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スペースX CRS-15

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
スペースX CRS-15
ISSに接近するドラゴン宇宙船
任務種別ISSへの補給
運用者スペースX
COSPAR ID2018-055A
任務期間計画：1ヶ月
完了：35日 12時間 35分
特性
宇宙機ドラゴンC111.2
宇宙機種別ドラゴンCRS
製造者スペースX
燃料無重量4,200 kg (9,300 lb)
寸法全高：6.1 m (20 ft)
直径：3.7 m (12 ft)
任務開始
打ち上げ日2018年6月29日 09:42 UTC[1]
ロケットファルコン9フル・スラスト
打上げ場所ケープカナベラル空軍基地第40発射施設（LC-40）
打ち上げ請負者スペースX
任務終了
廃棄種別回収
着陸日2018年6月3日 22:17 UTC[2]
着陸地点太平洋、バハ・カリフォルニア沖
軌道特性
参照座標地球周回軌道
体制低軌道
傾斜角51.6°
ISSのドッキング（捕捉）
ドッキング ハーモニー 天底側
RMSの捕捉 2018年7月2日 10:54 UTC[3]
ドッキング（捕捉）日 2018年7月2日 13:50 UTC[3]
分離日 2018年8月3日
RMS切り離し 2018年8月3日 16:38 UTC[2]
係留時間 31日
輸送
重量2,697 kg (5,946 lb)
加圧1,712 kg (3,774 lb)
非加圧985 kg (2,172 lb)

スペースX CRS-15の徽章
« OA-9E
NG-10 »
スペースX CRS-15
COSPAR ID2018-055A

SpX-15としても知られるスペースX CRS-15は、2018年6月29日に打ち上げられた国際宇宙ステーションへの商業補給サービスミッション[1]。NASAとの契約に基づきスペースXが運用した。

ミッションの概要

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2015年初頭、NASAはSpaceXに3回の追加のCRSミッション（CRS-13からCRS-15）の契約延長を認めた[4]。2016年6月、NASAの監察官報告書では、このミッションは2018年4月に予定されていたが[5]、その後、飛行は2018年の6月6日から6月9日、6月28日へと遅延し、最終的に2018年6月29日になった[6]。

このミッションは2018年6月29日 09:42 UTCにファルコン9フル・スラスト ロケットに搭載されてケープカナベラル空軍基地第40発射施設から打ち上げられた[1]。ドラゴン宇宙船は2018年7月2日に国際宇宙ステーションとランデヴーした。ステーションのカナダアーム2によって10:54 UTCに捕捉され、その後、13:50 UTCにハーモニー・モジュールの天底側ドッキングポートに係留された[3]。2018年8月3日、ドラゴンは16:38 UTCにリリースされ、およそ5時間後の22:17 UTCに太平洋に着水し、1,700 kg (3,700 lb)の貨物を地球に持ち帰った[2]。

ドラゴン宇宙船はISSへの飛行中にパラシュートに何らかの異常を経験した可能性があると報じられたが、カプセルの着水には影響なかった[7]。

主要貨物

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NASAはスペースXとCRS-15ミッションの契約を結んでおり、これに従って主要貨物、打ち上げ日時、ドラゴン宇宙カプセルの軌道パラメーターを決定した。CRS-15は、これはステーション向けに梱包された与圧貨物1,712 kg (3,774 lb)と、非与圧貨物985 kg (2,172 lb)からなる、総計2,697キログラム (5,946 lb)の貨物を国際宇宙ステーションへ輸送した[8]。この飛行で明らかにされた外部ペイロードは、ECOSTRESS[9][10]とカナダアーム2のラッチング・エンド・エフェクタだった[8]。この飛行で運ばれたCubeSatは、アメリカ国家偵察局の多国間パートナーシップのためにボーイングが製造した3機の Biarri-Squad 衛星と、日本の後援による Birds-2 プログラムを構成する3機の衛星、ブータンのBHUTAN-1、フィリピンのMaya-1およびマレイシアのUnTMASAT-1だった[11]。さらに、国際宇宙大学、宇宙応用サービスおよび欧州宇宙機関との協業による、アーティストのナホム（英語版）による「The Contour of Presence」と題されたインタラクティブなアートワークが含まれていた[12]。

