ダノンデサイル
この記事は現役競走馬を扱っています。 |
ダノンデサイル | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第91回東京優駿優勝時(2024年5月26日) | |||||||||
欧字表記 | Danon Decile[1] | ||||||||
香港表記 | 野田分位 | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牡[1] | ||||||||
毛色 | 栗毛[1] | ||||||||
生誕 | 2021年4月6日(3歳)[1] | ||||||||
父 | エピファネイア[1] | ||||||||
母 | トップデサイル[1] | ||||||||
母の父 | Congrats[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道千歳市)[1] | ||||||||
生産者 | 社台ファーム[1] | ||||||||
馬主 | (株)ダノックス[1] | ||||||||
調教師 | 安田翔伍(栗東)[1] | ||||||||
調教助手 | 安田景一朗 | ||||||||
厩務員 | 原口政也[2] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 6戦3勝[1] | ||||||||
獲得賞金 |
3億8200万円 (2024年10月20日現在)[1] | ||||||||
|
ダノンデサイル(欧字名:Danon Decile、2021年4月6日 - )は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2024年の東京優駿、京成杯。
馬名の意味は冠名+母名の一部。
経歴
[編集]デビュー前
[編集]2021年4月6日、北海道千歳市の社台ファームで誕生。2022年のセレクトセール1歳市場において1億3500万円(税別)でダノックスに落札された。その後、栗東・安田翔伍厩舎に入厩した[3]。
2歳(2023年)
[編集]10月9日東京芝1600mの2歳新馬戦でデビュー。レースでは道中後方追走から最後の直線で追い上げるもファビュラススターの4着と惜敗する。10月28日京都芝1800mの2歳未勝利戦では2番手追走から最後の直線で逃げ粘るシルヴァリームーンを交わして1馬身半差をつけ2戦目で初勝利を挙げる。11月25日に行われたGIII京都2歳ステークスでは中団のやや後ろで脚を溜め、直線で懸命に追い込んできたがシンエンペラーの4着に敗れ2歳シーズンを終えた。
3歳(2024年)
[編集]1月14日に行われたGIII京成杯では道中5番手の好位に位置し、直線で外から鋭く脚を伸ばて先頭に立ち、最後は後方から追い込んできたアーバンシックに3/4差をつけ重賞初制覇を果たすとともに、鞍上の横山典弘は自身のJRA最年長重賞勝利記録更新となる55歳10カ月23日での達成となった[4]。ダノンデサイル自身がそのレース中に排便したが、勝利したことでも話題となった[5]。続いて4月14日の皐月賞に出走する予定だったが、出走直前に右前肢ハ行を発症し、競走除外となった[6]。
5月26日の第91回東京優駿では、スタートから好位につけると、直線ではジャスティンミラノの追撃を振り切り優勝した。横山はダービー3勝目となった他、56歳での勝利は武豊の記録を更新してJRA・GIおよび東京優駿の最年長勝利記録[注釈 1]とした[7]。管理する安田翔伍調教師は、JRA・GI初勝利となるほか、勝利調教師として池江泰寿の42歳4カ月を更新する41歳10ヶ月22日の最年少記録となった[8]。単勝配当も9番人気46.6倍は2019年のロジャーバローズに次ぐ東京優駿単勝史上歴代2番目の高配当。
東京優駿後、山元トレーニングセンターに放牧に出され、7月8日にオーナーや騎手とも協議した結果、次走の予定は菊花賞に直行することが発表された。
-
東京優駿優勝後
-
東京優駿口取り式
10月20日、菊花賞は1番人気に推されたが、スタートして序盤は先行したものの、どんどん前に入られてポジションが下がる内枠ならではの苦しい展開で、直線は外から追い込んだが6着に終わる[9]。
エピソード
[編集]京成杯のレース中に排便したこと、さらに日本ダービーを勝利したことから、一部ファンからはみどりのマキバオーの主人公ミドリマキバオーになぞらえて「(令和の)うんこたれ蔵」のあだ名をつけられている[10]。
競走成績
[編集]以下の内容は、JBISサーチ[11]およびnetkeiba.com[12]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2023.10. 9 | 東京 | 2歳新馬 | 芝1600m(稍) | 13 | 2 | 2 | 8.3 (3人) | 4着 | 1:37.7(34.1) | 0.8 | 横山典弘 | 56 | ファビュラススター | 504 | |
10.28 | 京都 | 2歳未勝利 | 芝1800m(良) | 10 | 6 | 6 | 11.3 (5人) | 1着 | 1:47.9(35.0) | -0.2 | 横山典弘 | 56 | (シルヴァリームーン) | 508 | |
11.25 | 京都 | 京都2歳S | GIII | 芝2000m(良) | 14 | 3 | 4 | 43.0(11人) | 4着 | 1:59.9(35.2) | 0.1 | 横山典弘 | 56 | シンエンペラー | 502 |
2024. 1.14 | 中山 | 京成杯 | GIII | 芝2000m(良) | 14 | 8 | 14 | 11.5 (5人) | 1着 | 2:00.5(34.1) | -0.1 | 横山典弘 | 57 | (アーバンシック) | 506 |
