コンテンツにスキップ

カイフタラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カイフタラ
欧字表記 Kayf Tara[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1994年3月18日[1]
死没 2022年12月8日(28歳没)
Sadler's Wells[1]
Colorspin[1]
母の父 High Top[1]
生国 イギリスの旗 イギリス[2]
生産者 ミーオンヴァレースタッド[2]
馬主 シェイク・アハメド・アル・マクトゥーム
ゴドルフィン
[3]
調教師 マイケル・スタウト(イギリス)
サイード・ビン・スルール (UAE)
[3]
競走成績
タイトル カルティエ賞最優秀ステイヤー(1998、1999、2000年)
生涯成績 15戦10勝[1]
獲得賞金 644,235ポンド
勝ち鞍
GI ゴールドカップ 1998、2000年
GI 愛セントレジャー 1998、1999年
GII ヴィコンテッスヴィジエ賞 1999年
GII グッドウッドカップ 1999年
GII ケルゴルレイ賞 1999年
GII ヨークシャーカップ 2000年
テンプレートを表示

カイフタラ (Kayf Tara) [1][4]イギリス競走馬種牡馬。主な勝ち鞍にゴールドカップ1998年2000年)、アイリッシュセントレジャー(1998年、1999年)など。1998年から2000年のカルティエ賞最優秀ステイヤーを3年連続で受賞した[4]

概要

[編集]
  • 特記事項なき場合、本節の出典はRacing Post[3]

1997年7月14日、ウィンザー競馬場のメイドン競走でデビューして2着し、2戦目で初勝利を挙げる。その後はしばらく休養に入り、その間の1998年4月に馬主がシェイク・アハメド・アル・マクトゥームからゴドルフィンに、厩舎もマイケル・スタウトからサイード・ビン・スルールに代わる。1998年5月のヘイドックパーク競馬場の条件ステークスで復帰して勝ち上がり、ランフランコ・デットーリが騎乗して重賞初出走のヘンリー2世ステークスでパーシャンパンチの3着に入った後、ゴールドカップダブルトリガー英語版を破って初重賞制覇をGIで達成した。続くグッドウッドカップドーヴィル競馬場に遠征してのケルゴルレイ賞は取りこぼしたが、9月のアイリッシュセントレジャーではシルヴァーペイトリアーク英語版を下してGI競走2勝目を挙げた。

1999年は初戦のロンシャン競馬場のヴィスコンテッスヴィジエ賞を制してゴールドカップにはゲイリー・スティーヴンス騎乗で臨んだものの、3着に終わる。前年に逃したグッドウッドカップとケルゴルレイ賞を制したのち、アイリッシュセントレジャーを連覇した。2000年ヨーク競馬場ヨークシャーカップを勝ってゴールドカップに向かい、レースではファークライを頭差下してゴールドカップ2勝目を挙げ、これが最後のレースとなった。

競走成績

[編集]

