コンステレーション (空母)
コンステレーション | |
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基本情報 | |
建造所 | ブルックリン海軍工廠 |
運用者 | アメリカ海軍 |
艦種 | 航空母艦 |
級名 | キティホーク級航空母艦 |
愛称 | コニー |
艦歴 | |
発注 | 1956年7月1日 |
起工 | 1957年9月14日 |
進水 | 1960年10月8日 |
就役 | 1961年10月27日 |
退役 | 2003年8月7日 |
除籍 | 2003年12月2日 |
その後 | 2017年5月10日、解体完了。 |
要目 | |
排水量 | 61,981 トン |
満載排水量 | 82,538 トン |
全長 | 326.9 m |
吃水 | 11.9 m |
機関 | ボイラー×8缶 |
主機 | 蒸気タービン×4機 |
推進 | スクリュープロペラ×4軸 |
出力 | 280,000 shp |
最大速力 | 34 ノット |
乗員 | 5,9202名(航空団含む) |
兵装 |
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搭載機 | 約72機 |
コンステレーション (USS Constellation, CV-64/CVA-64) は、アメリカ海軍のキティホーク級航空母艦の2番艦。艦名はアメリカ国旗の星 (new constellation of stars) に因む。その名を持つ艦としては3隻目。コンステレーションはアメリカ海軍史上唯一艦番号が赤、白、青の三色で表示された艦である。1985年に開催された戦闘群の速度競技において優勝し、海軍における最速艦の一隻であった。乗組員からは「コニー」の愛称で呼ばれ、公式に「アメリカの旗艦」であった。
艦歴
[編集]1956年7月1日にニューヨーク州ブルックリンのブルックリン海軍工廠が建造契約を獲得、9月14日に起工した。1960年10月8日にメアリー・ハーター(当時の国務長官、クリスティアン・ハーターの妻)によって命名、進水する。
建造途中の1960年12月19日に火災事故が生じ[1][2][3][4]、コンステレーションは大きな損傷を受けた。事故当時コンステレーションはブルックリン海軍工廠で建造の最終段階にあった[4]。
事故は格納庫で作業中のフォークリフトが貨物を押し込んだとき、偶然に鋼板をひっくり返したことで生じた。鋼板はディーゼル燃料が入った500ガロンのタンクのプラグを壊し、こぼれ落ちた燃料は艦の最下層まで達した。燃料はおそらく溶接のブローランプによって着火し、木製の足場に延焼した。炎と煙が艦の通路に充満し、広がっていった。海軍の高官は艦の設計に関する問い合わせに対し「本級の設計は人間が設計した中で最も複雑な構造だ。」とコメントした[4]。
火災は鎮火まで17時間を要し、消防士達はパークスロープ飛行機事故に出動した後、本件に対応したため、何名かは「疲労困憊の極に追い詰められた」という。消防士達は一人も欠けることなく何百名もの命を救ったが、50名が死亡、負傷者数は150名に上り、7,500万ドルの損害が生じた上、艦の就役は7ヶ月遅れることとなった。このため、ニューヨークで火災を起こしたのは姉妹艦「キティホーク」 (USS Kitty Hawk, CV-63 ) であり、海軍は別々の場所で建造していた2隻の姉妹艦の艦名と艦番号を変更したという噂が生じた[5]。火災発生後のニューヨーク・タイムズの記事要約(1960年12月20日)では、火災を起こした艦を USS Constellation であるとしている[6]。
コンステレーションはその後艦長トーマス・ウォーカー大佐の指揮下1961年10月27日に就役[1]。建造費用は2億6,450万ドルに上った[2]。コンステレーションは2010年現在、ニューポート・ニューズ造船所以外で建造された最後の空母である。
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現在
[編集]退役後のコンステレーションはワシントン州ブレマートン、ピュージェット・サウンド海軍造船所でモスボール状態で保管されていた。
後継艦としてニミッツ級航空母艦「ロナルド・レーガン」(USS Ronald Reagan, CVN-76)が就役した。2014年にスクラップにする事が決定し、解体作業は2017年5月10日に終了した。
参照
[編集]- ^ a b United States Navy
- ^ a b Terzibaschitsch, Stefan (1989). Aircraft carriers of the U.S. Navy (2nd ed. ed.). Annapolis, Md.: Naval Institute Press. pp. 262-267. ISBN 0-87021-001-7
- ^ Dictionary of American Naval Fighting Ships. Constellation III.
- ^ a b c Haberman, Clyde (2010年12月21日). “Recalling a Brooklyn Disaster Otherwise Forgotten”. The New York Times 2010年12月21日閲覧。
- ^ Polmar, Norman (2005). The Naval Institute Guide to the Ships and Aircraft of the U.S. Fleet. Annapolis, MD: Naval Institute Press. pp. 122. ISBN 1-59114-685-2
- ^ Baldwin, Hanson. “YARD WORK MAKES SHIP DEFENSELESS; Repairs or Construction, as on Constellation, Puts Vessel in Peril”. New York Times. 2011年9月14日閲覧。
- この記事はアメリカ合衆国政府の著作物であるDictionary of American Naval Fighting Shipsに由来する文章を含んでいます。 記事はここで閲覧できます。
- Leonard F. Guttridge, Mutiny: A History of Naval Insurrection, United States Naval Institute Press, 1992, ISBN 0-87021-281-8
- Moise, Edwin E. Tonkin Gulf and the Escalation of the Vietnam War. 1996. The University of North Carolina Press. ISBN 0-8078-2300-7
外部リンク
[編集]- An official US Navy USS Constellation page
- Official current status of Constellation - NAVSHIPSO (NAVSEA Shipbuilding Support Office)
- An unofficial USS Constellation webpage
- Maritimequest USS Constellation CV-64 Photo Gallery
- USS Constellation history at U.S. Carriers
- America's Flagship: A History of USS Constellation (CV/CVA-64) by Mike Weeks - Naval Aviation News - March-April 2004