エブリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー
「エブリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー」 | ||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『ザ・ビートルズ』 | |||||||||
英語名 | Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey | |||||||||
リリース | 1968年11月22日 | |||||||||
録音 |
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ジャンル | ハードロック[1] | |||||||||
時間 | 2分24秒 | |||||||||
レーベル | アップル・レコード | |||||||||
作詞者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
作曲者 | レノン=マッカートニー | |||||||||
プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||
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「エブリボディーズ・ゴット・サムシング・トゥ・ハイド・エクセプト・ミー・アンド・マイ・モンキー」(Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey)は、ビートルズの楽曲である。1968年に発売された9作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ザ・ビートルズ』に収録された。レノン=マッカートニー名義となっているが、ジョン・レノンによって書かれた楽曲。
背景
[編集]本作は、レノンと当時新しい彼女となっていたオノ・ヨーコの関係性を題材とした楽曲で[2]、レノンは「オレとヨーコを歌ったもので、たまたま気に入ったフレーズを曲に仕上げたもの。愛の輝きに包まれていた俺たちにとって周りの人間達は、みんな被害妄想になっているように見えたんだ」と語っている[3][2][4]。レノンとオノは1966年11月9日にロンドンのインディカ・ギャラリーで行われたオノの個展『未完成の絵画とオブジェ』で出会い、それから18ヶ月後に付き合い始めた[4]。なお、「monkey」という単語は、俗語として「麻薬中毒」という意味を持つ[5]ことから、ポール・マッカートニーを含む多くのリスナーは、本作の歌詞がヘロインについての言及だと推測していた[2]。
タイトルについて、当初「カモン・カモン」とする予定だったが[3]、「カモンというのは手垢にまみれているようなものだから」との理由で見送り、サビの部分で使われている「Everybody's Got Something To Hide Except for Me And My Monkey」というフレーズから取った。その結果、ビートルズの楽曲中で最も長いタイトルとなった。タイトルについてジョージ・ハリスンは「マハリシが口にした戯言の修正版だった」としている[6][4]。
1968年5月にイーシャーにあったハリスンの自宅でデモ音源(通称「イーシャー・デモ」)が録音された。デモ音源は2本のアコースティック・ギターとパーカッション、ダブルトラッキングされたレノンのボーカルを主体としたもので[4]、2018年に発売の『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (50周年記念アニバーサリー・エディション)』に収録された。
レコーディング
[編集]本作のレコーディングが開始される前日の1968年6月26日にリハーサルが行われた。ここではトラック1と2にレノンとハリスンのエレクトリック・ギター、トラック3にポール・マッカートニーのベース、トラック4にリンゴ・スターのドラムが録音された[4]。この日に録音されたテープは翌日のセッションで再利用されたものの、リールの最後の3分間にリハーサル音源の一部が残され、2018年に発売の『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (50周年記念アニバーサリー・エディション)』に収録された[4]。
6月27日のセッションではトラック1と2にギター、トラック3にドラムが録音され、曲の随所でマッカートニーのハンドベルやマラカスも録音された[4]。同日のセッションではテイク8がベストとされ、7月1日のセッションでテイク8のトラック4にベースがオーバー・ダビングされた[4]。この後にトラック1にギター、トラック2にベース、ドラム、ハンドベルをまとめたミックスが作成され、これをテイク9として残りのトラックに2つのボーカルが追加され、トラック3にドラムがオーバー・ダビングされた[4]。
7月23日に2つのボーカルとドラムをトラック4にまとめてテイク10がテイク12となり、トラック3に新しいボーカルが録音された[4]。
10月12日にモノラル・ミックスとステレオ・ミックスが作成された[4][7]。
クレジット
[編集]特記を除き、出典はイアン・マクドナルドの著書に掲載されているクレジット[8]。
- ジョン・レノン - リード・ボーカル、リズムギター、パーカッション、ハンドクラップ
- ポール・マッカートニー - バッキング・ボーカル、ベース、ベル[9]、パーカッション、ハンドクラップ
- ジョージ・ハリスン - バッキング・ボーカル、リードギター、パーカッション、ハンドクラップ
- リンゴ・スター - ドラム、パーカッション、ハンドクラップ
カバー・バージョン
[編集]- ラリー・ハーロウ - 1969年に「Me and My Monkey」というタイトルでカバー。同名のアルバムに収録[10]。
- ファッツ・ドミノ - 1969年にシングル盤として発売。
- ザ・フィーリーズ - 1980年に発売のアルバム『Crazy Rhythms』に収録。
- サウンドガーデン - 1989年に行なわれたセッションにて演奏[11]。
- 森高千里 - 1994年に発売されたアルバム『STEP BY STEP』に収録。
- クリスティン・ハーシュ - 1999年に発売されたEP『Echo』に収録。
- フィッシュ - 2002年に発売されたアルバム『Live Phish Volume 13』に収録[12]
- PUFFY - 2005年に行われた「Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ」で演奏。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ Sound & Vision 2001, p. 103.
- ^ a b c “100 Greatest Beatles Songs: No. 73 – 'Everybody's Got Something to Hide Except for Me and My Monkey'”. Rolling Stone (2020年4月10日). 2020年8月18日閲覧。
- ^ a b Turner 2005.
- ^ a b c d e f g h i j k White album 2018, p. 25.
- ^ “[英会話ビギン] <猿まね>は英語でも通じるの?”. 英会話ビギン (2013年1月23日). 2020年8月18日閲覧。
- ^ MacDonald 1997, p. 257.
- ^ Lewisohn 1988, p. 139.
- ^ MacDonald 2005, p. 293.
- ^ Emerick & Massey 2006, p. 387.
- ^ Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey - Larry Harlow | Song Info - オールミュージック. 2020年8月18日閲覧。
- ^ “BBC - Radio 1 - Keeping It Peel - 14/05/1989 Soundgarden”. BBC. 2018年12月1日閲覧。
- ^ Jarnow, Jesse. Live Phish, Vol. 13: 10/31/94, Glens Falls Civic Center, Glens Falls, NY - Phish | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年8月18日閲覧。
参考文献
[編集]- Emerick, Geoff; Massey, Howard (2006). Here, There and Everywhere: My Life Recording the Music of the Beatles. New York: Penguin Books. ISBN 1-59240-179-1
- ハウレット, ケヴィン (2018). ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (スーパー・デラックス・エディション) (ブックレット). ビートルズ. アップル・レコード.
- Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York: Harmony Books. ISBN 0-517-57066-1
- MacDonald, Ian (1997). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (1st Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 978-0-7126-6697-8
- MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (2nd Revised ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-84413-828-3
- Sound & Vision. 67. Michigan: Hachette Filipacchi Magazines. (2001) . "Go forward to 1968 and The Beatles (a.k.a. The White Album) and you get a veritable hard-rock clinic on what used to be, in the days of vinyl. Side 3: "Birthday," "Everybody's Got Something to Hide Except Me and My Monkey," "Helter Skelter""
- Turner, Steve (18 October 2005). A Hard Day's Write: The Stories Behind Every Beatles Song. New York: MJF Books. ISBN 978-0060844097