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アレン・クレイグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
アレン・クレイグ
Allen Craig
ボストン・レッドソックスでの現役時代
(2014年9月10日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州オレンジ郡ミッションビエホ
生年月日 (1984-07-18) 1984年7月18日(40歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手外野手
プロ入り 2006年 MLBドラフト8巡目(全体256位)でセントルイス・カージナルスから指名
初出場 2010年4月8日 シンシナティ・レッズ
最終出場 2015年10月4日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アレン・トーマス・クレイグAllen Thomas Craig, 1984年7月18日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジ郡ミッションビエホ出身の元プロ野球選手一塁手または外野手)。右投右打。

経歴

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プロ入りとカージナルス時代

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2006年MLBドラフト8巡目(全体256位)でセントルイス・カージナルスから指名され、6月13日に契約。この年は傘下のA-級ステート・カレッジ・スパイクスで48試合に出場し、打率.257・4本塁打・29打点だった。

2007年はA+級パームビーチ・カージナルス英語版とAA級スプリングフィールド・カージナルスでプレー。A+級パームビーチでは112試合に出場し、打率.312・21本塁打・77打点・8盗塁だった。

2008年はAA級スプリングフィールドで129試合に出場し、打率.304・22本塁打・85打点・2盗塁だった。

2009年はAAA級メンフィス・レッドバーズで126試合に出場し、打率.322・26本塁打・83打点・3盗塁だった。オフの11月18日にカージナルスとメジャー契約を結び[1]40人枠入りした。

2010年は開幕ロースター入りし、4月8日シンシナティ・レッズ戦でメジャーデビュー。7番・右翼手として先発起用され、4打数無安打1三振に終わった[2]。7試合に出場したが、打率は.056と結果を残せず、4月26日にAAA級メンフィスへ降格した[3]5月31日にメジャーへ昇格。同日のレッズ戦に出場したが、6月1日にAAA級メンフィスへ降格した[4]7月15日ニック・スタビノア故障者リスト入りしたため、メジャーへ再昇格した[5]。昇格後は6試合に出場したが、7月23日にAAA級メンフィスへ降格した。8月3日に再昇格したが、8月30日にAAA級メンフィスへ降格。9月18日に再昇格した。この年は44試合に出場し、打率.246・4本塁打・18打点だった。

2011年も開幕ロースター入りしたが、4月19日に15日間の故障者リスト入りし、5月2日に復帰。6月7日に右膝を負傷し、2ヶ月間離脱[6]。しかし、主に第4の外野手として75試合の出場ながら、打率.315・11本塁打・OPS.917を記録した。テキサス・レンジャーズとのワールドシリーズでは3本塁打を放ち、強力打線の一角として活躍し、ワールドシリーズ制覇に貢献した。しかし12月に痛めた膝を手術した。

2012年2月29日にカージナルスと1年契約に合意[7]。前年の手術の影響で5月から復帰するものの、5月中旬にハムストリングを痛めて故障者リスト入りした。しかし6月には復帰し、前年を大幅に上回る試合数、打席数を記録し完全にレギュラーに定着。本塁打と打点はキャリアハイ、打率と長打率はリーグ7位、得点圏打率は.400だった。

2013年3月8日にカージナルスと総額3100万ドルの5年契約(2018年・1300万ドルの球団オプション付き)に合意[8][9]。シーズンでは、自身初のオールスターに選ばれた。2年連続で規定打席に到達し、打率.300・90打点のラインも2年連続でクリアした。一方、本塁打は激減(22本から13本)した。

2014年は97試合に出場し、打率.237・7本塁打・44打点・1盗塁だった。

レッドソックス時代

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2014年7月31日にジョン・ラッキーコーリー・リトレルとのトレードで、ジョー・ケリーと共にボストン・レッドソックスへ移籍した[10]。移籍後は8月1日ニューヨーク・ヤンキース戦で初出場したが、8回裏の走塁中に左足を捻挫し、8月5日に15日間の故障者リスト入りした[11]。移籍後はずっと不振に喘ぎ、29試合の出場で打率.128に終わった。また、本塁打も1本しか打たなかった。カージナルスとのシーズン通算では3年ぶりに90打点に届かず、打率.300・二桁本塁打のラインは4年ぶりに下回った。

2015年は開幕をメジャーで迎えたが、不振で5月9日に傘下のAAA級ポータケット・レッドソックスへ降格[12]。さらには5月18日に40人枠外となった[13]。その後、9月1日にロースター拡大に伴って再昇格した。前年の不振からの脱却を期したシーズンだったが結局、36試合の出場で打率.152・1本塁打・3打点という成績に終わり、復活にはほど遠いシーズンだった。守備では右翼手・左翼手一塁手の3ポジションを守ったほか、DHとしての出場もあった。11月6日に40人枠から外れる形でAAA級ポータケットへ配属された[14]

2016年はメジャー出場は無く、マイナーでも度重なる故障のため2球団(A-級ローウェル・スピナーズ英語版とAAA級ポータケット)合計で29試合の出場にとどまった。

2017年1月18日にマイナー契約で再契約した[15]。同年6月30日に解雇された。

パドレス傘下時代

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2018年1月22日サンディエゴ・パドレスとマイナー契約を結んだ[16]

プレースタイル

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打撃

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マイナーリーグでは、2007年から2009年まで3年連続で打率.300・20本塁打・80打点のラインをクリアしており、メジャーでも3年連続で打率.300・二桁本塁打を記録した実績があるなど、ミート力とパワーを兼ね備えている。失投を待つ打撃スタイルであり、広角に飛距離が出る[17]。また、対戦相手 (ピッチャー) に応じたバッティングを展開出来る長所も持ち合わせている[18]

