダート1200m)では道中軽快に逃げると最後は後続に5馬身差をつけ圧勝、デビュー2連勝を飾る。
秋に入り、この年から重賞に格上げとなった9月21日大井のゴールドジュニアに2番人気で出走。スタートから先頭を奪うと最後は1番人気のマカベウスに2馬身半差つけ重賞初制覇を果たす[4]。11月17日大井のハイセイコー記念は初めて控える競馬となって前半掛かる場面もあった[5]が、2番手追走から4コーナーで抜け出すと、ランリョウオーの追撃を退け重賞2連勝となる[6]。12月16日川崎の全日本2歳優駿では先手を取り逃げると、3 - 4コーナーで一気に後続を引き離し、最後はランリョウオーに5馬身差をつけ圧勝。デビュー5連勝とともにJpnI初制覇を果たした[7]。
2020年のNARグランプリ2歳最優秀牡馬を獲得した[2]。
3歳(2021年)
[編集]全日本2歳優駿後は放牧に出され、2月中頃に帰厩[8]。年明け初戦の京浜盃はスタートが悪く後方からの競馬で砂をかぶる形となり、全く伸びずブービーの9着に終わる[9]。南関東公営競馬の3歳クラシック三冠の第1冠である羽田盃では、スタートを決めてハナを切るが、行きたがって後続を離してのハイペースでの逃げとなり、リードを保って直線に向かい逃げ込みをはかったが、トランセンデンスに交わされ2着となった[10][11][12]。
続く2冠目の東京ダービーでは単勝1番人気に支持され、前走同様逃げの手に出たが、向正面ではハロン13秒台の息の入る流れとなり後続を引き付けつつ直線で引き離し、最後は脚が上がったものの直線追いすがるギャルダルを3/4馬身差振り切り1着となり、全日本2歳優駿以来の重賞制覇をダービーという大舞台で果たした[13]。馬主の猪熊広次は2019年にロジャーバローズでJRAの日本ダービーを制しており、JRA・南関東両方のダービーを制した初の個人馬主となった[14]。疲れが出たことで春の大一番ジャパンダートダービーは回避した[15]。秋はJBCスプリントを目標とし、同じ距離のダートグレード競走・テレ玉杯オーバルスプリントに出走、果敢に先手を取るとテイエムサウスダンに3コーナーで並ばれながらも3着に粘った。続くJBCスプリント、年末の浦和ゴールドカップはともに見せ場なく大敗した。
4歳(2022年)
[編集]前走後はリフレッシュ放牧にだされる[16]。復帰戦の8月のスパーキングサマーカップは12着と大敗するが、叩き2戦目の千葉ダートマイルは逃げ切って東京ダービー以来の勝利をあげる。続くサンタアニタトロフィーは僅差の2着と好走するが、次走の勝島王冠は11着に終わった。
5歳(2023年)
[編集]5月の川崎マイラーズから始動するが、心房細動を発症し10着と大敗した[17]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[18]およびJBISサーチ[19]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 (馬場) |
頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2020. 5. 8 | 船橋 | スズランデビュー | 新馬 | ダ1000m(稍) | 5 | 5 | 5 | 1.1 (1人) | 1着 | 1:00.9(37.3) | -0.7 | 左海誠二 | 54 | (トーセンウィリアム) | 428 |
6.18 | 船橋 | 月下香特別 | 270万下 | ダ1200m(良) | 11 | 1 | 1 | 1.2 (1人) | 1着 | 1:13.4(37.7) | -1.1 | 左海誠二 | 54 | (ジョエル) | 426 |
9.21 | 大井 | ゴールドジュニア | SIII | ダ1400m(良) | 13 | 2 | 2 | 3.8 (2人) | 1着 | 1:27.0(38.9) | -0.5 | 左海誠二 | 54 | (マカベウス) | 434 |
11.17 | 大井 | ハイセイコー記念 | SI | ダ1600m(良) | 9 | 8 | 9 | 3.8 (3人) | 1着 | 1:40.8(38.3) | -0.3 | 左海誠二 | 55 | (ランリョウオー) | 437 |
12.16 | 川崎 | 全日本2歳優駿 | JpnI | ダ1600m(良) | 14 | 7 | 11 | 5.6 (3人) | 1着 | 1:40.7(39.4) | -1.1 | 左海誠二 | 55 | (ランリョウオー) | 434 |
2021. 3.24 | 大井 | 京浜盃 | SII | ダ1700m(稍) | 10 | 2 | 2 | 1.7 (1人) | 9着 | 1:49.3(40.3) | 2.5 | 左海誠二 | 56 | チサット | 437 |
4.29 | 大井 | 羽田盃 | SI | ダ1800m(重) | 15 | 3 | 4 | 4.3 (2人) | 2着 | 1:51.7(38.4) | 0.2 | 左海誠二 | 56 | トランセンデンス | 437 |
6. 9 | 大井 | 東京ダービー | SI | ダ2000m(良) | 16 | 5 | 9 | 4.1 (1人) | 1着 | 2:06.6(39.7) | -0.1 | 左海誠二 | 56 | (ギャルダル) | 439 |
