スティーブ・コーゼン
スティーブ・コーゼン(Steve Cauthen、1960年5月1日 - )はアメリカ合衆国の騎手。アメリカ競馬殿堂入り。
経歴
[編集]1960年、アメリカ合衆国ケンタッキー州コビントンで生まれた。調教師および装蹄師の息子として同州のウォルトン(Walton, Kentucky)で育った。両親の影響で2歳の時から馬に乗り、競馬のフィルムを観ながら騎乗技術の研究をした[1]。16歳となった1976年5月12日、同州のチャーチルダウンズ競馬場でデビュー。初騎乗のキングオブスワットは最下位に終わったが、一週間後レッドパイプで初勝利を挙げた。
翌1977年には487勝を挙げアメリカ合衆国の最多勝騎手(リーディングジョッキー)となった。この年はエクリプス賞の3部門を受賞、他にもスポーツイラストレイテッド誌の「スポーツマン・オブ・ザ・イヤー」、AP通信の「AP通信アスリート・オブ・ザ・イヤー(Associated Press Athlete of the Year)などを受賞した。
1978年にはアファームドでアメリカ三冠競走の3つ全てを優勝し、三冠騎手最年少記録となった。
1979年にはイギリスに拠点を移し[2]、4月7日にソールズベリー競馬場(Salisbury Racecourse)でマーキーユニバーサルに騎乗して初勝利を挙げるとイギリスでも最多勝騎手を3回獲得(1984年〜1985年、1987年)、イギリスのクラシック競走を10勝[3]した。イギリス国外でも1989年にはアイルランドオークスを優勝、同年オールドヴィックでジョッケクルブ賞とアイルランドダービーを優勝、1991年にはイタリアダービーを優勝した。
1993年に引退。通算成績は14,630戦2,794勝。その後は生まれ故郷であるケンタッキー州に戻り、ターフウェイパーク競馬場(Turfway Park)の役員を務めている。1992年に結婚。夫人と3人の娘がいる。
1984年にはジョージ・ウルフ記念騎手賞を受賞、1994年にはアメリカ競馬殿堂入りを果たすなど多くの賞を受賞した。
来日歴
[編集]1979年11月11日には日本の地方競馬である大井競馬場でスチーブ・コーゼン招待競走が行われ、コーゼンは11月13日に行われた青雲賞をタガワテツオーで優勝した。中央競馬では1987年と1990年のジャパンカップに騎乗した(ともに7着)。また1987年のワールドスーパージョッキーズシリーズでも騎乗経験がある。