また、圧倒的な勝負強さが特徴の1つである。2011年には、ワールドシリーズで勝ち越し本塁打を3本放った[17]2012年から2013年には、2年連続でメジャー1位の得点圏打率をマークしており、特に2013年の.454という数字は、メジャー歴代3位の高率である[19]

守備

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一塁手ないし右翼手で起用されることが多いが、肩が弱くて守備力も低い[20]左翼手二塁手中堅手三塁手等のポジションを守った経験もある。守備位置が固定されにくいのは、前述の通り守備力が低いので、空いているポジションで起用されがちという傾向による[20]

その他の特徴

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故障が多い。まず2011年は鼠蹊部と膝を故障し、2度DL入りした[17]。翌2012年にはハムストリング痛[18]で、続く2013年には足の捻挫[19]でそれぞれDL入りしている。

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2010 STL 44 124 114 12 28 7 0 4 47 18 0 1 0 1 9 1 0 26 1 .246 .298 .412 .711
2011 75 219 200 33 63 15 0 11 111 40 5 0 1 2 15 0 1 40 7 .315 .362 .555 .917
2012 119 514 469 76 144 35 0 22 245 92 2 1 0 7 37 1 1 89 15 .307 .354 .522 .876
2013 134 563 508 71 160 29 2 13 232 97 2 0 0 5 40 2 10 100 12 .315 .373 .457 .830
2014 BOS 29 107 94 7 12 3 0 1 18 2 1 0 0 0 9 0 4 36 3 .128 .234 .191 .425
2015 36 88 79 6 12 1 0 1 16 3 0 0 0 0 7 0 2 26 2 .152 .239 .203 .441
MLB:6年 534 2013 1831 239 506 107 3 59 796 296 11 3 1 17 143 4 21 394 51 .276 .333 .435 .768
  • 2017年度シーズン終了時

背番号

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  • 8(2010年)
  • 21(2011年 - 2014年途中)
  • 5(2014年途中 - 2015年)

記録

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脚注

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  1. ^ Cardinals add eight players to 40-man roster”. MLB.com Cardinals Press Release (2014年11月18日). 2014年7月27日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ Scores for Apr 8, 2010”. ESPN MLB (April 8, 2010). July 27, 2014閲覧。
  3. ^ Cardinals shuffle roster, Jay & T.Greene recalled; Felipe Lopez placed on 15-day D.L.”. MLB.com Cardinals Press Release (2010年4月26日). 2014年7月27日閲覧。[リンク切れ]
  4. ^ Cardinals Purchase Aaron Miles”. MLB.com Cardinals Press Release (2010年6月1日). 2014年7月27日閲覧。[リンク切れ]
  5. ^ Cardinals D.L. Nick Savinoha, recall Allen Craig; Adam Ottavino to have surgery”. MLB.com Cardinals Press Release (2010年7月15日). 2014年7月27日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ PRESS RELEASE(2011-08-10). Cardinals disable Lance Lynn, activate Allen Craig. cardinals.com(英語). 2011年10月29日閲覧
  7. ^ Cardinals agree to terms with 24 players”. MLB.com Cardinals Press Release (2012年2月29日). 2014年7月27日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ Cards & Allen Craig reach agreement on multi-year deal”. MLB.com Cardinals Press Release (2013年3月8日). 2014年7月27日閲覧。[リンク切れ]
  9. ^ Jenifer Langosch (2013年3月8日). “Craig 'humbled' by five-year contract with Cards”. MLB.com. 2014年7月27日閲覧。[リンク切れ]
  10. ^ Red Sox acquire outfielder/first baseman Allen Craig and right-handed pitcher Joe Kelly from St. Louis”. MLB.com Red Sox Press Release (July 31, 2014). August 1, 2014閲覧。
  11. ^ Red Sox announce roster moves”. MLB.com Red Sox Press Release (August 5, 2014). August 6, 2014閲覧。
  12. ^ Baer, Bill (May 9, 2015). “Red Sox expected to option Allen Craig to Triple-A”. nbcsports.com. May 21, 2015閲覧。
  13. ^ Adams, Steve (May 18, 2015). “Red Sox Outright Allen Craig”. mlbtraderumors. May 21, 2015閲覧。
  14. ^ Sean Penney (2015年11月7日). “Boston Red Sox make roster moves: re-sign Sandy Leon, outright Allen Craig, Jean Machi, Alexi Ogando”. REDSOX NEWS (FanSided Inc.). http://bosoxinjection.com/2015/11/06/boston-red-sox-make-roster-moves-re-sign-sandy-leon-outright-allen-craig-jean-machi-alexi-ogando/ 2015年11月11日閲覧。 
  15. ^ MLB公式プロフィール参照。2017年2月13日閲覧。
  16. ^ Jeff Todd (1月22日). “Padres To Sign Allen Craig”. mlbtraderumors. https://www.mlbtraderumors.com/2018/01/padres-to-sign-allen-craig.html 2018年3月20日閲覧。 
  17. ^ a b c 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2012』廣済堂出版、2012年、352頁。ISBN 978-4-331-51612-6 
  18. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2013』廣済堂出版、2013年、357頁。ISBN 978-4-331-51711-6 
  19. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、343頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  20. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2011』廣済堂出版、2011年、350頁。ISBN 978-4-331-51518-1 

関連項目

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外部リンク

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