9.23 | 浦和 | テレ玉杯オーバルスプリント | JpnIII | ダ1400m(良) | 12 | 7 | 10 | 6.0 (3人) | 3着 | 1:26.0(38.8) | 1.4 | 左海誠二 | 52 | テイエムサウスダン | 449 |
11. 3 | 金沢 | JBCスプリント | JpnI | ダ1400m(良) | 12 | 4 | 4 | 16.6 (7人) | 10着 | 1:28.2(38.6) | 3.6 | 左海誠二 | 56 | レッドルゼル | 445 |
12.21 | 浦和 | ゴールドC | SI | ダ1400m(良) | 12 | 6 | 7 | 6.2 (3人) | 12着 | 1:30.8(42.5) | 4.4 | 左海誠二 | 57 | ティーズダンク | 454 |
2022. 8.25 | 川崎 | スパーキングサマーC | SIII | ダ1600m(良) | 14 | 4 | 6 | 16.7 (6人) | 12着 | 1:43.8(41.2) | 2.5 | 左海誠二 | 58 | フィールドセンス | 455 |
9.27 | 船橋 | 千葉ダートマイル | OP | ダ1600m(稍) | 5 | 4 | 4 | 3.3 (3人) | 1着 | 1:39.6(39.9) | -0.2 | 左海誠二 | 56 | (ブンロート) | 461 |
11. 2 | 大井 | サンタアニタT | SIII | ダ1600m(良) | 16 | 5 | 10 | 10.8 (6人) | 2着 | 1:38.0(37.5) | 0.0 | 笹川翼 | 57.5 | スマイルウィ | 455 |
12. 8 | 大井 | 勝島王冠 | SII | ダ1800m(不) | 16 | 1 | 2 | 3.9 (2人) | 11着 | 1:53.6(40.1) | 2.0 | 笹川翼 | 57 | ライトウォーリア | 455 |
2023. 5.17 | 川崎 | 川崎マイラーズ | SIII | ダ1600m(稍) | 10 | 7 | 7 | 6.6 (4人) | 10着 | 1:49.5(47.0) | 7.1 | 笹川翼 | 57 | アイウォール | 442 |
11.15 | 大井 | マイルグランプリ | SII | ダ1600m(良) | 8 | 7 | 7 | 17.3 (5人) | 7着 | 1:44.6(41.4) | 2.7 | 笹川翼 | 57 | スマイルウィ | 462 |
2024. 1. 3 | 川崎 | 川崎マイラーズ | SIII | ダ1600m(良) | 14 | 4 | 6 | 56.1(11人) | 4着 | 1:42.5(41.3) | 0.3 | 笹川翼 | 57 | デュードヴァン | 464 |
1.31 | 川崎 | 多摩川OP | OP | ダ1600m(良) | 10 | 8 | 9 | 2.0 (1人) | 1着 | 1:43.1(40.1) | -1.3 | 笹川翼 | 57 | (デルマルーヴル) | 463 |
3. 7 | 船橋 | 京成盃グランドマイラーズ | SII | ダ1600m(重) | 10 | 7 | 8 | 6.3 (4人) | 3着 | 1:40.2(39.6) | 0.7 | 笹川翼 | 56 | ギガキング | 469 |
5.22 | 浦和 | プラチナC | SIII | ダ1400m(重) | 12 | 7 | 9 | 3.8 (2人) | 3着 | 1:28.5(40.0) | 0.1 | 笹川翼 | 56 | アマネラクーン | 462 |
6.19 | 浦和 | さきたま杯 | JpnI | ダ1400m(重) | 12 | 1 | 1 | 116.4 | (8人)12着 | 1:31.2(44.0) | 4.5 | 御神本訓史 | 57 | レモンポップ | 459 |
8. 7 | 川崎 | スパーキングサマーC | SII | ダ1600m(良) | 14 | 5 | 7 | 7.6 (4人) | 2着 | 1:42.2(40.5) | 0.4 | 笹川翼 | 58 | フォーヴィスム | 459 |
10.16 | 大井 | マイルGP | SII | ダ1600m(良) | 16 | 6 | 12 | 12.0 (5人) | 3着 | 1:41.2(39.5) | 0.3 | 笹川翼 | 56 | スマイルウィ | 456 |
- 競走成績は2024年10月16日現在
血統表
[編集]アランバローズの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームバード系 |
[§ 2] | ||
父 *ヘニーヒューズ Henny Hughes 2003 栗毛 |
父の父 *ヘネシー1993 栗毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Island Kitty | Hawaii | |||
T.C. Kitten | ||||