以下の内容は、Racing Post[3]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番
(Draw)
馬番
(horse No.)
着順 騎手 斤量(st./lb./kg換算) タイム 着差 勝ち馬/(2着)馬
1997.07.14 ウインザー メイドン 芝1m2f (GF) 16 07 06 02着 K. ファロン 9-0(126/57) (2馬身) Marsharik
0000.07.25 アスコット メイドン 芝1m2f (Gd) 08 08 02 01着 M. キネーン 9-0(126/57) 2:09.43 3馬身 (Shaya)
1998.05.10 ヘイドック 条件S 芝1m4f (Gd) 09 02 02 01着 J. キャロル 8-12(124/56) 2:35.95 5馬身 (Street General)
0000.05.25 サンダウン ヘンリー2世S G3 芝2m (Gd) 11 04 09 03着 L. デットーリ 8-10(122/55.5) (2馬身) Persian Punch
0000.06.18 アスコット ゴールドC G1 芝2m4f (Gd) 16 01 12 01着 L. デットーリ 9-0(126/57) 4:32.36 クビ (Double Trigger)
0000.07.30 グッドウッド グッドウッドC G2 芝2m (GS) 09 08 02 05着 L. デットーリ 9-7(133/60) (3馬身) Double Trigger
0000.08.23 ドーヴィル ケルゴルレイ賞 G2 芝1m7f (Gs) 08 06 01 04着 L. デットーリ 9-8(134/60.5) (3馬身 1/4) Atctic Owl
0000.09.19 カラ 愛セントレジャー G1 芝1m6f (VSft) 07 02 01 01着 J. リード 9-8(134/60.5) 3:05.70 2馬身 (Silver Patriarch)
1999.05.23 ロンシャン ヴィコンテッスヴィジエ賞 G2 芝1m 7 1/2f (VSft) 09 04 01 01着 S. ギヨ 9-4(130/59) 3:22.90 1馬身 1/2 (Tajoun)
0000.06.17 アスコット ゴールドC G1 芝2m4f (GF) 17 09 05 03着 G. スティーヴンス 9-2(128/58) (4馬身) Enzeli
0000.07.29 グッドウッド グッドウッドC G2 芝2m (GF) 07 04 01 01着 L. デットーリ 9-7(133/60) 3:23.67 4馬身 (Three Cheers I)
0000.08.22 ドーヴィル ケルゴルレイ賞 G2 芝1m7f (VSft) 05 02 01 01着 L. デットーリ 9-6(132/60) 3:21.90 5馬身 (Invermark)
0000.09.18 カラ 愛セントレジャー G1 芝1m6f (Sft) 05 06 02 01着 L. デットーリ 9-8(134/60.5) 3:12.50 8馬身 (Yavana's Pace)
2000.05.18 ヨーク ヨークシャーC G2 芝1m6f (Fm) 08 07 01 01着 L. デットーリ 9-0(126/57) 2:55.06 4馬身 (Rainbow Ways)
0000.06.22 アスコット ゴールドC G1 芝2m4f (GF) 11 08 05 01着 M. キネーン 9-2(128/58) 4:24.53 アタマ (Far Cry)

引退後

[編集]

引退後は種牡馬となり、おもに障害競走向けに産駒を送り出している[5][6]。日本にはニシノマニッシュ[7]、ダヴィドフ[8]の2頭が競走馬として輸入され、ニシノマニッシュが1勝を挙げていた[4]。2022年12月8日、死去[9]。28歳没。

血統表

[編集]
カイフタラ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サドラーズウェルズ系
[§ 2]

Sadler's Wells
1981 鹿毛
父の父
Northern Dancer
1961 鹿毛
Nearctic Nearco
Lady Angela
Natalma Native Dancer
Almahmoud
父の母
Fairy Bridge
1975 鹿毛
Bold Reason Hail to Reason
Lalun
Special Forli
Thong

Colorspin
1983 鹿毛
High Top
1969 鹿毛
Derring-Do Darius
Sipsey Bridge
Camenae *ヴィミー
Madrilene
母の母
Reprocolor
1976 栗毛
Jimmy Reppin Midsummer Night
Sweet Molly
Blue Queen Majority Blue
Hill Queen
母系(F-No.) (FN:13-e) [§ 3]
5代内の近親交配 Djeddah 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [10]
  2. ^ [11]
  3. ^ [10]
  4. ^ [10][11]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j Kayf Tara(GB)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月12日閲覧。
  2. ^ a b Kayf Tara(GB)” (英語). Racing Post. 2020年4月12日閲覧。
  3. ^ a b c d Kayf Tara(GB) form”. Racing Post. 2020年4月12日閲覧。
  4. ^ a b c d カイフタラ産駒、ニシノマニッシュ初勝利”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2007年1月7日). 2020年4月12日閲覧。
  5. ^ A £10,000 stud fee — and other things you should know about Thistlecrack’s sire”. House & Hound. TI Media Limited. (2017年1月25日). 2020年4月12日閲覧。
  6. ^ ガリレオとサドラーズウェルズ、どちらのほうが偉大か?(アイルランド)【生産】”. 海外競馬情報. ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2018年10月19日). 2020年4月12日閲覧。
  7. ^ ニシノマニッシュ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月12日閲覧。
  8. ^ ダヴィドフ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月12日閲覧。
  9. ^ TDN, The (2022年12月8日). “Champion Stayer and Top NH Sire Kayf Tara Dies” (英語). TDN | Thoroughbred Daily News | Horse Racing News, Results and Video | Thoroughbred Breeding and Auctions. 2022年12月8日閲覧。
  10. ^ a b c Kayf Tara(GB) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月12日閲覧。
  11. ^ a b c Kayf Taraの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月12日閲覧。

外部リンク

[編集]