ISSへの貨物の詳細は以下の通り：[8]

  • 科学研究：1,233 kg (2,718 lb)
  • 乗組員補給物資：205 kg (452 lb)
  • 宇宙船ハードウェア：178 kg (392 lb)
  • 船外活動装備：63 kg (139 lb)
  • コンピューター資材：21 kg (46 lb)
  • ロシアのハードウェア：12 kg (26 lb)
  • 外部貨物：985 kg (2,172 lb)
    • ECOSTRESS：550 kg (1,213 lb)
    • ラッチング・エンド・エフェクター：435 kg (959 lb)

ギャラリー

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SpaceX CRS-15
  • 宇宙に上昇するCRS-15
    宇宙に上昇するCRS-15
  • ISSに接近するドラゴン
    ISSに接近するドラゴン
  • ISSにドッキング中のドラゴン
    ISSにドッキング中のドラゴン

関連項目

[編集]

脚注

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  1. ^ a b c Clark, Stephen (29 June 2018). “SpaceX launches AI-enabled robot companion, vegetation monitor to space station”. Spaceflight Now. https://spaceflightnow.com/2018/06/29/spacex-launches-ai-enabled-robot-companion-vegetation-monitor-to-space-station/ 4 July 2018閲覧。 
  2. ^ a b c Clark, Stephen (3 August 2018). “SpaceX cargo capsule comes back to Earth from space station”. Spaceflight Now. https://spaceflightnow.com/2018/08/03/spacex-cargo-capsule-comes-back-to-earth-from-space-station/ 4 August 2018閲覧。 
  3. ^ a b c Gebhardt, Chris (2 July 2018). “SpaceX CRS-15 Dragon arrives at ISS with science/crew supply payloads”. NASASpaceFlight.com. https://www.nasaspaceflight.com/2018/07/spacex-dragon-iss-arrival-science-crew-supply-payloads/ 4 July 2018閲覧。 
  4. ^ de Selding, Peter B. (24 February 2016). “SpaceX wins 5 new space station cargo missions in NASA contract estimated at $700 million”. SpaceNews. http://spacenews.com/spacex-wins-5-new-space-station-cargo-missions-in-nasa-contract-estimated-at-700-million/ 24 February 2016閲覧。 
  5. ^ NASA Office of Inspector General (28 June 2016). NASA's Response to SpaceX's June 2015 Launch Failure: Impacts on Commercial Resupply of the International Space Station (PDF) (Report). NASA Office of Inspector General. p. 13. Report No. IG-16-025. 2016年7月18日閲覧。
  6. ^ Clark, Stephen (4 June 2018). “Launch Schedule”. Spaceflight Now. 15 June 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年6月20日閲覧。
  7. ^ Berger, Eric (7 March 2019). “Dragon has docked—but the real pucker moment for SpaceX's capsule awaits”. Ars Technica. 8 March 2019閲覧。
  8. ^ a b c “SpaceX CRS-15 Mission Overview”. NASA. 29 June 2018閲覧。
  9. ^ Kenol, Jules; Love, John (2016). Research Capability of ISS for a Wide Spectrum of Science Disciplines, Including Materials Science (PDF). Materials in the Space Environment Workshop. 17 May 2016. Italian Space Agency, Rome.
  10. ^ Scimemi, Sam (July 2016). International Space Station Status July 2016 (PDF) (Technical report). NASA. 2016年7月29日閲覧。
  11. ^ Graham, William (28 June 2018). “Final Block 4 Falcon 9 launches CRS-15 Dragon”. NASASpaceFlight.com. https://www.nasaspaceflight.com/2018/06/final-block-4-falcon-9-crs-15-dragon-launch/ 8 October 2018閲覧。 
  12. ^ “"It's official: I have an artwork in outer space"” (英語). Makery. 22 February 2019閲覧。

外部リンク

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総合リファレンス:
ポータル 宇宙開発
ポータル 宇宙開発

日本語

英語

過去のミッション
現在のミッション
将来のミッション
関連項目
  • †は打ち上げ失敗
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