4.14 | 中山 | 皐月賞 | GI | 芝2000m(良) | 17 | 8 | 16 | 競走除外 | 横山典弘 | 57 | ジャスティンミラノ | 504 | |||
5.26 | 東京 | 東京優駿 | GI | 芝2400m(良) | 17 | 3 | 5 | 46.6 (9人) | 1着 | 2:24.3(33.5) | -0.4 | 横山典弘 | 57 | (ジャスティンミラノ) | 504 |
10.20 | 京都 | 菊花賞 | GI | 芝3000m(良) | 18 | 2 | 4 | 2.9 (1人) | 6着 | 3:04.8(35.5) | 0.7 | 横山典弘 | 57 | アーバンシック | 522 |
- 競走成績は2024年10月20日現在
血統表
[編集]ダノンデサイルの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ロベルト系 |
[§ 2] | ||
父 エピファネイア 2010 鹿毛 |
父の父 *シンボリクリスエス1999 黒鹿毛 |
Kris S. | Roberto | |
Sharp Queen | ||||
Tee Kay | Gold Meridian | |||
Tri Argo | ||||
父の母 シーザリオ2002 青毛 |
スペシャルウィーク | *サンデーサイレンス | ||
キャンペンガール | ||||
*キロフプリミエール | Sadler's Wells | |||
Querida | ||||
母 *トップデサイル 2012 栗毛 |
Congrats 2000 鹿毛 |
A.P. Indy | Seattle Slew | |
Weekend Surprise | ||||
Praise | Mr. Prospector | |||
Wild Applause | ||||
母の母 Sequoia Queen2004 黒鹿毛 |
Forestry | Storm Cat | ||
Shared Interest | ||||
Barefoot Dyana | Dynaformer | |||
Spankey's Seconds | ||||
母系(F-No.) | トップデサイル(USA)系(FN:22-b) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Roberto 4×5、Seattle Slew 5×4、Northern Dancer 5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
- 母トップデサイルは2014年のBCジュヴェナイルフィリーズとアルシバイアディーズステークス(共に米G1)2着の実績がある。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “ダノンデサイル”. JBISサーチ. 2024年1月18日閲覧。
- ^ 「【G1こぼれ話】ダノンデサイルの担当厩務員はあの“世紀末覇王”オペラオーの担当だった…」『日刊スポーツ』2024年5月26日。2024年5月27日閲覧。
- ^ 【セレクトセール2022】ダノックスが1億3500万円でトップデサイルの2021を落札 父はエピファネイアnetkeiba.com、2022年7月11日配信・閲覧
- ^ 55歳10カ月23日!横山典弘が自身のJRA最年長重賞V更新 ダノンデサイルを導く/京成杯日刊スポーツ、2024年1月14日配信・閲覧
- ^ “【栗東便り】ダノンデサイルのレース中ボロ事件を安田翔師に直撃しました - 3歳馬特集 | 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年4月25日閲覧。
- ^ “【皐月賞】ダノンデサイルはスタート直前に右前肢ハ行を発症して競走除外”. 馬トク. スポーツ報知 (2024年4月14日). 2024年6月10日閲覧。
- ^ 内海裕介 (27 May 2024). "【日本ダービー】ダノンデサイルが7906頭の頂点に 横山典騎手はGI最年長V". サンケイスポーツ. 産経デジタル. 2024年5月27日閲覧。
- ^ 綿越亮介 (27 May 2024). "【日本ダービー】安田翔師は最年少V 元騎手の父・安田隆さんがトウカイテイオーで制してから33年". サンケイスポーツ. 産経デジタル. 2024年5月27日閲覧。
- ^ “【菊花賞】ダービー馬ダノンデサイルは6着 51年ぶりのダービー&菊2冠ならず”. 東スポ競馬 (2024年10月20日). 2024年10月20日閲覧。
- ^ “https://www.keibalab.jp/topics/44527/”. 競馬ラボ (2024年10月18日). 2024年11月8日閲覧。
- ^ “ダノンデサイル 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2024年1月15日閲覧。
- ^ “ダノンデサイルの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2024年1月15日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ダノンデサイル”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2024年1月18日閲覧。
- ^ a b c “ダノンデサイルの血統表|競走馬データ”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2024年1月18日閲覧。