ギダン半島
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カラ海
北極海
ギダン半島(ギダンはんとう、ロシア語: Гыда́нский полуостров)は、ロシア連邦の北極圏にある半島。約500 kmの長さと約260 kmの幅を持つ。北はカラ海に面し、西にあるオビ川河口から広がるオビ湾、東に位置するエニセイ川河口のエニセイ湾に挟まれている。半島の南西部はタゾフスカヤ湾がある。
概要
[編集]半島の多くの土地は平坦で、多くの池と川が存在している。その土壌は永久凍土とツンドラによって覆われている。
この半島の北部、カラ海に接する部分には小半島がいくつか存在し、その沖合にはオレニー島やショカルスキー島、ヴィリキツキー島などの大きな島々が点在している。また北岸にはカルミエル湾とユラツキー湾の二つの湾が存在する。
行政上ではロシア連邦のヤマロ・ネネツ自治管区に属している。英語ではGydan Peninsulaと書かれる事が多いが、GydanskyやGydanskiy Peninsulaの形で書かれる事もある。
この地からはマンモスの骨格が発見され、サンクトペテルブルクの博物館に展示されている[1]。
西隣にあるヤマル半島と同様に豊富な天然ガスを埋蔵しており、液化天然ガス(LNG)を年1650万トン生産する基地の建設構想がある。約100億ドルを投資して、2022年の生産開始を目指しており、ロシア政府は外国からも投資を呼びかけている[2]。具体的には、ロシアの大手ガス企業ノバテクがLNG基地「アルクティク2」を計画している[3]。
脚注
[編集]- ^ http://www.vesti.ru/videos?vid=298905
- ^ 「北極圏でLNG開発急ぐ/ロシア 年内開始、年産1650万トン」『日経産業新聞』2017年5月18日
- ^ 「ロシア ガス大手ノバテク/LNG生産 北極圏で10倍/30年に アジアなど輸出先多角化」『日経産業新聞』2018年1月26日(グローバル面)