コンテンツにスキップ

シブツ海峡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シブツ海峡の位置(フィリピン内)
シブツ海峡
シブツ海峡
シブツ海峡の位置

シブツ海峡 (英語: Sibutu Passage座標: 北緯4度50分 東経119度35分 / 北緯4.833度 東経119.583度 / 4.833; 119.583 ) は幅29kmの深い海峡ボルネオ島ミンダナオ島の間に存在するスールー諸島シブツ島ボンガオ島タウィタウィ州本島シムヌル島の間に存在する。

水深が深いためスールー海盆への深水の侵入が可能であり、またスールー海と太平洋からミンダナオ海流英語版の注ぐスラウェシ海の間を繋いでいる。また、マラッカマックスを超える大型船の迂回航路の一つとなっている。

ヘンリー・オトリー・ベイヤー英語版はのためにフィリピンへの人類の移動モデル英語版最終氷期陸橋を渡ったと論じている。近代の水深測量ではスールー諸島とフィリピン諸島は一つの島となっていたと考えられるが、シブツ海峡とミンダナオ海峡の中心部は両方最終氷期でも残る程度に深いとされる。このため、フィリピン最古の人類とされるカリヤオマン英語版は海を渡ってフィリピンに到達したと考えられる。

参考文献

[編集]
  • Philippine Islands Sailing Directions, third edition of the bulletin prepared in the office of the U.S. Coast and Geodetic Survey at Manila by Harry L. Ford, nautical expert (Washington, DC: Bureau of Printing, 1906), p. 171
  • Lambert Anthony B. Meñez, Cesar L. Villanoy and Laura T. David. "Movement of Water Across Passages Connecting Philippine Inland Sea Basins" (Marine Science Institute, University of the Philippines, November 6, 2006)

外部リンク

[編集]