父の母 Meadow Flyer1989 栗毛 |
Meadowlake | Hold Your Peace | ||
Suspicious Native | ||||
Shortley | Hagley | |||
Short Winded | ||||
母 カサロサーダ 2013 鹿毛 |
ステイゴールド 1994 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo | |
Wishing Well | ||||
ゴールデンサッシュ | *ディクタス | |||
ダイナサッシュ | ||||
母の母 *センブラフェ2007 鹿毛 |
Manipulator | Unbridled | ||
Inside Information | ||||
Siembra Pasion | El Sembrador | |||
Larga Pasion | ||||
母系(F-No.) | センブラフェ(ARG)系(FN:10-a) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | アウトブリード | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q “アランバローズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
- ^ a b “お知らせ|地方競馬情報サイト”. 2021年1月13日閲覧。
- ^ “能力・調教試験2020年4月21日 船橋”. nankankeiba.com. 2021年2月5日閲覧。
- ^ “【ゴールドジュニア】アランバローズが南関東最初の2歳重賞を無敗でゲット!”. スポーツ報知. (2020年9月21日) 2020年12月17日閲覧。
- ^ “アランバローズ無傷4連勝/ハイセイコー記念”. 日刊スポーツ. (2020年11月18日) 2020年12月17日閲覧。
- ^ “【ハイセイコー記念】アランバローズ無傷4連勝で重傷V”. サンケイスポーツ. (2020年11月17日) 2020年12月17日閲覧。
- ^ “【全日本2歳優駿】アランバローズ圧逃!デビューV5”. サンケイスポーツ. (2020年12月16日) 2020年12月17日閲覧。
- ^ “【京浜盃】陣営の思惑”. サンケイスポーツ. (2021年3月24日) 2021年3月25日閲覧。
- ^ “【京浜盃】3番人気のチサットが重賞初制覇 2歳王者アランバローズは見せ場なく惨敗”. デイリースポーツ. (2021年3月24日) 2021年3月25日閲覧。
- ^ 大貫師男. “第66回羽田盃”. web Furlong. 地方競馬全国協会. 2021年5月8日閲覧。
- ^ 高橋華代子 (2021年4月30日). “南関東1冠目・羽田盃、トランセンデンス優勝!”. 南関魂. 2021年5月8日閲覧。
- ^ “【大井・羽田盃結果】今日も森泰斗騎手&小久保智厩舎! トランセンデンスが差し切りV”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2021年4月29日). 2021年5月2日閲覧。
- ^ “【大井・東京ダービー結果】2歳王者アランバローズが逃げ切り戴冠!”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2021年6月9日). 2021年6月10日閲覧。
- ^ 法人としてはサンデーレーシングが2011年にオルフェーヴルで日本ダービー、クラーベセクレタで東京ダービー制覇を達成している。また、日本ダービーとジャパンダートダービーを両方制した馬主は社台レースホースをはじめ過去3例ある(いずれも法人馬主且つJRA所属馬)
- ^ 高橋華代子 (2021年6月24日). “南関東3歳牡馬たちの近況。”. 南関魂. 2021年7月16日閲覧。
- ^ “【船橋】昨年の東京ダービー馬アランバローズあす戦列復帰”. 日刊スポーツ. (2022年8月24日) 2023年7月30日閲覧。
- ^ “第15回川崎マイラーズ(SIII)”. 川崎競馬:KAWASAKI KEIBA. 2023年9月22日閲覧。
- ^ “アランバローズの競走成績”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2022年12月8日閲覧。
- ^ “アランバローズ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年12月8日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|アランバローズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月18日閲覧。
- ^ a b “アランバローズの血統表”. netkeiba.com. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年5月2日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