アルビウス・ティブッルス
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アルビウス・ティブッルス Albius Tibullus | |
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アルビウス・ティブッルス(ラテン語: Albius Tibullus, 紀元前55年頃 - 紀元前19年頃)は、共和政ローマの詩人[1]。
経歴
[編集]出生地はかつてラティウムにあった古代都市ガビ(ないしはペデゥムとも)あたりと見られている[2]。裕福なエクィテス階級の家柄の出身であり、多くの土地と財産を相続したが、後年にそのほとんどを没収された。
貴族で政治家のマルクス・ウァレリウス・メッサッラ・コルウィヌスが主催する文学サロンに属し、特にリュグダムスやスルピキアと交流を持った。都市部の生活に嫌悪を持ち、田園生活に憧れを抱いた。
彼の詩集と伝わっている4巻のうち現在では最初の2巻のみがれっきとしたティブッルスの詩集とされる。詩の中でデリアと呼んでいる本名プラニアという女性や、そしてまた美少年マラトゥスに贈った恋愛詩が残されている[3]。ローマで死去したとされる。
スタンダールの『恋愛論』(1822年刊)第二巻 断章九十三「古代の恋」の中で言及されている。